北九州市:交通事業

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経営比較分析表(2017年度)

経営の健全性について

本市交通事業は、少子高齢化の進展等に伴う乗客数の減少、不採算路線の維持や独自の福祉施策の維持など、厳しい経営環境の中にありますが、H28.2に策定した第2次北九州市営バス事業経営計画(H28~H32)に基づき、収入増対策や業務改善に取組むことで経営の健全化に努めています。流動比率は、約550%と高い水準を維持しており、また企業債残高対料金収入比率も公営企業平均値よりも低く、支払などの資金面での問題はありません。しかし、経常収支比率と営業収支比率がともに100%を下回っており、累積欠損金比率が100%を超えています。また、有形固定資産減価償却率も、バス車両の老朽化などにより約80%と高く、今後も経営状況に応じて計画的な投資に努めていきます。

経営の効率性について

走行キロ当たりの収入は、民間事業者平均値に比べ27円程低いが、H26からは上向き傾向にあります。走行キロ当たりの運送原価は、民間事業者平均値に比べ高く、またH29は前年より20円程上がっています。走行キロ当たりの人件費は、民間事業者平均値に比べ55円程高く、乗車効率は公営企業平均値に比べ10%ほど低くなっています。今後も、厳しい経営環境が見込まれるため、経済性を考慮した路線の再編や、住民に対する利用促進により、経営の効率性を高めていきます。

全体総括

H29は第2次北九州市営バス事業経営計画(H28~H32)の2年目にあたります。少子高齢化の進展等に伴う乗客数の減少、不採算路線の維持や独自の福祉施策の維持など、今後も厳しい経営環境が見込まれますが、公共交通機関としての使命を果たすべく、計画に基づき具体的な取り組みを着実に実施し、収支均衡に向けて一層の経営改善に取り組んでいきます。

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