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地方公営企業の一覧

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収集されたデータの年度

2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度

指定団体等の指定状況

財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定

人口の推移

産業構造

財政比較分析表(2022年度)

財政力

財政力指数の分析欄

前年度と同水準で、過去5年間はほぼ横ばいである。基準財政収入額においては、納税義務者の増加による市町村民税(所得割)が増加(+4.2%)したほか、新型コロナウイルス感染症の影響に係る特例措置の終了による固定資産税(家屋)の増加(+3.8%)などにより全体では5.3%の増加となった。一方、基準財政需要額においては、高齢者人口の増加による高齢者保健福祉費の増加(0.9%)や放課後等デイサービス利用者などの増加による社会福祉費の増加(0.8%)などにより全体で8.1%増加したため、財政力指数は横ばいとなった。

類似団体内順位:9/29

財政構造の弾力性

経常収支比率の分析欄

前年度比で5.5ポイントの増加となった。これは、志太広域事務組合負担金の増加等に伴う補助費の増加(+3.1%)など、全体で0.8%の増加となった一方で、歳入においては新型コロナウイルス感染症対策地方税減収補填特別交付金の減少等に伴う地方特例交付金の減少(-54.7%)等より、全体で5.4%の減少となり、歳出が増加したことに加え、歳入も減少したことが要因である。類似団体平均と比べ、財政構造の弾力性は保たれているが、引き続き自主財源の確保、公債費の抑制を図り、財政の健全化に取り組んでいく。

類似団体内順位:8/29

人件費・物件費等の状況

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

前年度と比較し、1人当たりの人件費等の決算額は、7,200円増加した。これは、人件費については、退職者の減少に伴い減少(-1.1%)となったが、人口減少(-0.8%)をはじめ、PayPayを活用した生活応援キャッシュレス還元事業経費の増加(皆増)に伴う物件費の増加(12.4%)が主な要因である。職員数が少ないことや歳出抑制により、類似団体平均と比較すると低い数値を示しているが、今後も全事業総点検シートを活用し、事業の見直しを行い、メリハリのある事業執行に努める。

類似団体内順位:1/29

給与水準(国との比較)

ラスパイレス指数の分析欄

経験年数階層における職員分布の変動を主な要因して、前年度と比較し、0.3ポイント減少した。類似団体平均と比較すると高い数値となっている。適正な人員配置と定員の適正化を図り、今後も類似団体平均の水準を目標に、人件費の抑制に努めていく。

類似団体内順位:28/29

定員管理の状況

人口1,000人当たり職員数の分析欄

人口1,000人当たり職員数は前年度と横ばいである。令和4年度は一般行政職の退職者20名に対して、31名を新規に採用した。本市では近年は採用者数が退職者数を上回っており、人口1,000人当たり職員数は緩やかに増加しているが、類似団体平均と比較すると大きく下回る数値を示している。これは平成17年度から22年度まで定員適正化計画の実施により、新地方行革指針を上回る削減を実施した影響であり、今後も適正な人員配置と定員の適正化を図る。

類似団体内順位:1/29

公債費負担の状況

実質公債費比率の分析欄

前年度と比較して、1.0ポイント改善した。臨時財政対策債発行可能額等の減少により標準財政規模が減少した一方で、令和4年度に償還終了した元金償還金が、償還開始した元金償還金を約332百万円上回っていること、公営企業準元利償還金が約15百万円減少したことが改善の要因として挙げられる。類似団体平均と比較して高い数値となっているが、新規発行地方債の抑制と公営企業会計の経営健全化に取組むことで着実に改善されており、引き続き同様に実質公債費比率の改善に努めていく。

類似団体内順位:14/29

将来負担の状況

将来負担比率の分析欄

前年度と同じく算定なしとなった。令和4年度の市債発行額に対し、元金償還額を上回ったことによる地方債の残高の減少及び企業会計や志太広域事務組合の地方債残高の減少により将来負担額が減少したことや、基金残高が増加したことが要因として挙げられる。今後は、大型プロジェクト等により市債残高の増加が見込まれているため、特定財源の確保や事業の平準化を図り、将来負担比率の抑制に努める。

類似団体内順位:1/29

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2022年度)

