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財政力指数は平成25年度以降、法人関係税の増や税率引き上げ等による地方消費税の増など県税収入の増などによって、改善傾向にある。平成27年度の財政力指数は、企業業績を反映した法人関係税の増など県税収入の増等により、前年度から0.2ポイント改善し、0.62となった。(参考単年度の財政力指数)平成23:0.59、平成24:0.59、平成25:0.60、平成26:0.61、平成27:0.64
経常収支比率は県税収入の増など分母となる経常一般財源の増などにより改善傾向にあったが、平成27年度の経常収支比率は、分母となる経常一般財源は前年度と同水準にとどまる一方、社会保障関係費など分子となる経常経費が増加したことにより、前年度から0.1ポイント悪化し、96.1%となった。・平成27:96.1%(対前年度比+0.1%)うち人件費:39.5%(対前年度比-0.9%)うち公債費:24.9%(対前年度比-0.7%)うち社会保障関係費等:31.7%(対前年度比+1.7%)
人口1人あたり人件費・物件費等決算額は、平成26年度は国の要請に基づく給与減額措置の終了や人事委員会勧告に基づく給料表の改定等により増加となっているが、平成27年度は人件費が地域手当の暫定措置(+2%:平成25~26)終了や退職手当の減により減少したことから、前年度から149円減少し、95,758円となった。
平成27年度のラスパイレル指数は、行財政構造改革推進方策に基づく給与抑制措置の縮小(※)により、前年度から0.7ポイント悪化しの99.2%となったが、類似団体との比較では、前年度に引き続き、最も低い数値となっている。※行財政構造改革推進方策に基づき給与抑制措置給料、期末・勤勉手当、管理職手当の減額を実施しているが、平成27年度から段階的に抑制措置を縮小をしている。(例:一般職(行政職)の給料の減額の場合)平成26年度と比較して、平成27年度は減額措置を管理職は1/5、一般職は1/4縮小
平成27年度の人口10万人あたり職員数は、平成20年度に策定した行財政構造改革推進方策に基づく定員の見直し(※)により、前年度から0.09人減の974.97人となった。※行財政構造改革推進方策に基づく定員の見直し事務事業、組織の徹底した見直し等を行うことにより、平成20年度から30年度までの間に、法令等に定めのある部門を除く一般行政部門等で概ね3割の定員削減を行うこととしている。20年度から27年度においては、一般行政部門で約25.6%の削減を行っており、今後も引き続き定員の見直しに努める。
平成27年度の実質公債費比率は、借換債平準化対策(平成26年度の借換債発行額の縮減対策)を実施するため留保していた県債管理基金を取り崩したことから、前年度末減債基金積立不足率が増加(平成25:8.9%→平成26:38.6%)したことにより、前年度から単年度で3.1ポイント悪化した。(単年度平成24:15.5%(19.4%)、平成25:16.6%(20.1%)、平成26:15.4%(19.1%)、平成27:18.5%。()は、借換債平準化対策の影響を除いた場合の数値)3か年平均でも、平成24年度の15.5%が平成27年度の18.5%に置き換わったため、前年度から1.0ポイント悪化し、16.8%となった。(借換債平準化対策の影響を除いた場合:19.2%(対前年度比:0.3%の改善)なお、本県は震災関連公債費や県債管理基金の活用による減債基金積立不足率悪化という他府県にはない財政負担があるため、類似団体平均より高い数値となっている。
平成27年度の将来負担比率は、退職手当の支給水準の段階的引き下げにより退職手当支給予定額が減少したことに加え、算定の分母である標準財政規模が増加したため、前年度から12.4ポイント改善し、320.6%となった。なお、本県は、阪神・淡路大震災からの創造的復興のため、1兆3,000億円の県債発行(平成27末残高:4,818億円)や4,000億円を超える県債管理基金の活用を行ってきたため、他府県にはない財政負担があり、類似団体中、最も高い数値となっている。
人件費の経常収支比率は、県税などの経常一般財源の増などにより、減少傾向にある。平成27年度の人件費の経常収支比率は、地域手当の暫定措置終了や退職手当の減により、前年度から0.9ポイント改善し、39.5%となった。
平成27年度の物件費の経常収支比率は1.6%で、分子となる経常経費は増となったが、県税収入など分母となる経常一般財源が増となったことにより、前年度と同じ水準となった。
平成27年度の扶助費の経常収支比率は1.3%で、分子となる経常経費は増となったが、県税収入の増など分母となる経常一般財源が増となったことにより、前年度と同じ水準となった。
補助費等の経常収支比率は平成23年度以降、社会保障関係経費の増などにより、毎年度経常収支比率が上昇している。平成27年度の補助費等の経常収支比率も、後期高齢者医療費県費負担金や障害者自立支援給付費県費負担金等の社会保障関係費の増により、前年度から1.8ポイント悪化し、28.1%となった。
公債費の経常収支比率は、県税などの経常一般財源の増などにより、減少傾向にある。平成27年度の公債費の経常収支比率は、新規発行や借換に伴う発行利率の低下等に伴う利子の減などにより、前年度から0..7ポイント改善し、24.9%となった。なお、本県は震災関連公債費(平成27:630億円)という他府県にはない財政負担があるため、類似団体平均より高い数値となっている。
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