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平成6~10年度は0.88前後で推移していたが、市税収入の減少等により平成13年度に0.80まで低下した。近年は基準財政需要額が臨時財政対策債振替により圧縮されていることから、0.85ポイント前後で推移している。平成24年度は基準財政需要額以上に基準財政収入額の減少率が高かったことから、0.01ポイント下回っているが、ほぼ類似団体平均並みで推移している。今後とも、行財政改革プラン2010<中間見直し>に基づき、歳入の確保(平成27年度決算における現年分収入率98.3%以上)や職員数の削減(平成28年度当初のまでに平成21年度当初の職員数から700人程度の削減)に努め、効率的な行政経営を図る。
平成23年度は、震災に伴う課税免除や減免による市税の減収分として手当てされた震災復興特別交付税が臨時的経費に区分されることにより、前年度から6.2ポイント増加し、類似団体平均からも大きく増加した。また、平成24年度は、市税収入の回復基調や人件費・扶助費の減少などにより、96.5%まで大きく減少し、ほぼ類似団体平均まで回復したが、平成25年度は扶助費・公債費の増加により、前年度比0.8ポイント増の97.3%となった。今後とも民営化の推進(平成27年度当初までに毎年2か所の保育所)や、指定管理者制度の活用(科学館改修時のPFI手法導入検討)民間活力の活用などにより、経常経費の削減に努める。
平成22年度は物件費(主に委託料等)が減少したことで決算額は減少した。平成23年度においては震災対応に伴う人件費の増に加え、災害住宅応急修理などの震災対応事業の実施に伴う物件費が増加したため、全体で大きく増加した。平成24年度は人件費の減少がみられたものの、震災対応事業の本格化に伴い物件費が増加し、1,286円の増となった。平成25年度は震災復興事業の進捗による物件費の大幅な減少により、人口1人当たり決算額も9,310円減少したが、依然として類似団体平均を上回っている。今後は、民間の資金やPFI手法などのノウハウを幅広く活用し、効果的・効率的に公共施設の整備や公共サービス提供を行っていく。
国の給与削減措置が終了したことにより、一時的に上昇していた数値が、削減措置実施前と同水準になっている。また、給与削減措置がないものとした場合の平成24年度の数値101.2と比較してもほぼ横ばい状態となっている。類似団体の中では、昨年度から引き続き中位水準の数値となっている。給与水準は、人事委員会勧告に基づく給与改定により、地域民間給与との均衡は図られている。また、ラスパイレス指数には反映されないが、手当の削減による独自の給与削減を平成24年度から平成27年度までの4年間にわたり実施しているところである。
平成24年度当初では、「行財政改革プラン2010」に基づく人員削減に努めたものの、震災対応のため、職員数が増加した特殊事情がある。ただし、平成24年度は職員数の増加率以上の人口増がみられたことから、人口千人当たりの職員数は減少し、引き続き本市の数値は類似団体平均を下回り、平成25年度も同様の水準を示している。平成22年度から平成28年度当初までの間で、700人程度の削減を目指し、市全体の人員配置の見直しを進める。※震災の影響により、平成23年度当初に実施予定だった事務事業の見直しの一部に延期があったため、6月1日までの期間の職員数で比較している。
平成25年度の単年度の比率は11.0%と地方債の元利償還金が減少したことにより前年度比減となったものの、単年度の比率が11.1%で平成25年度と同水準であった平成22年分が算定対象から外れたため、3か年平均では前年並みとなった。
平成25年度は、定年退職者の増や、満期一括償還地方債に係る減債基金(市債管理基金)への積立額の増加(+109億円)などにより、比率の分子(将来負担額-充当可能財源等)が減少したため、将来負担額は前年度より6.6ポイント減少し、前年度までと同様に類似団体平均を下回った。今後も公債費等の義務的経費削減を中心とする行財政改革を進め、財政の健全化に努める。
人件費に係る経常収支比率は、定員の適正化に努めてきた結果、本市の職員数が類似団体と比較して少ないことから、類似団体平均より低い比率で推移してきた。平成23年度は、震災のため、「経常一般財源総額」が激減し、職員数が増加した特殊事情があったものの、平成24年度以降は、市税収入が回復基調にのり、人件費も減少したことから、経常収支比率が減少し、平成25年度も前年度より1.3ポイント低い23.5%となり、前年並の比率となった。今後は、職員数の削減とともに、技能労務職員について、その職務の性格や内容を踏まえながら、適正な給与水準のあり方を検討し、さらなる人件費の削減に努める。
物件費に係る経常収支比率は、類似団体平均より高い傾向が続いており、平成25年度は、経常一般財源総額の回復がみられたものの、類似団体平均よりも4.3ポイント高い16.6%となった。なお、平成23年度は税収減に伴い経常一般財源総額が減少したという特殊要因がある。
扶助費に係る経常収支比率は、平成25年度は類似団体平均より3.4ポイント低い12.7%となっているが、これは、保護率や高齢化率が他都市に比べ低い傾向にあること等によるものと考えられる。しかし、障害者自立支援給付の増加等により、年々上昇傾向が続いている。今後も、少子高齢化の進展に加え、景気低迷に伴う社会保障関係費の増加により、さらなる上昇が見込まれるが、財政を圧迫する上昇傾向の抑制を図り、持続可能な財政運営に努める。
その他に係る経常収支比率は、類似団体平均並みで推移している。「その他」中の主な経費は維持補修費や繰出金であるが、道路維持修繕費や清掃工場維持修繕費の増加等により、経常収支比率は前年度よりも0.5ポイント上昇した。なお、平成23年度は税収減に伴い経常一般財源総額が減少したという特殊要因がある。
補助費等に係る経常収支比率は、類似団体平均より低い傾向が続いており、平成25年度も類似団体平均と比べて1.8ポイント低い8.1%となった。なお、平成23年度は税収減に伴い経常一般財源総額が減少したという特殊要因がある。
臨時財政対策債の発行等による市債残高の増加に伴い、公債費負担が高い傾向が続いており、平成25年度は0.2ポイント減少したものの、類似団体平均と比べて1.8ポイント高い24.6%となった。引き続き、「仙台市行財政改革プラン2010」に基づき公共投資の厳選・重点化を行い、臨時財政対策債等を除いた市債残高の縮減に努める。
公債費以外の経費に係る経常収支比率は、類似団体平均と比べて、物件費が高い割合となっていることから、平成25年度は、類似団体平均より0.1ポイント高い72.7%となった。なお、平成23年度は税収減に伴い経常一般財源総額が減少したという特殊要因がある。
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