人件費

人件費の分析欄

定年退職者の減少により、前年度と比べ人件費は減少しているが、経常一般財源の減少により経常収支比率の人件費分は1.1ポイント増加した。類似団体平均と比較して低い数値を示しているのは、比較的少ない職員数を維持しているためである。今後も、定年の段階的引き上げ等による職員構造の変化に柔軟に対応しつつ、適正な人員配置を定員の適正化を図り、人件費の抑制に努める。

類似団体内順位:8/29

物件費

物件費の分析欄

駅南図書館管理運営費やごみ収集経費等、物件費は増加傾向にあることや経常一般財源の減少により、経常収支比率の物件費分は前年度と比較して1.0ポイント増加している。類似団体内の最小値であり現状問題はないが、今後も引き続き注視し、現在の水準の維持に努める。

類似団体内順位:1/29

扶助費

扶助費の分析欄

保育給付費の増加などを主要因として児童福祉費が増加しており、扶助費の増加に繋がっている。また、経常一般財源の減少により経常収支比率の扶助費分は1.1ポイント増加した。扶助費においては増加傾向にあるため、健康経営の普及・促進を図るなど、抑制が可能なものについて引き続き対策を講じていく。

類似団体内順位:26/29

その他

その他の分析欄

繰出金分0.9ポイント、維持補修費分0.2ポイントとそれぞれ増加しており、前年度と比較して1.1ポイントの増加となった。類似団体平均との比較では、例年同様にほぼ同水準の数値となっている。介護保険特別会計繰出金の増加が顕著であるため、引き続き介護予防事業の推進により、介護給付費の抑制に努める。

類似団体内順位:18/29

補助費等

補助費等の分析欄

志太広域事務組合への負担金の増加等の影響により、経常収支比率の補助費分は前年度から1.2ポイント増加している。例年、類似団体平均と比較して高い数値となっているため、今後は他団体への補助金の見直しを含め、経費の削減に努める。

類似団体内順位:22/29

公債費

公債費の分析欄

令和4年度に償還終了した地方債の償還額が、償還開始分の償還金を約332百万円上回っていたことから公債費は減少したが、経常一般財源の減少により経常収支比率の公債費分は前年度と同水準であった。地方債の新規発行の抑制により、前年度から引き続き類似団体平均より低い数値を維持することができており、今後も地方債の適切な活用に努め、公債費の削減を図る。

類似団体内順位:7/29

公債費以外

公債費以外の分析欄

令和4年度は前年度に比べ決算額は減少したが、経常一般財源が減少したため、前年度と比較して5.5ポイントの増加となった。人件費と公債費は抑えられているが、一方で扶助費と補助費等が類似団体平均を大きく上回っており、全体としては平均をわずかに上回っている状況である。今後も引き続き、経常経費の削減を図り、財政構造の弾力性の維持に努める。

類似団体内順位:15/29

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

総務費は住民一人当たり41,117円(前年度比-25,365円)となっており、財政調整基金元金積立金(3,874,331千円)及び減債基金元金積立金(716,264千円)の皆減により減少している。民生費は住民一人当たり140,941円(前年度比-9,057円)となっている。減少している主な要因は、子育て世帯への臨時特別給付金(4,709千円/-99.8%)の減少である。商工費は住民一人当たり15,241円(前年度比+7,451円)となっている。増加している主な要因は、PayPayを活用した生活応援キャッシュレス還元事業(828,542千円/皆増)や対象企業の増加による企業立地促進事業費補助金(643,700千円/+543.7%)の増加である。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり391,951円(前年度比-22,104円)となっている。主な構成項目である人件費は住民一人当たり50,158円(前年度比-160円)となっており、前年度と同水準である。類似団体平均との比較では低い水準となっており、これは平成17年度から平成22年度までの定員適正化計画の実施による削減、その後の適正な定員管理により類似団体平均と比較して職員数が少ないことが主な要因である。扶助費は住民一人当たり97,262円(前年度比-10,624円)であり、前年度から大きく減少しているが、その主な要因は令和3年度において子育て世帯への臨時特別給付金により大きく増加していたためである。災害復旧費は住民一人当たり5,954円(前年度比+5,616円)で、令和4年度台風15号等により発生した災害の復旧工事の実施が要因である。

