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地方公営企業の一覧

特定環境保全公共下水道 工業用水道事業 簡易水道事業(法適用) 流域下水道 農業集落排水施設


収集されたデータの年度

2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度 2010年度

人口の推移

財政比較分析表(2021年度)

財政力

財政力指数の分析欄

令和3年度は、基準財政収入額が減少した影響などにより、前年度より0.02ポイント低下したものの、全国平均を上回る0.54となっている。新型コロナウイルス感染症をはじめとする政策課題に対応しつつ、政策の自由度を確保するためには自主財源を一層増やしていくことが不可欠であり、個人住民税の直接徴収や外部資金の積極的な導入など、自主財源の確保対策にも積極的に取り組む。

グループ内順位:17/20

財政構造の弾力性

経常収支比率の分析欄

税収減を補填するための減収補てん債の発行がなかったことや、補助費等や公債費などの歳出の増など比率を悪化させる要因がある一方で、地方交付税の大幅増、地方消費税清算後の地方税、普通交付税の代替財源である臨時財政対策債発行額の増など、比率を改善させる要因が大きかったため、前年度より7.7ポイント改善し84.7%となった。全国平均を下回っている状況ではあるが、社会保障関係経費の増加等が予想され財政の硬直化が続くものと予想されることから、引き続き歳入・歳出両面にわたる行財政改革に取り組み、節度とメリハリの利いた財政運営に努める。

グループ内順位:1/20

人件費・物件費等の状況

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費は、令和3年度給与勧告による職員手当等の引き下げにより決算額で14億円の減額となったが、物件費は、新型コロナウイルス感染症対策による宿泊療養施設運営事業の増等により64億円の増額となった。これによって全国平均を上回っている。今後も引き続き行政コストの削減に努める。

グループ内順位:17/20

給与水準(国との比較)

ラスパイレス指数の分析欄

臨時的給与抑制実施期間(平成21年度~25年度)後も適正な定員管理、昇給等の実施により、全国平均及びグループ内平均を下回って推移しており、今後も引き続き適正な給与水準の維持に努めていく。

グループ内順位:2/20

定員管理の状況

人口10万人当たり職員数の分析欄

行財政改革指針(平成20年度~平成24年度)及び行財政改革アクションプラン(平成22年度~平成24年度)に基づいて新規採用を抑制し約1割(2,757人)の定員削減を進めてきたことにより、当県は相当に効率的な行政組織となっており、今後も基本的には現在の職員規模により適正な定員の管理を図っていく。

グループ内順位:17/20

公債費負担の状況

実質公債費比率の分析欄

全国平均は前年度より0.1ポイントの減(10.2%→10.1%)に対し、本県は0.2ポイントの増(5.9%→6.1%)となった。これまでの公共施設の老朽化対策や防災・減災対策等により地方債残高が積み上がっていること、かつての交付税算入率の高い県債の交付税算入が順次終了を迎えていることが主な要因である。景気による税収の増減など不確定要素も多いことから、今後も持続可能な財政運営を実現するため、引き続き公債費減少に向けた取組を進めていく。

グループ内順位:1/20

将来負担の状況

将来負担比率の分析欄

全国平均11.0ポイントの減(171.3%→160.3%)であり、本県においても標準財政規模の拡大、財政調整基金及び県債管理基金が増加したこと等の要因により7.8ポイント減(217.7%→209.9%)となった。持続可能な財政運営を実現するため、早期の県債残高減少を目指す。

グループ内順位:16/20

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2021年度)

人件費

人件費の分析欄

行財政改革アクションプラン等に基づき平成24年度までに2,757人の定員削減を進め、臨時的給与抑制と合わせ、毎年度100億円程度の人件費の削減を実施した。その後も適正な定員管理、昇給等を実施しているが、近年は人事委員会勧告による給与費の増加等により人件費は微増傾向にあり、全国平均及びグループ内平均を上回っている。そのため、今後もより適正な職員規模及び給与水準の維持に努めていく。

グループ内順位:14/20

物件費

物件費の分析欄

新型コロナウイルス感染症対策による高等学校への学習用タブレット整備事業の整備完了に伴う減(34億円→0.4億円)などにより、物件費に係る経常収支比率は前年度から0.2%減の3.5%となり、全国平均を0.1ポイント下回った。今後もこれまでの行財政改革の取組みの成果を踏まえ、引き続き経費の削減に努めていく。

