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地方財政ダッシュボード

愛知県田原市の財政状況(2011年度)

🏠田原市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2011年度)

財政力指数の分析欄

平成22⇒平成23単年度では基準財政収入額+2.8%、基準財政需要額-2.1%であり、財政力指数としては微増しているが、3ヵ年平均では平成20単年度の財政力指数1.71が計算対象外となったため、指数を大きく下げた。平成19~21では法人市民税が基準財政収入額総額の30~40%を占めていたが、平成22以降は0%となっており、伸び悩んでいる(市民税全体の前年度比は、平成21-39.7%、平成22-62.0%、平成23+1.8%)。減少の要因としては、法人市民税の多くを占める輸送機器事業者においてリーマンショック以降、海外の購買力低下と過度の円高により収益力が低下したことが考えられる。今後は、企業立地奨励金(固定資産税の3年間分)を活用した更なる新規企業の誘致及び新宅地開発による市内定住者数の増加を図り、税収確保に努める。

経常収支比率の分析欄

平成23の経常収支比率は86.3%と類似団体の水準より良好であるが、平成20以降法人市民税の大幅な減少により指数の上昇(悪化)が続いている。平成23は平成22に比べ0.9%上昇した。固定資産税収入の増加等により経常収入(分子)が5.5%増加したものの補助費の増加により経常支出(分母)が6.5%増加したことが主な要因と考えられる。この先、税収の増加は不透明な一方、社会保障費自然増による扶助費の増加(平成22⇒平成23:+1.3%)等により経常支出の増加が予想されるため、職員人数適正化による人件費の抑制や各種団体への補助金見直しによる補助費の削減等に努めていく。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

2度の合併を経て職員数、公共施設数が増加したため、類似団体より多額となっているが、定員管理適正化計画による職員数の適正化を実施し、年々順調に職員数は削減できており(平成22:677人⇒平成23:657人)、また施設管理等委託可能な事業については民間企業への委託を進めている。今後は、公共施設の適正化をより一層推し進め、また旅費や需用費等普段の事務で必要な経費についても必要性やより安価な方法を常に意識して取り組んでいく。

ラスパイレス指数の分析欄

平成17年10月の合併時に給与制度の見直しを行い、ラスパイレス指数の一部改善を図った。平成23年度のラスパイレス指数は、国家公務員の給与特例減額後の数値では、104.7となっており、国を上回る状況であるが、国家公務員の給与特例減額がなかった場合の参考値は、96.8となっており、国を下回る状況である。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

2度の合併により職員数は過員状態となっており、類似団体平均を上回っていたが、職員定員適正化計画に基づき、定年前早期退職の勧奨やグループ制の導入等による事務事業体制の見直しにより、削減を進めている。今後は、定員適正化計画の見直しもしつつ、引き続き、施設の統廃合、事務事業の見直し、民間委託などの一層の推進を図り定員適正化に努める。

実質公債費比率の分析欄

標準財政規模はリーマンショック後の減収から大幅に減少しているが(平成23規模は平成20比-36.9%)、比率は低下しており、主な要因としては、元利償還金及び準元利償還金の減少(平成23償還金は平成20比-8.9%)と公営住宅使用料や都市計画税収入等の特定財源の増加(平成23財源は平成20比+51.6%)による実質公債額(分子)の減少による。平成233ヵ年は平成22より0.1%低下したが、平成23単年度は平成22から0.6%低下した。元利償還金や標準財政規模に大きな増減は無いが、低下した要因としては特定財源の増加(平成22比+6.5%)や交付税算入元利償還金額の増加(平成22比+2.3%)が考えられる。今後は、公営住宅使用料や都市計画税収入の収入増を期待するのは難しいため、元利償還金の元となる地方債残高の抑制と借入コストを抑えるための起債戦略を検討していく。

将来負担比率の分析欄

標準財政規模はリーマンショック後の減収から大幅に減少しているが(平成23規模は平成20比-36.9%)、将来負担比率は年々低下している。その要因としては地方債現在高の基準財政需要額見込額増加により、充当可能財源が増加(平成23財源の平成20比+8.0%)し、分子の値が分母の値に比べ大幅に小さくなったためと考えられる。平成23は類似団体平均が大きく低下しているが、田原市も平成22よりも8.1ポイント低下した。充当可能財源及び標準財政規模に大きな増減はなかったが、地方債残高減(平成22⇒平成23-14.1億円)により将来負担額が減少(-4.1%)したことが主な要因と考えられる。今後は基金残高が減少していくと予想されるため、地方債(公営企業債含む)残高の適正管理や債務負担行為設定の厳格化により将来負担額の減少を目指し、比率の増加を抑制するように努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2011年度)

人件費の分析欄

定員管理適正化計画による職員数の適正化により、職員数は年々削減できている((平成22:677人⇒平成23:657人)が、平成20以降の税収低下により類似団体平均値よりも悪化してしまっている。平成23の経常人件費は平成22比+0.6%と増加しているが、地方交付税の大幅増加(平成22比+74.7%)による経常一般収入が平成22比+5.5%と増加しており、比率としては減少することとなった。しかし、昨年度に引き続き類似団体平均値を下回る結果となったため、再任用職員の活用や更なる民間企業への委託を検討し、人件費が増加しないように努める。

