収益等の状況について
①収益的収支比率はH29年度と比し上昇しているが、②他会計補助金比率および③宿泊者一人当たりの他会計補助金額が上昇していることから、一般会計繰入金への依存により収支を保っている。⑥売上高GOP比率は回復基調ではあるものの、毎期マイナスであり、⑦EBITDAも類似施設平均値を大きく下回っている。④定員稼働率は上昇基調にあるものの依然と低く、また、⑤売上高人件費比率は類似施設平均値を大きく上回っており、当該施設の収益性は低い。
資産等の状況について
⑨施設の資産価値76,035千円に対し、⑩設備投資見込額は201,187千円と大きく上回っており、老朽化の進行により資産価値が低い。
利用の状況について
市町村の宿泊動向数が下降しているのに対し、当該施設は横ばいを維持してことから、一定程度の宿泊需要を確保していると推測する。サービス内容等の見直しや経費などの削減により収益性の向上を図る必要がある。
全体総括
稼働率は平均値を上回り上昇基調であるが、収益性は依然として低く、今後の大規模な更新設備投資実施により単年度収支は更に悪化することが予想される。ただし、当該施設の宿泊需要は一定程度あると推測されることから、より効率的な運営体制の構築を図るほか、民営化を検討する。