経営の健全性・効率性について
当町の下水道事業は、平成18年度の供用開始から13年経過しているものの、概成に向け整備中であることから接続率が低く、水洗化率も低くなっています。したがって、施設利用率も低い状態です。平成29年度決算より一般会計繰入基準額を見直したため、単年度収支において総収入は一般会計からの繰入れ額によってほとんど賄われ、収益的収支比率が前年度同様黒字となりました。しかし、汚水処理原価が業務委託料増等により上昇、経費回収率はわずかに減少しました。施設整備のための財源の一部である企業債借入残高は、繰入基準額の見直しにより、一般会計からの負担によって全て賄われますが、今後も将来の利用者の負担を考慮し借入額が膨らまないように運営実態を把握し効率的な事業計画を進めて参ります。
老朽化の状況について
当町の施設は、供用開始から13年が経過しております。管渠については問題ありませんが、終末処理場である浄化センターの設備等については、精密機械であり、使用頻度による摩耗、劣化等を調査して、長寿命化させるための改築更新計画の検討に努めて参ります。
全体総括
経営の健全性・効率性の向上を図るため、引き続き水洗化率(下水道接続人口)の増加に努め使用料収入の増額や契約方法の見直しを図り、費用の効率化に努めます。平成28年度に策定した「軽米町下水道事業経営戦略」を基本に、経営基盤の強化と財政マネジメントの向上に取り組みながら、下水道の施設整備計画の推進に努めます。住民生活に不可欠な下水道事業について、持続可能な運営のために「経営状態の見える化」を目指すとともに、公営企業会計移行を進めて参ります。