グループ内順位:13/20

扶助費

扶助費の分析欄

前年度より0.1ポイント低下したが、全国平均並びにグループ内平均を下回っている。これは本県において過去から生活保護の扶助対象者が人口に対して少ないこと(令和3末:[全国]2,036,045人/125,927,902人(1.62%)⇔[岐阜県]11,501人/1,996,682人(0.57%))等によるものではあるが、社会情勢の変化の中、上記対象者数の動向を注視していく必要がある。

グループ内順位:4/20

その他

その他の分析欄

前年度より0.2ポイント低下したが、全国平均並びにグループ内平均を上回っている。「その他」の主な内訳は維持補修費であるが、河川維持修繕費の減(20.6億円→15.6億円)等により決算額は5.0億円の減となった。今後も引き続き経費の縮減に努めていく。

グループ内順位:15/20

補助費等

補助費等の分析欄

社会保障関係経費に含まれる新型コロナウイルス感染症関連経費の減少に伴う社会保障関係経費の減(1,733億円→1,665億円)等により、補助費等に係る経常収支比率は前年度より1.8ポイント低下しており、グループ内平均を3.8ポイント下回っている。今後は高齢化の進展などにより上昇することが見込まれるため、引き続き経費の縮減に努めていく。

グループ内順位:7/20

公債費

公債費の分析欄

前年度より1.7ポイント低下し、全国平均並びにグループ内平均を下回った。当県においては、過去に積極的に公共投資を進めてきた結果、県債残高が増加した時期があったが、近年は縮減に転じたことにより、平成21年度をピークとして緩やかに低下している。今後も引き続き県債発行の抑制など公債費減少へ向けた取組を進めていく。

グループ内順位:2/20

公債費以外

公債費以外の分析欄

前年度より6.0ポイント低下しており、全国平均並びにグループ内平均は下回った。「公債費以外」の主なものは人件費(3.7ポイント減)、物件費(0.2ポイント減)。人件費と物件費は前述のとおりであるが、今後も引き続き経費の縮減に努めていく。

グループ内順位:10/20

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2021年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

総務費は、住民一人当たり47,167円で、平成29年度と比較して28,102円、前年度と比較して23,605円のそれぞれ増となっている。決算額全体でみると、総務費のうち、岐阜県県庁舎再整備事業が248億円増額したことによる。民生費は、住民一人当たり64,096円で、平成29年度と比較して6,353円の増、前年度と比較して3,913円の減となっている。決算額全体でみると、民生費のうち、新型コロナウイルス感染症対策による生活福祉資金貸付事業に係る貸付原資助成が60億円減額したほか、介護施設等に従事する職員への慰労金が27億円皆減したことによる。今後は高齢化の進展などにより、増加傾向が続くことが見込まれるため、引き続き経費の縮減に努めていく。教育費は、住民一人当たり94,755円で、平成29年度と比較して4,816円の増、前年度と比較して1,240円の減となっている。決算額全体でみると、県立高等学校において学習用タブレットの整備が完了したことで33億円皆減したことによる。公債費は、住民一人当たり50,882円で、平成29年度と比較して4,152円の減、前年度と比較して1,608円の増となっている。これは過去に発行した臨時財政対策債や国の国土強靭化対策に係る県債の償還額の増等で23億円増額したことによる。引き続き公債費減少へ向けた取組を進めていく。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2021年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出総額は、住民一人当たり496,229円となっている。公債費はグループ内平均との比較においては低い水準となっており、平成21年度をピークに減少に転じている。これは、平成4年以降の国の経済対策に呼応して発行した県債の償還が順次終了していること、さらにここ数年発行を抑制してきた影響によるものである。今後も県債発行の抑制など引き続き公債費減少に向けた取り組みを進めていく。物件費は、住民一人当たり前年度と比較して3,405円の増額となった。これは新型コロナウイルス感染症対策による宿泊療養施設運営事業に係る費用が増加したこと等により、決算額が対前年度比64億円増となったことによる。貸付金は、住民一人当たり前年度と比較して30,219円の減額となった。これは中小企業制度融資貸付金の金融機関への預託金の減額等により、決算額が対前年比613億円の減となったことによる。積立金は、住民一人当たり前年度と比較して9,426円の増額となった。これは財政調整基金への決算剰余金104億円の積立等により、決算額が対前年比187億円の増となったことによる。

実質収支比率等に係る経年分析(2021年度)

分析欄

財政調整基金残高については前年度より2.62ポイント増加し、実質収支額については2.58ポイント減少した。実質収支比率が減少したのは、新型コロナウイルス感染症対策関連の歳出が最終予算の見積りに比べて、前年度ほど減少しなかったことなどが挙げられる。なお、剰余金は年ごとの見積りとの差により増減するが、引き続き経費削減に取り組んでいく。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2021年度)