実質収支比率等に係る経年分析(2022年度)

分析欄

財政調整基金残高は、令和4年度は取り崩しを行わなかったため、0.93ポイントの増加となった。実質収支額は、行財政改革を着実に進め、継続的に黒字を確保している。令和4年度は、実質収支額が2,610百万円(前年度比-1,091百万円)となり3.41ポイントの減少となった。実質単年度収支は、実質収支の減少等に伴い、22.64ポイントの減少となった。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2022年度)

分析欄

一般会計の実質収支は、前年度と比較し3.41ポイント減少した。適正範囲とされている3~5%以内になるよう、決算見込額の把握と適正な予算編成に努める。特別会計では赤字会計はなく、企業会計においても資金不足会計はない。病院事業会計では、前年度と比較し、入院患者数0.9%、外来延患者数3.4%の増加となり、また一人一日当たりの診療単価が入院、外来ともに増額となった結果、6年連続で経常収支は黒字となっている。水道事業会計では、有収水量1.6%、給水収益は1.3%、それぞれ減少したが、修繕引当金戻入益による収益増加により、令和4年度においても純利益が生じている。今後も、将来の水需要予測を基に事業の計画的な実施により、安定した事業運営に努める。下水道事業会計ではエネルギー価格の高騰による包括的民間委託料の増加などにより、純損失が生じている。接続率の向上や、計画に基づく改修を進め、安全で快適な下水道サービスの持続的・安定的な提供のため効率的な事業運営に努める。今後も引き続き、各会計で黒字を維持できるように努める。

実質公債費比率(分子)の構造(2022年度)

分析欄

元利償還金は、令和4年度に償還終了した元利償還金が、償還開始した元利償還金を約332百万円上回っており、償還額が減少したため前年度と比較し5.5%の減少となった。公営企業の元利償還金に対する繰入金は、水道事業及び病院事業における建設改良のための企業債元利償還金の減少に伴い、0.8%減少した。算入公債費等は、事業費補正により基準財政需要額に算入された公債費が3.8%増加したことにより、0.7%増加した。

分析欄:減債基金

該当なし

将来負担比率(分子)の構造(2022年度)

分析欄

将来負担額は、一般会計においては地方債発行額に対し、償還額が上回り地方債残高が減少し、公営企業債等繰入見込額等も減少したことにより、全体では4.6ポイント減少した。充当可能財源等においては、財政調整基金の利子積立等により充当可能基金が2.5%増加した一方で、基準財政需要額算入見込額は5.0%減少し、全体で2.2%の減少となった。

基金残高に係る経年分析(2022年度)

基金残高合計

基金全体

(増減理由)令和4年度末の基金全体の残高は約20,359百万円となっており、前年度から約620百万円の増加となった。主な増減要因は、後述する財政調整基金及び減債基金の積み立てのほか、市庁舎の整備のための「庁舎整備基金」を500百万円、ふるさと応援寄附金を原資に「未来を創るふるさと応援基金」を約299百万円、市営住宅及び共同施設の建設、修繕又は改良を図るための「市営住宅基金」に約63百万円を積み立てた一方、小中学校のICT環境の整備や新学校給食センター整備のため「未来を創るふるさと応援基金」を約217百万円、市民会館の改修のため「総合文化施設整備基金」を60百万円取り崩したためである。(今後の方針)災害や社会保障に係る経費、今後計画している施設整備などの大型事業への対応のため、今後も財政調整基金への積み立てを継続するが、基金の使途の明確化を図るため、公共施設の老朽化対策のための「公共施設等総合管理基金」などその他特定目的基金への積み立ても継続して行う。

財政調整基金

財政調整基金

(増減理由)令和4年度末の基金残高は約10,662百万円となっており、前年度から約28百万円の増加となっている。令和3年度は志太広域事務組合からの出資金返還金及び令和3年度末に廃止した内陸フロンティア事業基金の剰余金、財政調整基金利子を原資に積み立てたことで大幅に増加したが、令和4年度は取り崩しを行わず財政調整基金利子のみ積み立てたためである。(今後の方針)決算状況を踏まえたうえで、可能な範囲で積み立てを行うが、基金の使途の明確化を図り、その他特定目的基金への積み立てを継続して行う。

