経営の健全性・効率性について
①経常収支比率は100%を上回っている。②累積欠損金は発生していない。③流動比率は100%を大きく上回っており、類似団体平均値よりも上回っている。④企業債残高対給水収益比率は、類似団体平均値および全国平均を大きく下回っている。⑤料金回収率は類似団体平均値を僅かに上回っている。⑥給水原価は類似団体平均値を下回っている。⑦施設利用率は類似団体平均値を大きく上回っており、概ね適正な設備投資である。⑧有収率は平成27年度までは類似団体平均値を下回っていたが、毎年漏水調査をして修理改善に努めた結果、平成26年度から比べ平成28年度は11.71ポイント上昇し、類似団体平均値を上回ることができた。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率は、全国平均、類似団体平均値を下回っている。②管路経年化率は、類似団体平均値を上回っている。③管路更新率は類似団体平均値を下回っている。
全体総括
有形固定資産減価償却率が年々増加傾向にあり、管路経年化率も類似団体平均値に比べ高い水準となっている一方で、管路更新率は低水準となっていることから、今後老朽管の更新投資を計画的に検討していく必要がある。経常収支比率は100%を超えており、累積欠損金は無く、流動比率も100%を大きく超えているが、料金回収率が100%を下回っているということは、給水収益以外の収入で賄われているということである。今後の人口減少に伴い給水収益の減少が推測されることから、老朽管の更新投資に合わせた適正な料金水準を検討するとともに、費用の抑制、企業債の適正管理を行い、安全な水道水を安定的に供給していきたいと考えている。