収益等の状況について
定員稼働率が昨年と比較すると約2.9%減少している。その原因としては、毎年7月に開催している「平維盛の大祭」という花火大会が、台風の影響により中止となったことが考えられる。
資産等の状況について
事業開始から約40年が経ち、施設の老朽化が著しくなっている。今後、大規模な修繕等が必要となる。H15に借り入れを行った企業債はH29で償還完了。
利用の状況について
平成24年に公営企業から指定管理による運営へと切り替わり、運営方針等の転換により、宿泊客数は徐々に増加傾向である。
全体総括
平成27年の「高野山開創1300年祭」による利用者数の一時的な増加は見られたが、年間を通しての利用者数は徐々にではあるが増加している。しかし、利用者の大半は世界遺産「熊野古道小辺路」が通る伯母子岳の登山者であることから、冬季期間においては、積雪や路面凍結等の影響により、利用者が夏季期間の3分の1にも満たない状態である。冬季期間の集客をどうするかが、例年の課題である。運営については、指定管理者による運営を継続する予定である。