宇部市:交通事業

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経営比較分析表(2018年度)

経営の健全性について

平成30年度は、経常収支比率及び営業収支比率が共に前年度と比較して減少している。これは、慢性的な運転士不足により受注体制が整わないことによる貸切自動車収入が減少が主な要因である。また、今後多くの運転士の定年退職が迎え、運転士不足が深刻化し、より一層厳しい経営環境となることが予想されることから、更なる減便や路線廃止といった利用者への影響が懸念される。したがって、経営の健全化のため、大型二種免許取得費用助成制度等を活用した採用を進める一方で、新たに短時間勤務等、多様な就労形態による採用を進め、運転士の確保に向けて最優先に取り組む必要がある。

経営の効率性について

走行キロ当たりの運送原価については、民間事業者に比べ低い水準を維持しているものの、減便等による実車走行キロは減少し、固定費の削減が進んでいないため、増加傾向となっている。また、走行キロ当たりの収入については、民間事業者と比較すると非常に低く、乗車効率も他団体に比べて低くなっており、路線の最適化による利便性の向上が急務である。したがって、引き続き「宇部市地域公共交通網形成計画」及びこれを具体化する「宇部市地域公共交通再編実施計画」に基づく路線再編を着実に進め、利便性の向上を図りながら、乗車効率の改善及び収入の確保を図る必要がある。

全体総括

人口減少、少子高齢化の進展により、今後も輸送人員の減少が見込まれる中、「使いやすく、持続可能な地域公共交通網」を形成するため、引き続き「宇部市地域公共交通網形成計画」及びこれを具体化する「宇部市地域公共交通再編実施計画」に基づく路線再編を着実に進め、事業規模の適正化を図る必要がある。また、宇部市営旅客自動車運送事業審議会の意見を踏まえた中長期的な経営戦略を作成し、事業の健全化に向けた事業運営を展開していく必要がある。

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