佐賀県唐津市の財政状況(2012年度)
収録データの年度
財政比較分析表(2012年度)
財政力
H20年度からの5年間は、0.42から0.46の間を推移しており、H24年度は、H23年度同様に0.42で、類似団体においても下位のランクに属している。これは、市の産業構造が中小企業や農林水産業を中心としており、歳入における市税の割合が低く、財政基盤が弱いことが要因である。今後とも、的確な課税客体の把握と徴収率向上に努めるとともに、唐津市定員適正化計画に基づく退職者の不補充などによる人件費の削減、総合整備計画の実施計画に基づく事業の重点化などにより歳出抑制に努め、財政計画に基づく適正な財政運営を行う。
財政構造の弾力性
H20年度の89.4%からH22年度の87.0%までは改善してきていたが、H23年度以降悪化し、H24年度は88.8%となった。これは、普通交付税及び地方特例交付金の減少により、経常一般財源が減少したことが要因である。なお、人件費などの経常経費充当一般財源については、徐々に減少しており、今度とも、唐津市定員適正化計画に基づき、適切な定員管理に努めるとともに、事務事業の点検、見直しなどの行い、経常収支比率の改善に努める。
人件費・物件費等の状況
H24年度の人件費、物件費及び維持補修費の合計額の人口1人あたりの金額は、全て減少してきており、H23年度より2,072円減少して135,536円となっているが、類似団体平均を29,510円も上回っている。これは、1市6町2村の大型合併により、類似団体と比較すると職員数が多くなったためであるが、その後、唐津市定員適正化計画に基づき、職員数、人件費ともに減少してきている。今後も、適切な定員管理を図るとともに事務事業の見直しなどによる物件費の削減及び施設の統廃合による維持管理費の削減に努める。
給与水準(国との比較)
国家公務員の給与の時限的な措置がない場合のH24年度は96.1となり、H22年度より下回っている。また、類似団体との比較においても3.1ポイント下回っている。今後も、これまでと同様引き続き給与の適正化に努める。
定員管理の状況
大型合併により類似団体と比較し職員数が多く、また、市の面積が広いことにより支所・出張所を配置せざるを得ず、H24年度は類似団体平均を2.32人上回る8.75人となっている。また、H20年度と比較すると、類似団体が0.92人減少に対し、0.77人の減少となっている。今後とも、唐津市定員適正化計画に基づき、適切な定員管理に努める。
公債費負担の状況
H24年度は元利償還金の減少に加え、高利率の市債借入分の償還が減少したため、17.6%とH23年度と比較し0.4ポイント減少となった。しかし、類似団体との比較では、9.1ポイント上回っており、依然として低い水準にある。今度とも、唐津市財政計画の数値を目標に公債費の抑制に努めるとともに、公営企業の経営健全化による繰出金の削減を図るなど健全な財政運営に努める。
将来負担の状況
H24年度は、標準財政規模の減少に加え、公債費(臨時財政対策債や東日本大震災全国緊急防災施策債等償還金など)の増加により、基準財政需要額算入見込額が増加したため、将来負担比率が138.2%とH23年度と比較して3.2ポイント改善した。しかしながら、類似団体と比較しても92.1ポイントも上回っており、今後は、公営企業の経営健全化による繰出金の削減を図るとともに、公共施設整備基金や財政調整基金などの充当可能財源を確保し、財政の健全化に努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2012年度)
人件費
人口1,000人当りの職員数が類似団体と比較して多いため、H24年度の人件費にかかる経常収支比率は、類似団体平均より0.8ポイント高い26.1%となっているが、大型合併後の平成17年12月に唐津市定員適正化計画を策定し、人員の適正化に取り組んでおり、その結果職員数の削減が計画を上回るペースで進んでいるため、H20年度と比較すると5.1ポイント減少している。今後も、更なる改善を図るため、施設管理形態の見直し、事務事業のアウトソーシング、新規採用の抑制などによる職員数の削減を行い、人件費の削減に努める。
物件費
H24年度の物件費に係る経常収支比率は、H23年度より0.4ポイント改善し、12.1%となっており、類似団体との比較においても、2.5ポイント低くなっている。今後も、唐津市財政計画に基づき、徹底した事業選択やスクラップアンドビルドを実施し、経費削減に努める。
扶助費
H24年度の扶助費の決算額は子どものための手当、障害福祉サービス費等の増加によりH23年度を上回り、扶助費に係る経常収支比率は9.8%となり、H23年度と比較して1.0ポイントの減少となった。類似団体と比較しても1,2ポイント下回ってはいるが、今後とも、生活保護費の適正な執行や保育所の民間移譲などを進めていくことで、経費削減に努める。
