群馬県長野原町の財政状況(2010年度)
収録データの年度
財政比較分析表(2010年度)
財政力
前年度に比べて0.03ポイント下落している。基準財政需要額増加の要因は、毎年起債を続けている、臨時財政対策債等の公債費増加や、公共下水道供用開始などの影響による。加えて基準財政収入額も減少しており、その内訳は市町村民税所得割及び地価下落修正に伴う固定資産税の減少等である。平成18年度以降微減を続けており、今後も需要額増加と収入額減少が見込まれるため、下落傾向となることが予想される。
財政構造の弾力性
前年度に比べて3.9ポイント改善している。この要因としては地方交付税及び臨時財政対策債の増加によるところが大きいが、人件費の減少も要因の一つと考えられる。平成18年度以降改善を続けており、町村の理想と言われる75%以下に近づいている。今後は、八ッ場ダム関連事業に伴う公債費の増加等及び、税収の減少が見込まれるが、行政サービスの質を落とすことなく、歳出の削減に努める。
人件費・物件費等の状況
金額が類似団体平均を上回っている主な要因は、八ッ場ダム関連事業の推進に係る人件費・物件費があるためである。また、同関連事業に伴い多くの町民が町外へ移転しており、人口が減少していることも要因に含まれる。ダム関連事業が全て完了するまではこの傾向が続くと思われるが、適正な定員管理と着実な経費削減により、人件費・物件費を最小限に抑制できるよう努める。
給与水準(国との比較)
職員の平均年齢が高いため、類似団体平均を上回っている。前年度に比べ0.9ポイント改善した理由は、定期昇給に於いて全ての職員を対象に、昇給抑制措置を行った結果である。しかしながら未だに高水準であることを考慮し、今後も昇級抑制措置等を検討するなど給与の適正化に努める。
定員管理の状況
前年度と比べ0.31人増加しており類似団体平均を上回っている。平成17年度に策定した集中改革プランに基づき、定年退職の不補充や民間委託の推進、グループ制導入による機構改革等により定員管理を行っている。平成17年度と比較して職員数を15名(13.3%)削減しているが、類似団体平均がそれを上回る削減を行っている。加えて八ッ場ダム関連事業に伴う人口流出も数値が下がらない要因となっている。八ッ場ダム建設予定地の特殊性を考慮しつつ、適正な定員管理に努める。
公債費負担の状況
前年度に比べ3.3ポイント改善しており、類似団体平均よりも若干高い水準となっている。八ッ場ダム関連の基金造成経費として借り入れた群馬県資金の一括償還を、平成19年度に行った結果であり、平成20年度から改善を続けている。実質公債費比率は3ヶ年平均のため、当該一括償還の影響は今年度までと見込んでいる。据置期間の終了により、償還の始まるものが継続して発生するため、今後は増加の傾向が予想される。
将来負担の状況
将来負担を解消できるだけの、償還金に対する交付税措置予定額及び基金残高があるため、平成22年度に於いて将来負担比率は発生していない。今後も将来負担比率を発生させぬよう、地方債の発行や基金の取り崩し等には十分留意し、財政の健全化に努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2010年度)
人件費
前年度に比べて2.9ポイント減少している。要因は、平成21年度の職員数84人に対し、平成22年度82人と2人減によるものと考えられる。また、平成17年度97人との比較で15人減(-15.5ポイント)となっており、定員管理における一定の効果が現れていることと思う。今後もこの状態と傾向の維持に努める。
物件費
前年度に比べて2.4ポイント増加しており、類似団体とほぼ同水準を維持しているが、わずかに上回ってしまった。原因は、定員管理に伴う人件費削減による、臨時職員賃金と電算等外部委託料の増加が考えられる。今後もこの傾向が続くと思われるが、臨時職員の適正な管理と委託料の抑制により、支出の削減に努める。
扶助費
平成18年度以降、類似団体よりは低い数値を維持しており、年々比率が上昇していたが、今年度は0.3ポイント改善した。高齢者・障害者・子供等福祉関係費用は、今後も増加が予想されるが計画的な歳出管理に努める。
その他
施設等の維持補修費などである。類似団体と比較して良好であるため、今後も適正な支出に努める。
補助費等
前年度に比べて3.8ポイントの減少と大幅に改善したが、類似団体との比較では未だに高い数値となっている。一部事務組合へ支出するの負担金が大半を占めているが、特に西吾妻福祉病院組合及び西吾妻環境衛生施設組合の所在町であるため、負担金の割合が高くなっている。今後は一部事務組合における歳出削減の働きかけに努めると共に、適正な歳出であるかの確認に努める。
公債費
平成19年度に一括償還を行った効果により、平成20年度以降ほぼ同水準となっている。今後、据置期間の終了に伴い償還が開始するものもあるため、繰り上げ償還等考慮しながら比率の上昇抑制と、適正な支出に努める。
公債費以外
前年度に比べて3.6ポイント改善している。公債費は前年度とほぼ同水準であるため、経常収支比率の改善は公債費以外によるところが大きい。類似団体との比較も改善を続けており、年々差が詰まってきている。今後もこの傾向を維持しながら、各費目の特性をふまえ適正な支出に努める。
実質収支比率等に係る経年分析(2010年度)
分析欄
財政調整基金残高については、ダム関連の事業量に応じて、各年度ばらつきが生じている。特に平成22年度においては、同事業に伴う繰越立替分の収入や、普通交付税・臨時財政対策債の増加分が積み立てられ、増える結果となった。実質収支額については、各年度大差は無い結果となっている。実質単年度収支については各年度ばらつきがあり、マイナスとなった年度もある。原因はダム関連事業に伴う、移転者への生活再建支援事業の事業量増加によるところが大きい。当該事業には、基金繰入金を充当しているためである。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2010年度)
分析欄
平成19年度以降、すべての会計において赤字及び資金不足を生じていない。
実質公債費比率(分子)の構造(2010年度)
分析欄
元利償還金については、平成19年度において、八ッ場ダム関連の基金造成経費として借り入れた群馬県資金の一括償還を行った結果、約1奥3千万円減少した。以降償還の開始に伴う微増を続けている。組合等負担金については、償還が開始したものは無く、償還が終了したものが毎年度あったため、減少を続けている。算入公債費については横ばいに近い状態ではあるが、わずかに減少する傾向にある。
将来負担比率(分子)の構造(2010年度)
分析欄
平成18年度に於いては、充当可能財源等を上回る将来負担額があり、将来負担比率が算出されていたが、平成19年度以降将来負担比率は算出されていない。この要因は算出手法の相違にある。平成18年度に於いて、充当可能基金に算入していなかった特定の基金が、算入可能であることが判明し、平成19年度以降は算入を続けているためである。将来負担額の推移については、全体的にはではほぼ横ばい状態となっている。一般会計等地方債残高が年々増加しているが、逆に組合等負担負担見込額が毎年減少しており、相殺される結果となっている。充当可能財源等の推移については、平成22年度に多額の増加が見られる。原因は普通交付税と臨時財政対策債の増額分やダム関連事業の立替金の収入を、財政調整基金に積み立てたためである。今後も将来負担比率を発生させぬよう、計画的な起債と償還を行うと共に、基金管理には十分留意し、財政の健全化に努める。
よくある質問
このページで何が分かりますか?
群馬県長野原町の2010年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
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