収益等の状況について
①収益的収支比率は、利用客数増により100%を上回ったと考えられます。②他会計補助金額比率③宿泊者1人当たりの他会計補助金額については、指定管理料や施設修繕に要する経費があるため独立採算の運営は難しい状況です。④定員稼働率については、類似施設平均値を上回っております。宿泊者確保を行い経営改善が図られたと考えます。⑤売上高人件費比率については、営業収益が減少すると比率が高くなる数値であり、平均よりも高いため適正な人件費の管理が求められます。⑥売上高GOP比率とは、営業収益に対する営業総利益(粗利益)の割合ですが、当施設は平均に比べて高いと判断できます。⑦EBITDAは、純利益から減価償却費などの影響を排除した指標であり、平均を下回っているため収益性が低いと判断できます。収益増加対策が必要です。
資産等の状況について
⑩施設投資見込み額については経年劣化や災害により修繕を行いつつwifi環境を整備するなどの設備投資を行いました。今後は、築後17年を迎え、さらに老朽化による設備投資が増えることが考えられます。⑫企業債残高料金収入比率については、企業債と料金収入の比であり企業債は平成27年で完済しましたが指定管理者制度を導入し料金収入がないため0%となっています。
利用の状況について
⑬施設と周辺地域の宿泊客数動向については、当該施設及び周辺地域それぞれの延宿泊が、所在都道府県の延宿泊に占める割合の推移を表す指標です。神川町の延宿泊者は年度により波があるのに対し当該施設は下降傾向にあります。平成28年度から指定管理者の変更があり、新たな経営方針が図られ集客増となりました。
全体総括
当該施設については、平成24年度から指定管理者制度を導入して運営しています。収益的収支率は平均値を超えていますが一般会計からの繰入金に依存しているため、より一層の経営改善により宿泊者数を増加させ独立採算の運営が求められています。当該施設は下久保ダムや城峯公園に近く観光客も多く訪れる場所ではあるが閑散期における宿泊客獲得に向けた対応が必要です。