鹿児島県奄美市の財政状況(2010年度)
収録データの年度
財政比較分析表(2010年度)
財政力
・前年度決算時に比べて類似団体内順位に変動はないものの、財政力指数は0.01ポイント下がった。外海離島という地理的条件に、人口の減少や長引く景気低迷の影響も加わり、地方税収入等は減少傾向にある。本指数を改善させるため、観光の振興等、産業の活性化と雇用の確立を図り、地方税の増収に努める。
財政構造の弾力性
・経常収支比率は前年度決算より2%良化したが、依然、扶助費、特に生活保護受給世帯の増加等に伴う福祉関係経費が類似団体と比較して突出している。引き続き、歳出の徹底的な見直しと財源の確保など財政の健全化に努める。
人件費・物件費等の状況
・決算額は前年度決算より14,276円増え、類似団体平均を21,936円上回っている。この要因として、緊急雇用創出事業や国の経済対策の実施に伴う委託料等の増加と、平成22年度奄美豪雨災害対応における修繕料の増加が挙げられる。人件費は災害という特殊要因を除くと減少傾向にある一方で、委託料等を含む物件費は増加傾向にある。これは業務の民間委託化によるものと考えられる。維持補修費の増加は、各施設の保守点検業務、修繕料の増によるものである。引き続き、総人件費の縮減、各種経費の削減に努める。
給与水準(国との比較)
・ラスパイレス指数は、職員の給料削減終了(平成21年11月)に伴い、前年度決算よりが0.7ポイント上昇し、また、類似団体平均を上回っている。今後、大量退職(H25〜30年度)を迎えるにあたり、年齢別職員構成の適正化と総人件費の縮減に努める。
定員管理の状況
・職員に関して、定員適正化計画に基づき、新規採用を抑制している。しかし、人口1,000人当たり職員数は11.49人→11.67人とわずかに増加しており、依然、類似団体と比較すると高い水準である。退職予定者が今後10年で300人程度予定されており、今後とも、職員数の適正な管理に努める。
公債費負担の状況
・過年度から実施している起債抑制策(一般会計・特別会計合計の上限枠38億円設定)により、実質公債費比率は15.7%→13.5%となり、前年度決算より良化した。引き続き、地方債現在高の縮減と、辺地債、過疎債、合併特例債といった有利起債の活用を図り、同比率の更なる改善に努める。
将来負担の状況
・平成22年度においても、平成21年度同様、自己財源による補償金免除繰上償還を実施した結果、将来負担比率は119.2%→98.6%と改善された。しかしながら、この比率は類似団体平均より高率であり、23年度まで予定されている補償金免除繰上償還制度を活用しつつ、起債枠の上限を堅持し、今後も地方債現在高の縮減に努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2010年度)
人件費
・人件費に係る経常収支比率は、類似団体平均より低い数値となっている。引き続き、本市において定員適正化計画に基づき、職員給与削減と勧奨退職を継続し、人件費の抑制に努める。
物件費
・物件費に係る経常収支比率は、類似団体平均、全国平均及び県平均よりも下回っている。この要因は、前年度決算額に比べて、緊急雇用創出事業や国の経済対策の実施による委託料等の臨時的な経費は伸びたものの、経常的な経費は減少したためである。引き続き、本市において、過年度から実施している経常経費抑制策を継続し、各種経費の縮減に努める。
扶助費
・扶助費に係る経常収支比率は、前年度決算と比べて上昇しており、依然、県内市町村及び類似団体の中で高い水準となっている。その要因として、生活保護費や介護給付費の伸びが挙げられる。低所得世帯等の経済的自立を支援するほか、単独扶助費については、事業の緊急度・必要度を精査し、事業費の抑制に努める方針である。
その他
・その他に係る経常収支比率は、類似団体平均を上回っているが、前年度決算より1.3%低くなっている。これは、公営企業会計への繰出金のうち、公共下水道事業特別会計(特定環境保全公共下水道事業分含む)への繰出金が減少したためである。今後とも、各特別会計の経費を節減し、繰出金の減少に努める。
補助費等
・補助費等その他に係る経常収支比率は、類似団体平均を上回っている。これは、本市における一部事務組合、法人等各種団体への負担金や補助金が大きいためである。今後とも、補助金交付について見直しや廃止を含めた評価を行っていく方針である。
公債費
・公債費の経常収支比率は、類似団体平均と比べると0.7%高いが、前年度決算より0.6%低い。これは、平成20年度から実施している補償金免除繰上償還の効果が、公債費の経常収支比率に現れ始めたものである。しかし、平成23年度以降、老朽化に伴う本市庁舎等整備事業が実施されるため、当分の間、公債費の抑制を図ることは厳しい。今後とも、補償金免除繰上償還制度等を活用し、地方債残高の減少に努める。
公債費以外
実質収支比率等に係る経年分析(2010年度)
分析欄
・財政調整基金残高は、H22年度奄美豪雨災害復旧事業の財源として484,667千円繰入れたため、360,965千円となり、前年度決算より標準財政規模(17,474,935千円)比-1.57%となった。・実質収支額は、翌年度に繰り越すべき財源(災害復旧事業費含む)318,159千円を除いた794,541千円となり、前年度決算より標準財政規模比1.87%増となった。増額要因には、災害復旧に係る予算が挙げられる。・実質単年度収支は、単年度収支336,961千円に積立金73,605千円及び繰上償還金25,196千円を加え、災害復旧財源である積立金取崩し額484,667千円を除いた-48,905千円である。前年度決算より標準財政規模比-4.14%となった。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2010年度)
分析欄
【減少要因分析】・国民健康保険事業特別会計(国保直営診療施設勘定特別会計を含む)の実質収支額は、前年度決算に比べて190,520千円下回り、また、標準財政規模比-1.05%となっている。この要因として、歳入では一般会計からの繰入金(財源補てん繰入金)が前年度決算より400,000千円減少したこと、また、歳出では国保加入者1人当たり医療費が伸びたことが挙げられる。引き続き、国民健康保険税の適正な徴収に努める。【増加要因分析】・水道事業会計の実質収支額は、前年度決算に比べて409,898千円上回っている。その増加要因として、営業外収益の雑収益や他会計補助金(災害復旧分)が大幅増となったこと、営業費用が大幅減となったことが挙げられる。
実質公債費比率(分子)の構造(2010年度)
分析欄
・実質公債費比率(分子)の主な減少要因は、下水道事業債の元利償還金に対する繰出金が前年度決算より185,280千円減額されたことが挙げられる。今後とも、公債費による財政負担の度合いを高めないよう努める。
将来負担比率(分子)の構造(2010年度)
分析欄
・将来負担比率(分子)の低下要因として、将来負担額のうち、債務負担行為に基づく支出予定額(奄美看護福祉専門学校建設資金元利補給の減少)や、一部事務組合及び退職手当への負担見込額が減少となったことが挙げられる。また、充当可能財源等のうち、基金合計額及び基準財政需要算入見込額(下水道費,公債費)の増加も要因である。
よくある質問
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データの出典はどこですか?
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
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