その他
その他に係る経常収支比率は、H23年度より1.3ポイント増加しているが、類似団体平均と比較すると0.2ポイント下回っている。これは、その他のうち後期高齢者医療や介護保険などの特別会計への繰出金の増加が要因である。今後は、保険料や使用料などの適正化による経営の健全化を図るとともに、経費削減などを行い、繰出金の抑制に努める。
補助費等
補助費等に係る経常収支比率は、H20年度の3.3%からほぼ横ばいの状況であり、H24年度は3.3%で類似団体平均を5.5ポイント下回っている。類似団体と比較して低い理由としては、合併市町村で構成していた一部事務組合の事務を直営で行うようになったためであるが、今後も、各種団体などに対する補助金について、過剰、不適当なものがないか十分精査し、見直しや廃止を行う方針である。
公債費
H24年度の公債費に係る経常収支比率は、一部の起債償還の完済等に伴い減少し、24.1%となった。しかし、類似団体平均と比較すると7.1ポイント上回っており、公債費の負担は非常に重いものとなっている。現在活用している地方債は、旧合併特例債など交付税算入額が大きいものが中心であり、実負担は軽減されているが、今後とも唐津市財政計画の数値を目標に公債費の抑制に努める。
公債費以外
公債費以外に係る経常経費比率は、H23年度より1.2ポイント増加している。この要因については、各項目に記したとおりであるが、繰出金の増加、地方交付税及び地方特例交付金の減少が主な要因である。今後は、唐津市定員適正化計画に基づき、適切な定員管理に努めるとともに、事務事業の点検、見直しなどを行い、各経費の削減に努める。
実質収支比率等に係る経年分析(2012年度)
分析欄
財政調整基金については、唐津市財政計画に基づき積立を行っており、H24年度末現在高は、歳出剰余金積立金の増加に伴いH23年度末を上回る2,666百万円となった。これは、財政計画に掲げる予定積立額5千万円を上回っている。実質収支額比率については、一般的に望ましいとされる3~5%範囲内の2.36%となった。実質単年度収支については、H23年度は、財政調整基金取り崩し額の増加により減少したが、H24年度はH23年度と同程度の取崩しを行ったものの、歳計剰余金積立金の増加に伴い改善した。今後も、市税のほか歳入を確保するとともに、唐津市定員適正化計画に基づく退職者の不補充などによる人件費の削減、総合整備計画の実施設計に基づく事業の重点化などにより歳出を抑制し、財政の健全化に努める。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2012年度)
分析欄
連結実質赤字比率については、H23年度は、国民健康保険特別会計及び介護保険特別会計において赤字であったが、H24年度は、国民健康保険特別会計以外の全会計で黒字となった。一般会計全体としては黒字であるが、国民健康保険特別会計においては、毎年赤字を生じており、その額は増加傾向にある。今後は、各会計において、効率的な事業運営と経営の見直しや料金の適正化などを行い、財政の健全化に努める。
実質公債費比率(分子)の構造(2012年度)
分析欄
実質公債費比率の3か年平均は、年々減少傾向にあり、H24年度は、H23年度より0.4ポイント低く17.6%となっている。分子のうち元利償還金については、一部の起債償還の完済等に伴い減少しており、分子全体としても減少している。また、現在活用している地方債は、合併特例債をはじめ、交付税算入額の大きいものが中心であり、実負担は軽減されている。しかしながら、数値を類似団体と比較すると依然として上回っており、今後とも、唐津市財政計画の数値を目標に公債費の抑制に努めるとともに、公営企業の経営健全化による繰出金の削減を図るなど健全な財政運営に努める。
将来負担比率(分子)の構造(2012年度)
分析欄
将来負担比率については、近年、減少傾向にあったが、H23年度に141.4%と増加し、H24年度には138.2%とやや改善した。これは、基準財政需要額算入見込額が増加したためで、その主な要因は公債費(臨時財政貸借債や東日本大震災全国緊急防災施策債等償還金など)の増加である。しかしながら、類似団体平均と比較すると依然として上回っており、今後は、公営企業の経営健全化による繰出金の削減を図るとともに、公共施設整備基金、財政調整基金などの充当可能財源を確保し、財政の健全化に努める。
よくある質問
このページで何が分かりますか?
佐賀県唐津市の2012年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
関連する地方公営企業も見られますか?
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