収益等の状況について
「収益的収支比率」は、直近5か年は100%以上を維持しており、健全な経営状態を保っています。「他会計補助金比率」、「駐車台数1台当たりの他会計補助金額」は、前年度までの4年間は0%を維持しておりました。しかし、R2年度は新型コロナウイルスの影響を受け、一般会計からの繰入れを行いました。新型コロナウイルスが収束に向かえば前年度以前と同様になると見込み、大きな問題ではないと考えます。「売上高GDP比率」はH28からR1の4年間と比較すると大きく減少しているが、平均値を上回っている事から高い収益性を維持しています。「EBITDA」は、R2年度の新型コロナウイルスの影響による他会計からの繰入金により、例年に比べ減少した。しかし、依然として高い収益性を持つ施設であると考えられます。
資産等の状況について
「企業債残高対料金収入比率」は企業債残高がないことから0となっており、必要な更新投資については町営駐車場全体の設備状況を考慮しつつ、時期を計りながら実施しています。
利用の状況について
「稼働率」は100%を超えており、類似団体と比較すると、R1年度以前はほぼ平均値であり、R2年度に関しても、新型コロナウイルスの影響を受け、平均は下回っているが、100%を超えていることから、駐車場としての需要は十分であると考えられます。
全体総括
当施設は、類似施設との比較では収益的収支比率が低い数値となっているものの、直近の5か年は100%以上の割合を維持しており、一般会計からの補助金及び企業債に依存しない独立採算制のもとに安定した経営を維持しています。R2年度は、新型コロナウイルスの影響により一般会計からの繰入れを行いました。このような不測の事態の場合には、他会計からの繰入れも視野に入れる必要性もあると考えます。また、今後も中尊寺への参拝や各種行事における利用が見込めることから、依然として施設需要は高いと考えられます。しかし、今年度のように新型コロナウイルス蔓延による利用者減少に伴う減収が発生することや、施設の老朽化進行などを考慮し、駐車料金の見直しなどの改善先の検討に努めます。