分析欄

前年度に引き続き赤字が生じている会計は存在しない。今後とも赤字が発生しないよう経費の節減に取り組んでいく。

実質公債費比率(分子)の構造(2021年度)

分析欄

実質公債費比率の分子が前年度より57億円増加している。これは満期一括償還地方債の年度割元金償還相当額の増によるものである。今後は、社会保障関係経費の増加等が予想されることから、引き続き歳入・歳出両面にわたる行財政改革に取り組み、節度とメリハリの利いた財政運営に努める。

分析欄:減債基金

減債積立基金相当額の積立ルールどおり、30年償還で毎年度の積立額を発行額の30分の1とすることを基本としている。

将来負担比率(分子)の構造(2021年度)

分析欄

将来負担比率の分子が前年度より176億円増加している。これは主に一般単独事業債をはじめとする地方債残高の増加によるものである。早期健全化基準を下回ってはいるものの、持続可能な財政運営を実現するため、早期の県債残高減少を目指す。

基金残高に係る経年分析(2021年度)

基金残高合計

基金全体

(増減理由)財政調整基金を140億円積み立て、県庁舎再整備・新型コロナウイルス感染症対策のため県有施設整備・新型コロナウイルス感染症対策基金を62億円取り崩したこと等により、基金全体では185億円増加した。(今後の方針)県税の減収などの不測の事態への対応に加え、公共施設の老朽化対策など今後の財政需要に適切に対応し、安定的な財政運営及び特定事業の財源確保のため必要となる基金を確保していく。

財政調整基金

財政調整基金

(増減理由)令和3年度の歳入・歳出決算見込みを踏まえ140億円増加した。(今後の方針)財政調整基金は、毎年度末に200億円程度の残高を確保しており、令和3年度においては、令和2年度から引き続き、コロナ対策事業にも活用できる県有施設整備・新型コロナウイルス感染症対策基金の活用により、コロナ対策事業の実施に伴って財政調整基金が大幅に減少することはなかった。今後も安定的な財政運営のため、一定規模の基金残高を確保していく。

減債基金

減債基金

(増減理由)剰余金等を積み立てたことにより101億円増加した。(今後の方針)今後の金利変動等の公債費の償還リスクに備えるため、県債の償還に必要となる財源を適正に確保していく。

その他特定目的基金

その他特定目的基金

(基金の使途)県有施設の整備資金及び新型コロナ対策事業に充てるための県有施設整備・新型コロナウイルス感染症対策基金、地域における医療及び介護の事業に要する資金に充てるための地域医療介護総合確保基金、徳山ダム上流域の山林の取得に要する資金に充てるための徳山ダム上流域公有地化基金、後期高齢者医療の財政の安定化のための後期高齢者医療財政安定化基金、介護保険の財政の安定化のための介護保険財政安定化基金(増減理由)県庁舎再整備・新型コロナウイルス感染症対策のため県有施設整備・新型コロナウイルス感染症対策基金が29億円減少するとともに、地域医療介護総合確保基金が福祉施設の感染対策事業に伴って15億円減少したこと等により、その他特定目的基金全体では55億円減額している。(今後の方針)これまで県有施設の整備等に活用する目的で設置していた「県有施設整備基金」について、新県庁舎の建設のために260億円を積立ててきたところ。令和2年度から令和4年度にかけて新県庁舎建設が施工されることに加え、本基金を新型コロナウイルス対策事業にも活用できるよう条例を改正(令和2年度に名称を「県有施設・新型コロナウイルス感染症対策基金」に改名)していることもあり、今後、令和4年度にかけて、残高は大きく減少することが見込まれる。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2021年度)

有形固定資産減価償却率

有形固定資産減価償却率の分析欄

有形固定資産の老朽化の進行に伴い、昨年度と比較して0.3ポイントの増となった。「岐阜県公共施設等総合管理方針」(令和5.3改訂)や「岐阜県県有施設長寿命化計画(個別施設計画)」(令和5.3改訂)に基づき、引き続き施設の長寿命化に向けた維持保全や統合・転用などの施設保有の最適化を着実に推進していく。