減債基金

減債基金

(増減理由)減債基金利子を積み立てたため、約5百万円の増額となった。(今後の方針)市債の償還に必要となる財源の確保と、大規模災害等への対応のため、将来にわたる市財政の健全な運営を活用していく。

その他特定目的基金

その他特定目的基金

(基金の使途)・未来を創るふるさと応援基金:ふるさと応援寄附金を、未来を創るための施策に係る経費に充てるため。・総合文化施設整備基金:市民文化会館等の総合文化施設の整備に充てるため。・公共施設等総合管理基金:公共施設やインフラの計画的な保全及び更新等に係る経費に充てるため。・地域農業振興事業基金:高生産性農業の確立、地域農業の担い手の育成、個性豊かな地域づくり等を図る地域農業振興事業及び中山間地域活性化推進事業に係る経費に充てるため。・庁舎整備基金:市庁舎の整備に必要な経費に充てるため。(増減理由)・未来を創るふるさと応援基金:ふるさと応援寄附金を原資に約299百万円積み立てをしたが、小中学校のICT環境整備等のため約217百円の取り崩しを行ったため、約82百万円の増加した。・総合文化施設整備基金:基金利子を約7百万円積み立てをしたが、市民会館舞台照明盤更新のため約60百万円取り崩しを行ったため、約53百万円減少した。・庁舎整備基金:令和4年度より新たに市庁舎の整備を図るため「庁舎整備基金」に500百万円を積み立てた。(今後の方針)・未来を創るふるさと応援基金:平成30年度から令和5年度までの6年間は、小中学校のICT環境整備に活用する。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2021年度)

有形固定資産減価償却率

有形固定資産減価償却率の分析欄

本市では、令和4年3月に改定した藤枝市アセットマネジメント基本方針及び令和3年2月に策定した藤枝市公共施設個別施設計画基本指針により、公共施設の劣化状況等の把握及び適切な修繕を進めている。稼働年数が耐用年数にせまる、または超えている施設が増加しており、本市の有形固定資産減価償却率は、類似団体内平均値より高い水準にある。今後も引き続き、基本方針及び基本指針に基づき施設の適切な維持管理・修繕等を進め、有形固定資産減価償却率の低下に努める。

類似団体内順位:23/29

(参考)債務償還比率

債務償還比率の分析欄

令和3年度においては、内陸フロンティア事業特別会計の廃止に伴う剰余金を財源とした財政調整基金への積立により充当可能財源が増加したことにより前年に比べ比率が低下した。新規発行地方債の抑制により、本市の債務償還比率は類似団体内平均値を下回っている。引き続き新たな財源の確保に努め、確実に償還を進めていく。

類似団体内順位:5/29

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

本市の将来負担比率は、令和元年度より基金の取り崩し等の影響から将来負担比率が増加していたが、令和3年度においては、内陸フロンティア事業特別会計の廃止に伴う剰余金を財源とした財政調整基金への積立により充当可能基金が増加したことにより改善した。有形固定資産減価償却率については、前述のとおり類似団体内平均値と比較して高い状態が続いている。老朽化が進んでいる公共施設が多いため、引き続き施設の長寿命化に向け、藤枝市施設マネジメント計画に基づき、中長期的な視点に立った計画的な維持管理及び修繕等に取り組んでいく。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

本市の将来負担比率は、令和元年度より基金の取り崩し等の影響から将来負担比率が増加していたが、令和3年度においては、内陸フロンティア事業特別会計の廃止に伴う剰余金を財源とした財政調整基金への積立により充当可能基金が増加したことにより改善した。実質公債費比率については類似団体内平均値と比べて高い水準となっているが、年々改善している。改善の要因としては、地方債の新規発行の抑制などにより、地方債残高が着実に減少してきたことによるものである。今後も、新規発行地方債の抑制や公営企業会計の健全化に取り組み、実質公債費比率の改善を図っていく。

