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地方財政ダッシュボード

岩手県一戸町の財政状況(2012年度)

🏠一戸町

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2012年度)

財政力指数の分析欄

平成22年度まで0.30で推移していたが、平成23年度から微減傾向にある。人口の自然減少等に伴う町民税の減や、既存家屋の評価替えによる固定資産税(家屋)の減、特例による固定資産税(償却資産)の減などが主な要因である。町税徴収率の上昇や滞納繰越の解消に努めており、今後も継続し堅調な財政運営を目指すものである。

経常収支比率の分析欄

平成22年度まで減少傾向で推移していたが、平成23年度には経常一般財源の減により4.3ポイント悪化した。平成24年度においては、公債費の減などにより対前年度比2.0ポイントの減と平成21年度の水準、また、類似団体の平均水準まで回復した。今後も、町税を中心に財源の確保を目指し、経常収支比率の引下げに努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人口の減に伴い、平成23年度まで人口1人当たりの人件費・物件費等決算額は上昇傾向にあったが、平成24年度においては物件費-55,306千円、人件費-12,483千円と共に減少したことに伴い微減した。今後も人口減少傾向は継続すると考えられることから、適切な定員管理、事業時期の適切な設定等に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

平成20年度から増加傾向にあり、平成22年度までに1.2ポイントの増となっている。平成23年度からは国家公務員給与の臨時特例措置による引下げにより、相対的に大幅増となっている。平成24年度においても104.9と100を超えているが、給与額自体は前年度までと同額程度である。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

人口に減に伴い、人口千人当たり職員数は微増傾向にあったが、平成24年度においては対前年比0.09人減の8.42人となっている。人口の減少傾向は継続すると考えられるが、一層の職員数の削減は今のところ現実的ではなく、今後は増加傾向に転じると考えられる。

実質公債費比率の分析欄

平成20年度から減少傾向にあり、平成24年度においては対前年比0.7ポイント減の11.7%となっている。今後も起債に際しては、交付税措置等有利な起債方法を検討し、減額に努める。

将来負担比率の分析欄

地方債現在高、公営企業債等繰入見込額等の減により、毎年減少傾向にあり、平成24年度においても、対前年比10.8ポイント減の44.0%と類似団体の平均を下回る水準にある。今後も将来負担を十分に検討し、計画的な地方債の借入を行うとともに、堅実な財政運営によって基金の積み立てに努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2012年度)

人件費の分析欄

平成20年度から平成22年度までは、減少傾向で推移していたが、平成23年度には0.6ポイント増の20.4%となっていた。平成24年度においては、職員数の減に伴い-0.2ポイントと微減になっている。今後は施設の指定管理制度の利用等を含め、定員適正化計画を基に人件費の抑制に努める。

物件費の分析欄

平成20年度からの4年間で2.5ポイントの増となっており、特に平成23年度の対前年比1.8ポイント、平成24年度の対前年比1.3ポイントと増加傾向が顕著になってきている。新規事業の実施により経常経費充当一般財源が増となったためである。今後は事業の実施時期を分散できるよう計画し、物件費の抑制に努める。

扶助費の分析欄

平成20年度より4年間で1.3ポイントの増となっており、類似団体平均と比較しても1.7ポイント上回っている。主な要因として、町単独事業の人口1人当たりの事業費が類似団体平均に比べ2,089円上回っていることがあげられる。扶助費は社会福祉のニーズの高まりや高齢化の進行により増加する傾向にあり、今後も経費の増加に注視する必要がある。

その他の分析欄

平成20年度には類似団体平均と同値であったが、以後1.1ポイント~1.4ポイント下回る水準にある。しかし、繰出金の増加傾向が続いており、それに伴い増額傾向が続くものと考えられる。今後は各特別会計において収入の増加及び経費の削減に努め、繰出金の抑制に努める。

補助費等の分析欄

平成20年度より4年間で1.1ポイントの減となっている。類似団体平均と比較しても3.2ポイント下回っており、今後も補助金の内容を検討し、補助金額や補助対象などの見直しにより減額に努める。

公債費の分析欄

平成20年度から平成23年度までは類似団体平均を上回る水準を推移していたが、平成24年度においては対前年比2.7ポイント減の19.3%となっており、類似団体平均を2ポイント下回る状況にある。年々地方債の償還が進んでいることによるものであり、今後も計画的な地方債の借入や償還に努め、公債費の負担軽減に努める。

公債費以外の分析欄

平成23年度から微増傾向にあり、平成24年度においては対前年度比0.7ポイント増の65.7%となっている。公債費の減少に伴い相対的に増加しているものであるが、今後も各項目で述べた取り組みを進め指数の向上に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2012年度)

分析欄

実質収支は黒字を維持しており、財政調整基金についても順調に積み立てを行っている。平成24年度においては、338,880千円の繰上償還を行ったこと、財政調整基金に52,999千円積増したことなどにより実質単年度収支が対前年度比7.14ポイント上昇している。今後も歳入の確保と歳出の削減に取り組み、実質収支の黒字の維持と財政調整基金の計画的な積立に努める。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2012年度)

分析欄

平成24年度国民健康保険会計は、歳入不足が生じ、翌年度収入からの繰上充用を行った。国民健康保険会計は小規模な保険者であり、保険財政共同安定化事業交付金などに大きく左右されやすく、町独自で保険料収入を大幅に改善する余地は小さいため、今後も赤字が続く見通しである。保険税の徴収、特にも滞納解消に努めるのはもちろんのことながら、社会保障制度の抜本的な見直しも必要となってきている。他会計においては平成24年度においても黒字を達成している。今後も収入の増加及び経費の削減に努め、引き続き黒字を達成できるよう取り組む。

実質公債費比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

元利償還金について、平成24年度は対前年度比158百万円の減となった。公営企業の元利償還金に対する繰入金が平成20年度から増加傾向にあり、4年間で80百万円、58.5ポイントの増となっている。実質公債費率が緩やかに回復している要因として、算入公債費を考慮した起債と、算入公債費の低い起債の元金繰上償還を進めてきたことがあげられる。今後も公営企業の健全な運営、地方債の抑制及び算入公債等を考慮した計画的な地方債の発行を行い、実質公債費率の減少に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

一般会計等に係る地方債の現在高は平成21年度をピークに減少傾向にある。平成24年度も対前年度比259百万円の減となった。公営企業債等繰入見込額も同様に平成20年度をピークに減少傾向にある。平成24年度も対前年度比201百万円の減となった。一方充当可能基金については、平成24年度対前年度比96百万円の減となったが、基準財政需要額算入見込額が117百万円増え、結果として充当可能財源等に変動が無く、将来負担比率の分子も大きく減少したものである。今後も地方債の発行の抑制や、歳出の削減等に取組み、将来負担率の減少に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,