グループ内順位:10/20

(参考)債務償還比率

債務償還比率の分析欄

参考指標としての同比率(※)は類似団体と概ね同水準にある。県債発行抑制による臨時財政対策債以外の県債残高(平成15がピーク)の減少等により改善傾向にあったが、防災・減災・国土強靱化の取組みや新庁舎建設により、臨時財政対策債を除いた県債発行額が増加に転じる(平成29がボトム)などの状況を反映し、悪化に転じた。令和3は比率の分母となる経常一般財源等の増により改善した。※本県ホームページ(岐阜県の財務書類)では、従来の総務省算定式により債務償還可能年数を算定・公表(令和3:22.0年)としている。

グループ内順位:

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

標準財政規模の拡大、財政調整基金及び県債管理基金が増加したこと等に伴い、将来負担比率は昨年度と比べ7.8ポイントの減となったが、類似団体の水準を上回っている。節度ある県債発行の継続により、県債残高の抑制に努めるとともに、「岐阜県公共施設等総合管理方針」や「岐阜県県有施設長寿命化計画(個別施設計画)」に基づき、施設の長寿命化、財政負担の平準化・最小化に引き続き取り組んでいく。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

平成29年度からの5か年で、実質公債費比率は4ポイント程度改善した一方、将来負担比率は11ポイント程度悪化しており、類似団体と比較しても、実質公債費比率は低い水準にあるが、将来負担比率は高い水準にある。これは、過去に積極的に公共投資を進めてきた結果、県債残高が増加したものの、平成11年度以降、公共投資の縮減などによって県債の発行額を抑制してきたことから、平成21年度をピークに公債費が減少し続けていることによるものである。今後も、節度ある県債発行の継続など、県債残高及び公債費の抑制に取り組んでいく。

施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

空港

学校施設

図書館

博物館

施設情報の分析欄

類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が特に高くなっている施設は公営住宅である一方、特に低くなっている施設は博物館、図書館である。博物館については、類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が高くなっていたところ、新たな資産の取得(平成29:岐阜かかみがはら航空宇宙博物館、令和2:岐阜関ケ原古戦場記念館)等により、類似団体より低い水準となっている。公営住宅については、昭和30年代~50年代中頃に供給されたストックが耐用年限の半分を超え、更新時期を迎えていることを背景に、十分な安全性や居住性を備え長期活用を図るべき住棟について、予防保全の観点からの中長期的な維持管理を行うため、「岐阜県公営住宅等長寿命化計画」を策定し、施設の老朽化対策に取り組んでいるところである。

施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)

体育館・プール

陸上競技場・野球場

県民会館

保健所

試験研究機関

警察施設

庁舎

消防施設

施設情報の分析欄

類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は庁舎であるが、令和3年度に新たな資産(飛騨家畜保健衛生所等)を取得したこと等により、昨年度と比較して数値が低下した。また、特に低くなっている施設は陸上競技場・野球場・球場、試験研究機関である。試験研究機関については、類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が高くなっていたところ、平成30年度に新たな資産(産業技術総合センター)を取得したこと等により、類似団体より低い水準となった。各施設についての具体的な維持管理計画を定めた「岐阜県県有建物長寿命化計画(個別施設計画)」に基づき、引き続き、施設の再整備、長寿命化に取り組んでいく。(なお、保健所については、平成30年度に西濃保健所揖斐センターを除却し、該当建物がなくなっている。)