施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

認定こども園・幼稚園・保育所及び学校施設について、有形固定資産減価償却率が類似団体内平均値を上回っている状況であるものの、耐震補強は完了しており、また藤枝市施設マネジメント計画に基づき維持管理を行っているため、施設を使用する上で支障はない状態である。道路についても同様に類似団体内平均値を大きく上回る有形固定資産減価償却率となっている。今後も適切な維持管理、計画的な整備・更新を実施し、長寿命化を図っていく。一方、橋りょう・トンネルについては、藤枝市橋梁長寿命化計画に基づき、耐震化・長寿命化を進めているため、類似団体内平均値と比較して有形固定資産減価償却率が低くなっている。引き続き、藤枝市橋梁長寿命化計画に基づいて適切に維持管理し、長寿命化に取り組んでいく。また、公営住宅については、全国平均と比較するとやや高い有形固定資産減価償却率であるものの、類似団体内平均値とほぼ同等の数値で推移している。昭和40~平成初期に建設されたものが多く、70%を超える高い有形固定資産減価償却率となっているため、藤枝市営住宅等長寿命化計画に基づいて維持管理し、長寿命化を図っていく。一人当たり面積については、認定こども園・幼稚園・保育所と学校施設、公営住宅が類似団体内平均値と比べて特に低くなっている。今後の人口動態を踏まえながら、各施設の在り方を検討していく必要がある。

施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

体育館・プール、福祉施設及び市民会館を除く全ての施設類型において、本市の有形固定資産減価償却率は類似団体内平均値を上回っている状況である。特に、図書館、庁舎、一般廃棄物処理施設については類似団体内平均値との差が20%程度超えており、大きく乖離した状態となっている。本市の図書館は、稼働年数が30~50年の施設となるが、いずれの施設においても耐震補強が完了しており、藤枝市施設マネジメント計画に基づき維持管理を行っているため、施設を使用するうえでの支障はない。また、消防施設、保健センター・保健所が約10%有形固定資産減価償却率の類似団体内平均値を超えている状況であり、引き続き長寿命化を図っていく必要がある。市民会館については稼働年数が50年ほどの施設であるが、耐震リニューアル工事を実施済みであり、有形固定資産減価償却率は類似団体内平均値と同程度となっている。福祉施設については、老人福祉センターの改修を実施するなど、藤枝市施設マネジメント計画に基づいて適切な維持管理や改修に取り組んだ結果、有形固定資産減価償却率が大幅に低下した。以上のとおり、多くの施設で老朽化が進んでいる状況ではあるが、適切な維持管理により、長寿命化を図っていく。また、一人当たり面積については、全ての施設類型において類似団体内平均値を下回っている状況であり、市民会館や図書館、福祉施設で特に乖離が大きくなっている。施設の利用状況や本市の財政状況を勘案し、施設の在り方を検討していく必要がある。

財務書類に関する情報①(2021年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額が前年度より13億円増加となり、282,829百万円となった。金額の変動が大きいものは流動資産であり、財政調整基金の増加等に伴い流動資産が6,356百万円増加したのに対し、減価償却等により固定資産が5,014百万円減少した。負債総額は前年度末から3,576百万円増加となり、49,213百万円となった。主な要因としては、退職手当引当金の増加である。水道事業会計、下水道事業会計等を加えた全体では、資産総額は前年度末から3,563百万円、負債総額は前年度末から1,692百万円増加した。金額の変動が大きいものは一般会計等と同様、流動資産である。負債総額は前年度末から1,692百万円増加となり、103,477百万円となった。主な要因としては、退職手当引当金の増加である。志太広域事務組合等を加えた連結では、志太広域事務組合が保有している環境管理センター等の固定資産を計上していること等により、一般会計に比べて資産合計は75,024百万円多くなるが、負債総額も志太広域事務組合の地方債や退職手当引当金等があることなどから、60,174百万円多くなっている。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計においては、経常費用は48,993百万円となり、前年度末から12,085百万円の減少となった。人件費等の業務費用は22,625百万円、補助金や社会保障給付等の移転費用は26,368百万円であり、移転費用の方が業務費用よりも多い。これは、前年度実施した特別定額給付金が皆減しているが、子育て世帯への臨時給付金等により補助金等が依然として高い水準にあることが主な要因である。全体では、一般会計等に比べて経常費用が45,985百万円増加しているが、これは国民健康保険特別会計や後期高齢者医療特別会計、介護保険特別会計等が含まれるためである。純行政コストは、一般会計等の特別定額給付金の影響もあり、前年度と比べて12,936百万円減少している。連結では、連結対象企業等の事業収益を計上し、経常収益が一般会計等に比べて20,851百万円多くなっている一方、人件費等の経常費用が60,815百万円多くなり、純行政コストは38,834百万円多くなっている。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計においては、税収等の財源が純行政コストを上回っており、本年度差額は1,152百万円増加しているが、純資産残高は2,235百万円減少している。これは、前年度と比べて純行政コストが12,303百万円、財源が10,552百万円減少しており、純行政コストの減少幅が財源の減少幅を上回ったためである。全体では、病院事業会計や水道事業会計の収益の積み上げなどから、一般会計等と比べて本年度差額は4,102百万円多くなっている。連結では、全体会計の影響から前年度と比べて本年度差額が2,277百万円、純資産残高は1,606百万円増加している。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、国県等補助金収入の減少により業務収入が減少しているが、業務支出も移転費用支出の減少により、業務活動収支は6,352百万円となった。投資活動収支においては、基金積立金支出の増加により、前年度に比べて947百万円の減少となっている。財務活動収支においては、地方債発行収入が地方債償還支出を上回ったことから595百万円となっている。本年度末資金残高は、前年度と比べて1,785百万円増加の3,782百万円となっている全体では、病院事業等の使用料及び手数料等の収入があることから、業務活動収支は一般会計等に比べて6,364百万円多い12,716百万円となっている。連結では、志太広域事務組合等の税収等収入が業務収入に含まれることなどから、業務活動収入は一般会計等に比べて5,959百万円多い12,311百万円となっている。