物件費の分析欄

元々、類似団体平均値よりも高かったが、法人市民税の減収により平成21以降平均値との乖離が広がった。平成23の経常物件費は平成22比+0.2%と大きな変化はないが、地方交付税の増加により経常収入が増えたことで比率は低下した。物件費は日々の事務を行う上で欠かせない経費であるが、臨時職員数(賃金)の最適化や備品・消耗品の購入節約等を図りコスト削減に努めていく。

扶助費の分析欄

平成23の扶助費自体は子ども手当支給額の増加等により、平成22比+4.5%となったが、経常一般収入の増加により比率は-0.3%となり、類似団体平均値を下回った。しかし、類似団体は平成22に比べ+0.8%も悪化しており、税収入に大きな増加が無ければ比率は悪化していたと考えられる。今後社会保障関係経費は増加していくと予想されるため、扶助費も増加の見込みである。介護予防事業や雇用の推進により扶助費の増加を抑えるように努める。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率は、類似団体平均と比べ大きく上回ってはいるが、今後は、下水道事業の維持管理経費や国保事業等の財政状態の悪化に伴う特別会計への繰出金の増加が避けて通れないことが予測されるため、料金や保険料の値上げも視野に入れて適正化を図る必要がある。

補助費等の分析欄

類似団体平均値に比べ大幅に低かったが、法人市民税の減収及び企業立地奨励金の増加等により年々高くなり、平成23は平均値を上回る結果となった。平成23は平成22より企業立地奨励金が大きく増加(+66.0%)したこと及び地方交付税の増加により比率が高くなった。企業立地奨励金は平成24をピークに減少していく見込みであるため、補助費割合は低下していくと考えられる。

公債費の分析欄

昭和後期~平成前半に借り入れた高利率市債の償還が終了し、公債費は減少しているが、税収の大幅な減少により比率は悪化しており、平成22・平成23は類似団体平均に近づいている。平成23の公債費は平成22比-0.6%と減少しているのに加え、地方交付税増加による分母の増加により比率は低下している。今後は市債償還に伴い、公債費も減少していく予定であるが、平成26~普通交付税の合併算定替措置額が減額され、歳入総額が減少する見込みであるため、起債に依存しすぎないように税外収入の確保と更なる歳出削減に努める。

公債費以外の分析欄

平成19~平成20は公債費が占める割合が50%程度と高いが、その後平成20⇒平成23で公債費は-8.3%となる一方、扶助費や補助費等が増加してきたため、公債費の割合は更に小さくなった。平成23公債費は平成22比-0.53%と微減であったが、補助費等の増加により公債費以外の比率は+1.9ポイントで類似団体平均地を上回る結果となった。今後も税収の大幅な回復は見込めない状況であり、これまで以上に歳出の抑制を進めるように努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2011年度)

分析欄

平成20年度までは、臨海企業等の法人市民税収入は75億円余であったが、昨今の厳しい経済情勢により落ち込み、平成23年度も低調のままであり、財政調整基金を取崩して財政運営を行った。歳出抑制による形式単年度収支の増加(H22比+6億円)と財政調整基金取崩し額の減少(H22比-6億円)により実質単年度収支額の赤字額は減少(H22比-12億円)したため、標準財規模に対する比率は向上した。今後は歳出総額の削減と効率的な市債発行等により基金取崩し額を抑え、赤字解消に努める。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2011年度)

分析欄

H23はH22から標準財政規模に大きな増減はなかったが、一般会計においては歳入総額変化額(-2.7億円)に対し、歳出総額変化額(-7.2億円)が大きいために実質収支は向上した(+6億円)。歳出総額の減少要因としては特定目的基金への積立額の大幅減少(-12億円)等が考えられる。水道事業会計においては、工事請負費の増加等により支出が増加(+0.2億円)したが、それ以上に現金収入が増加(+1.5億円)したため、標準財政規模に対する比率が上昇した。

実質公債費比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

過去数年間の元利償還金は大きく減ってはいないが、基準財需用額に算入される公債費は年々増加(H19⇒H23の5年間で+40.3%)しており、実質公債費比率の分子は減少してきている。H23元利償還金はH22比-0.5%であるが、特定財源の増加(H22比+6.5%)や交付税算入元利償還金額の増加(H22比+2.3%)により分子の値は小さくなった。今後も分子水準を抑えるように、市債残高の縮減と安易に債務負担行為を設定しないように予算歳出査定を厳格化していく。

将来負担比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

過去数年間の地方債残高は大きく減っていないが、債務負担行為に基づく支出予定額の減少及び基準財政需要額算入見込額の増加(+10.9%)により将来負担比率の分子は減少した。H23はH22に比べ、一般会計地方債残高-14億円に対して基準財政需要額算入見込額は-5億円と少ないために、将来負担比率分子はH22から減少した。これは合併以降、普通交付税措置率が高い合併特例債を優先的に借り入れたことにより地方債残高に対する需用額算入見込額の割合が高まったためと考えられる。H26~普通交付税の合併算定替適用が減額され、市債残高に対する実際の基準財政需要額算入見込額は減少するため、負担比率の分子は増加すると予想される。市債残高の継続的な縮減と適正な歳出規模による財政運営に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,