財務書類に関する情報①(2021年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額が前年度末から36,557百万円の増加となった。県庁舎建設工事等により事業用資産(建設仮勘定)が34,082百万円増加したことが主な要因であり、その他の増要因として、財政調整基金の増等による流動資産(基金)の増(+14,133百万円)等がある。一方、減要因として、決算剰余金の減等による現金預金の減(▲12,036百万円)等がある。資産総額のうち、将来の維持管理・更新等の支出を伴う有形固定資産の割合が83%となっており、引き続き施設の長寿命化や財政負担の最小化・平準化を図るなど適正管理に努める。水道事業会計、工業用水道事業会計等を加えた全体財務書類では、資産総額は、下水道管等インフラ資産の計上等により一般会計等に比べて126,771百万円多いが、負債総額も、下水道管の建設改良費事業等のための企業債の計上等により76,889百万円多い。岐阜県土地開発公社、岐阜県総合医療センター等を加えた連結財務書類では、資産総額は、土地開発公社が保有している公有用地等を計上していること等により、一般会計等に比べて309,573百万円多いが、負債総額も各団体の借入金等があること等から148,115百万円多い。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、経常費用は842,223百万円となり、前年度比2,410百万円の増加(0.3%)となった。人件費や物件費等の業務費用が56%(472,375百万円)、補助金や社会保障給付等の移転費用が44%(369,848百万円)を占めている。最も金額が大きいのは移転費用の補助金等(355,050百万円)であり、純行政コストの43%を占めている。今後も社会保障関係経費の自然増が続くが、引き続き不断の行財政改革に取り組み、できる限りの経費の抑制に努める。全体では、一般会計等に比べて、給水収益の使用料・手数料への計上により経常収益が6,422百万円多い一方、国保負担金の補助費等への計上により移転費用が168,605百万円、減価償却費などの計上により業務費用が14,264百万円それぞれ多く、純行政コストは176,596百万円多い。連結では、一般会計等に比べて、事業収益等の計上により、経常収益が83,641百万円多い一方、移転費用が158,599百万円、人件費が33,106百万円など経常費用が258,783百万円多く、純行政コストは175,260百万円多い。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計においては、税収等の財源(822,881百万円)が純行政コスト(827,222百万円)を下回っており、本年度差額は4,341百万円となり、純資産残高は2,424百万円の減少となった。地方税の徴収確保特別対策事業等により税収等確保に努める。全体では、国民健康保険特別会計の国民健康保険税などが税収等に含まれることから、一般会計等と比べて税収等が121,054百万円多く、本年度差額は▲5,961百万円となり、純資産残高は49,882百万円多い。連結では、一般会計等に比べて、資産額が309,573百万円多い一方で、事業収益の計上により純行政コストの上昇幅は25,626百万円にとどまり、純資産残高は161,458百万円多い。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務活動収支は23,332百万円であったが、投資活動収支については、公共施設整備事業を行ったことなどから、▲82,660百万円となった。財務活動収支については、地方債発行収入が地方債の償還額を上回ったことから、47,040百万円となっており、本年度末資金残高は前年度から12,288百万円減少し、18,062百万円となった。全体では、一般会計等に比べて、水道事業の給水収益を使用料及び手数料に計上しているため、業務活動収支が1,649百万円多い。一方で、水道施設の整備事業を行ったことなどから投資活動収支のマイナス幅も4,329百万円多い。本年度末資金残高は前年度から15,604百万円減少し、38,352百万円となった。

財務書類に関する情報②(2021年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額は、平成29年度以降類似団体平均を上回っているが、令和2年度にインフラ資産の再評価等を行ったことによりさらに増加し、令和3年度は類似団体平均を13.9万円上回っている。歳入額対資産比率は分子となる資産の額が増加した一方、分母となる歳入総額が減少したことから、類似団体平均を0.15上回る結果となった。有形固定資産減価償却率については、類似団体平均を2.1ポイント下回る結果となっている。今後も引き続き、岐阜県公共施設等総合管理基本方針に基づき、施設の長寿命化や財政負担の最小化・平準化を図るなど公共施設等の適正管理に努める。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は類似団体平均を大幅に下回っているが、負債の大半を占めているのは、地方交付税の不足を補うために特例的に発行している臨時財政対策債であり、これを含む特例的な地方債を除いた地方債残高を分子として、社会資本等形成に係る将来世代の負担の程度を示す将来世代負担比率は、類似団体平均をやや上回る水準(62.8%)に留まっている。なお、仮に臨時財政対策債の残高を負債額から除いた場合、令和3年度の純資産額は787,440百万円となり、純資産比率は36.4%となる。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは昨年度と同程度であり、類似団体平均を上回っている。行政コストのうち最も金額が大きいのは移転費用の補助金等(355,050百万円)、次いで業務費用の人件費(226,896百万円)であり、純行政コストの70%を占めている。今後も社会保障関係経費の自然増などによるコスト増が見込まれるため、令和5年3月に策定した「岐阜県行財政改革指針2023」に沿って引き続き不断の行財政改革に取り組み、経費の抑制に努める。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は類似団体平均を上回っているが、負債の大半を占めているのは、地方交付税の不足を補うために特例的に発行している臨時財政対策債である。今後も人口は減少が見込まれ、一人あたり負債額も増加する見込みであることから、事務事業の不断の見直し、節度ある県債発行、公共施設等の計画的な維持管理等、節度ある財政運営を継続するほか、税収確保等の歳入確保対策を推進し、負債額の減少に努めていく。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は、経常費用に対する使用料・手数料などの経常収益の大きさを表す比率であり、当該比率が低いと行政サービスに係る純行政コストの割合が大きくなる。令和3年度は、経常収益が減少したことにより、昨年度から0.4ポイント減少したが、類似団体平均と同水準となっている。引き続き宝くじ販売収入の増加対策などに取り組み、経常収益の増加に努めていく。

類似団体【B】

宮城県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 神奈川県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 岡山県 広島県 福岡県