財務書類に関する情報②(2021年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

有形固定資産減価償却率については、類似団体平均値より高い水準にある。公共施設等の老朽化に伴い、前年度と比べて1.3ポイント上昇している。公共施設等総合管理計画に基づく適切な施設管理・更新が必要である。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は前年度と比べて1.2ポイント減少しているが、類似団体平均値より依然として高い水準にある。また、将来世代負担比率は前年度と同水準にあり、類似団体平均値を大幅に下回っていることから過去及び現世代の負担によって将来世代も利用可能な資源を蓄積している。今後も特定財源の確保や民間借入資金等の継続的な金利見直し等により、地方債残高の削減に努める。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは前年度と比べて8.5ポイント減少している。これは、前年度に特別定額給付金の影響により一時的に増加したものが、令和元年度以前並みとなったことによるものである。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

一人当たり負債額は、前年度に比べて2.6ポイント増加している。これは地方債発行収入が地方債償還支出を上回っているためである。一方で有形固定資産減価償却率が類似団体平均値よりも高い水準のため、今後、施設の更新が必要となり負債額にも影響が出るものと考える。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は前年度と比べて1.0ポイント増加しているが、類似団体平均値を下回っており、行政サービスの提供に対する直接的な負担の割合は低くなっている。類似団体平均値まで受益者負担比率を引き上げるためには、経常費用を削減しなければならないため、今以上にコスト削減を意識した事業執行に努める必要がある。

類似団体【Ⅲ-2】

岩内町 東神楽町 上富良野町 野辺地町 石巻市 大崎市 松島町 山辺町 猪苗代町 古河市 美浦村 足利市 佐野市 桐生市 榛東村 加須市 越生町 鳩山町 一宮町 長生村 白子町 松田町 箱根町 田上町 小松市 白山市 高浜町 若狭町 市川三郷町 身延町 富士川町 木曽町 各務原市 安八町 富士宮市 焼津市 掛川市 藤枝市 東伊豆町 瀬戸市 半田市 小牧市 稲沢市 東海市 桑名市 朝日町 紀北町 紀宝町 彦根市 長浜市 東近江市 岬町 太子町 神河町 上郡町 新温泉町 那智勝浦町 串本町 岩美町 南部町 伯耆町 隠岐の島町 早島町 里庄町 鏡野町 尾道市 坂町 防府市 周南市 田布施町 平生町 松茂町 板野町 上板町 東みよし町 丸亀市 土庄町 小豆島町 新居浜市 西条市 佐川町 芦屋町 桂川町 大木町 香春町 川棚町 波佐見町 佐々町 甲佐町 玖珠町 肝付町 屋久島町 徳之島町 本部町 恩納村 金武町 嘉手納町