経営の健全性・効率性について
○経常収支比率は、100%以上であり、節水減免が前年度で終了したことに伴う増収等により増加しており、給水収益以外の収入への依存も低く、経営の健全性は確保されている。○累積欠損金比率は、0%であり、経営の健全性は確保されている。○流動比率は、定期預金(2年)の運用による固定資産の増加に伴う流動資産の減少等により減少しているが、100%以上であり、経営の健全性は確保されている。○企業債残高対給水収益比率は、全国平均より高く、経年的には横ばいとなっている。これは、老朽化・耐震化対策の推進に合わせ企業債を発行しているためである。○料金回収率は、100%以上であり、節水減免が前年度で終了したことに伴う増収等により増加しており、経営の健全性は確保されている。○給水原価は、前年度に比べほぼ横ばいであり、全国平均より低く、効率的な経営が行われている。○施設利用率は、全国平均より高く、前年度に比べ配水量の増により増加しており、施設規模は適正である。○契約率は、100%に近く、また全国平均と比較しても高い水準であり、適切な規模の投資ができている。
老朽化の状況について
○有形固定資産減価償却率は、全国平均より低いが、施設の老朽化に伴い上昇傾向にあり、保有資産が法定耐用年数に近づきつつある。これについては、「工業用水道事業施設整備10か年計画(2019~2028)」に基づき、計画的かつ効率的に施設の更新を行っていく。○管路経年化率(隧道を含む)は、全国平均を下回っているが、上昇傾向にある。これについては、「工業用水道事業施設整備10か年計画(2019~2028)」に基づき、計画的かつ効率的に更新を行っていく。※隧道を除く管路経年化率は、47%。○管路更新率(隧道を含む)は、全国平均を下回っている。これについては、「工業用水道事業施設整備10か年計画(2019~2028)」に基づき、計画的かつ効率的に更新を行っていく。※新たに布設した管で布設替に伴い布設した管路延長を計上するため、二条化等は計上されていない。
全体総括
○指標の分析からは、これまでのところ、経営は堅調に推移している。○「第4次経営計画(2019~2028)」に基づき、安定供給体制の強化や老朽化・耐震化対策を計画的かつ効率的に行っていく。○企業債については、老朽化・耐震化対策による支出の増加が見込まれるが、新規企業債発行の抑制と着実な償還により、計画的な企業債残高の増嵩の抑制を図っていく。○「工業用水道事業施設整備10か年計画(2019~2028)」に基づき、計画的かつ効果的な投資を行うとともに、新技術、新工法の導入や効率的な施工方法の採用等で工事コストを削減し、経費支出の抑制に努めていく。