収益等の状況について
「収益的収支比率」は、直近5か年は100%以上を維持しており、健全な経営状態を保っています。「他会計補助金比率」、「駐車台数一台当たりの他会計補助金額」は、直近5年間は0%を維持しており、一般会計からの依存度は低い状態です。「売上高GOP比率」は類似施設と比較すると平均値よりも下回っているものの、10月に2度の台風があったことによる一時的な減収などが影響しており、例年通りの状況であれば高い収益性を維持しています。「EBITDA」はH27からH28の3年間は平均値を上回っており、H29では平均値を185千円下回ったものの、H30およびR1では再び平均値を上回る数値となっていることから、依然として高い収益性を持つ施設であると考えられます。
資産等の状況について
「企業債残高対料金収入比率」は企業債残高がないことから0となっており、必要な更新投資については町営駐車場全体の設備状況を考慮しつつ、時期を計りながら実施しています。
利用の状況について
「稼働率」は100%を超えており、類似団体と比較すると、ほぼ平均値であることから、駐車場としての需要は十分であると考えられます。
全体総括
当施設は類似施設との比較では経常収支比率が1/10と低い数値となっているものの、直近の5か年は100%以上の割合を維持しており、一般会計からの補助金及び企業債に依存しない独立採算制のもとに安定した経営を維持しています。また、今後も中尊寺への参拝や各種行事における利用が見込めることから、依然として施設需要は高いと考えられます。しかし、今年度のように台風などの天候次第では利用者減少に伴う減収が発生することや、施設の老朽化の進行などを考慮し、駐車料金の見直しなどの改善策の検討に努めます。