地方独立行政法人岡山県精神科医療センター:地方独立行政法人 岡山県精神科医療センター

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収集されたデータの年度

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経営比較分析表(2021年度)

地域において担っている役割

・精神科救急医療において、24時間365日の救急対応を実施し、県内で中心的な役割を担っているほか、医療従事者の手厚い配置が必要である児童・思春期精神科医療、高い専門性が求められるアルコール・薬物・ギャンブル等依存症医療、公的病院が設置することとされる司法精神入院棟の運営など、民間では複雑で対応困難な分野においても、地方独立行政法人として、公的な役割を担っている。・岡山県新型コロナウイルス感染症対策本部との連携の下、精神科病院では県内唯一の協力医療機関として、積極的にCOVID-19陽性患者の入院受入れを行った。

経営の健全性・効率性について

・経常収支比率は115%と過去5年間で最も高い水準にあり、医業収支比率も類似病院平均値(以下「平均値」という。)と比べて高い状況である。累積欠損金比率も0%を継続しており、財政状況は健全である。・これは病床利用率が高く施設を有効に活用できていること、長期入院患者の地域移行を促進し、新規の入院患者や救急入院患者を多く受け入れたことで、入院収益の増加を図ったこと等に起因する。また、職員給与費対医業収益比率や材料費対医業収益比率は平均値と比べて低く抑えられており、効率的な経営が行われているものと思料される。

老朽化の状況について

・有形固定資産減価償却率は平均値と比べて低いが、これは平成15年に病棟を改築(一部18、19年改築)しており、比較的建物が新しいことが要因として考えられる。・器械備品減価償却率は、精神科単科のため高額な備品はあまり存在しないが、比率の変動について推移を見守る必要がある。

全体総括

経常収支比率は100%を大きく上回り、医業収支比率も高い水準を維持していることから、財務状況は健全であり、安定した病院経営が行われているものと認められる。引き続き、県内精神科医療の中核病院としての役割を果たすとともに、医療の質の向上を図りつつ、県民のニーズを十分に考慮した運営に努める必要がある。

類似団体【9】

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