福岡市:工業用水道事業

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収集されたデータの年度

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経営比較分析表(2020年度)

経営の健全性・効率性について

経常収支比率は安定して100%を超え、累積欠損金は生じていないことから、類似団体と比較して健全な状態を維持している。一方で、老朽化した基幹管路更新のために企業債を活用してきたことにより、企業債残高は給水収益の約7.7倍と、類似団体平均よりも高くなっている。給水原価は類似団体平均より高く、供給単価も累積欠損金を生じさせないようにするため高くなっており、結果として、料金回収率も高い傾向にある。流動比率については、類似団体平均を大きく下回っているものの、例年100%を上回っているため、支払い能力に問題はない。また、効率性について、施設利用率・契約率ともに類似団体平均を下回っており、新規ユーザーの獲得や契約水量の増加が課題となっている。

老朽化の状況について

管路経年化率は、法定耐用年数である「40年」を経過した基幹管路を現在も運用中のため、ほとんど一定の値を示している。なお、現在基幹管路の更新工事を既設管と別路線で整備しており、その完了後、支管の更新を行う計画で事業を進めている。また、管路更新率については、事業の主たる部分が基幹管路布設工事となっており、撤去する管がほとんどないことから更新率が0の年度もあるが、一部配水支管の更新を行う年度もあるため、数値としては年度によってバラつきがある。

全体総括

毎年度安定的に純利益を確保しており、経営の健全性は維持しているが、依然として多額の企業債残高を抱えており、中長期的に経営は厳しい状況にある。現在、老朽化した配水管の更新事業を進めており、企業債残高増が見込まれるため、安定経営のために経営の効率化や需要拡大が課題となっている。

類似団体【小規模】

釧路市 釧路白糠工業用水道企業団 東根市 南相馬市 西郷村 双葉地方水道企業団 高萩市 北茨城市 高萩・北茨城広域事務組合 足利市 青梅・羽村地区工業用水道企業団 小千谷市 白山市 越前市 京都府 西宮市 島根県 浜田市 斐川宍道水道企業団 岡山市 下関市 防府市 下松市 岩国市 山陽小野田市 福岡市 朝倉市 伊万里市 杵島工業用水道企業団 諫早市 松浦市 鹿児島県 沖縄県