収益等の状況について
・例年収入は比較的安定しており、年度による変動はそれほど大きくないが、令和2年度および令和3年度上半期は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、収入が減少し他会計補助率が上昇している。・類似施設の平均より収益が低いのは、1時間までの利用を無料としているためである。・当該駐車場の設置目的が、駅周辺の商業施設等や通勤通学者の送迎のための駐車場が少なかったことから、利用者の利便性向上のために設置されたものであり、料金収入の売上向上を目的に設置されたものではない。そのため、特に経営改善への取組を行っていない。
資産等の状況について
・平成23年度に機器を改修しており、その際にパークロック式からゲート式の駐車場管理システムに変更している。・ゲート式のシステムに変更してから10年ほど経過し、経年ごとに機器のトラブルや不調が目立つようになってきた。対応経費も余分にかかる状況になってきたため、令和5年10月に、機器の更新を予定している。
利用の状況について
・駅前ロータリー内の駐車区画(13台分)の利用者の約85%が1時間未満の短時間利用である。・駅前の商業施設利用のためや電車での通勤、通学の送迎用に利用されるケースが多い。・平成29年度から令和元年度にかけて稼働率が徐々に減少。令和2年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により駅及び周辺施設の利用者が減少したことで駐車場稼働率が減少しているが、令和3年度はある程度の持ち直し傾向がみられ稼働率が増加した。・行動制限がない状況ではあるが、新型コロナウイルス感染症の影響で、先行きの見通しが立てづらい状況である。
全体総括
・老朽化したパークロック式の駐車場区画を改修し、平成24年にゲート式駐車場として13台分の区画を整備し供用。利用形態として、駅前の商業施設等の利用者や送迎用に利用するため短時間の利用が多く、現状維持で運営している。・令和2年度、令和3年度上半期は新型コロナウイルス感染症拡大のため駅利用者が減少したことに伴い、駐車場利用者も減少している。・令和3年度下半期以降は稼働率は上向き傾向だが、設備の経年劣化の影響が著しくなり、そちらに経費が掛かるようになってきている(メーカー推奨耐用年数:5~7年)。・稼働率、利用率が上がっても不要な経費が増加することがEBITDAの数値を下げているため、令和5年度10月に機器更新を予定している。