経営の健全性・効率性について
①収益的収支率平成30年度から49.99%大幅に下がっている。これは、R4年度の公営企業会計移行を見据えて、使用料等による収益と施設維持管理等による支出の乖離の補填的役割である繰入金の見直しを図った結果である。この事により、繰入金依存度が鮮明化した。これからの運営について抜本的な改善策(使用料の改訂)が重要である。⑤経費回収率使用料収入について、R元年度現在数箇所宅地造成等の開発が進み接続件数が若干ではあるが増えてきている現状であり、昨年度の数値よりも改善が見られた。⑥汚水処理原価汚水1m³当たりの処理経費で、類似団体と比較して今年度は低い数値を示している。更なる接続率向上により、有収水量を増加させる。⑦施設利用率汚水の処理能力の内どの程度使っているかを示す指標で、数値が低い状態であるが、最近では住宅の新築増や改築等による浄化槽からの切換えが増えてきていおり、若干ではあるが改善が見込まれる。⑧水洗化率類似団体と比較して昨年度よりは改善が見られるが、更なる接続促進が必要である。
老朽化の状況について
平成18年度の共用開始であり、比較的新しい管渠、施設である。浄化センターも耐震基準をクリアーしているが、今後は耐水に関しても注視しする。老朽化を示す数値で表す状況ではないが、ストック・マネジメントに基づき、適切に維持管理を行っていく。管渠管口点検を実施したが、異常はない。
全体総括
神川町(特環)公共下水道事業は、共用開始から14年。下水道普及途上であり、引続き浄化槽の交換等に合わせて、接続促進活動を実施して下水道への理解を高める。安定的な事業運営を行うためにも、更なる接続率の向上を目指す。下水道の目的である公衆衛生の向上や河川等水質保全、良好な環境を創造するために、今後も健全で効率性の高い事業運営を目指していく。