収益等の状況について
①収益的収支比率については、豪雨災害による一時休館と来客数の減少により収益が低下したH29年度と比較すると、H30年度は入込客数が回復し100%を上回った。しかし、H28年度以前の入込客数までは回復とならず、②他会計補助金比率および③宿泊者一人当たりの他会計補助金額のとおり、収益的収支比率の黒字は一般会計繰入金に依存している。⑥売上高GOP比率と⑦EBITDAのマイナス幅も拡大しており、収益性が低下傾向にある。⑤売上高人件費比率が増加傾向にあることから人件費抑制に向けた施策を検討する必要がある。また、⑩設備投資見込額118,568千円のとおり、今後、大規模な設備投資が必要な場合、単年度収支が悪化する恐れがある。
資産等の状況について
⑨施設の資産価値21,892千円に対し、⑩設備投資見込額は118,568千円と大幅に上回っているとおり、施設の老朽化が進んでいることから、今後、大規模な更新設備投資が見込まれる。
利用の状況について
H30年度は公営企業と市町村とも下降傾向であり、宿泊需要が低下している。宿泊需要の低下により、入込客数の増加は難しい。
全体総括
収益性、稼働率も低下基調であり、今後は施設老朽化に伴う投資の増加が見込まれる。市町村周辺地域の宿泊客数動向を見ても、宿泊需要は低下傾向にあることから入込客数の増加は難しい。経費の削減などにより、現状よりも効率的な運営体制の構築を図るほか、民営化を検討する。