呉市:野呂高原ロッジ

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経営比較分析表(2018年度)

収益等の状況について

地域に定着した施設であり一定程度の利用料金収入はあるものの,施設の規模や老朽化に伴い,施設の維持のために多くの経費を要し,その不足分を一般会計からの繰り入れによって充当する状況となっている。平成30年豪雨災害の影響により登山道が寸断され2ヶ月間休業を余儀なくされたことなどから,例年になく収益,利用者数は激減。そのため支出部分における固定費の割合も,例年に比べ平均値よりも高率となっている。災害復旧の進捗にもよるが,営業収益は減少傾向であるため,経営の改善だけでなく運営面・施設面等も抜本的な取組や見直しを図る必要がある。

資産等の状況について

建築から51年が経過し,現状の施設を維持するためには多額の設備投資が不可欠な状況である。運営における固定費の割合も高く,老朽化した現施設を管理するために多額の経費が必要となっており,利用者の減少と併せ,収益性の減少にも繋がっている。今後,経営の改善だけでなく,計画的な施設の改修や設備投資について検討する必要がある。

利用の状況について

瀬戸内沿岸部の高原型リゾートとしての特色を持ち,年間を通じて一定規模の利用者を確保し,定員稼働率は平均値よりも高率で推移している。近年の利用者数減少傾向に加え,平成30年豪雨災害による,主要登山道の通行止めなどの影響も残っており,引き続き厳しい運営状況を強いられる状況である。利用者確保に向けた営業面の改善だけでなく,新たな取組みが必要となっている。

全体総括

地域における唯一の高原型リゾートエリアである野呂山の観光施設の中核的な施設である。建設から51年が経過しているが,一定の利用者がある一方で,運営に伴う人件費等の経費負担の固定化,平成30年豪雨災害の影響から,今後も収益性の悪化に伴い一般会計からの繰入金も増加することが予想される。立地条件から,大幅な利用者の増加は見込めないため,施設を維持していくために,運営方法だけでなく,観光施設の縮小等,抜本的な見直しを図り,費用の削減や収益性を高める経営改善が必要である。

類似団体【A1B1】

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