収益等の状況について
当該施設は指定管理者による管理運営をしており、指定管理者と連携しながら、広大な施設の除草等の管理を行いながらも、経費節減等の取り組みとして、民間経営のノウハウを活かし、自主事業収入を含めた経営状況の安定化や、閑散期の休日設定など具体的な経営改善の取り組みに努めている。新型コロナウイルス感染症による休館や体験利用の休止等収益に影響があったが、アウトドア需要により宿泊者の減少による影響は抑えられている。今後、収入増へ向けた、積極的な情報発信や、魅力アップの取り組みも指定管理者及び地域関係機関(観光局等)と連携し実施していく。課題は主に冬場の閑散期の集客である。
資産等の状況について
施設整備から25年以上が経過しており、経年劣化が進んでいる。今後施設全体の修繕増加が懸念されるため、劣化箇所、利用者の安全確保のための修繕を優先しつつ計画的な改修を行う必要がある。
利用の状況について
①宿泊施設利用者数(宿泊者数)3,302人②施設利用者数(日帰り者数)1,568人③体験施設利用者数(テニス、ドーム)1,165人④自主事業利用者数(魚、各体験、食堂)2,383人合計8,418人分析(経年変化)・新型コロナウイルスの影響により、特に木工、陶芸等の体験等日帰り利用者中心に大幅に減少した。・現在アウトドア施設の需要は増加傾向にあり、宿泊者減少の中でもテントサイト利用は減少幅も少なく県内利用者比率が増加しており今後の県南利用者増の展開に期待する。課題;日帰り利用及び体験事業の客単価が低いため、客単価増加の新たな仕組みや宿泊に繋げるための情報発信等の工夫が必要。また、閑散期の集客につながる商品開発は引き続き重要な課題である。
全体総括
クリエイト菅谷における宿泊、体験施設の利用について利用者受入れ、料金取扱い等適切に運営管理ができており、また、維持管理部分においては広大な敷地にもかかわらず常に景観維持に係る除草作業等を行い、施設目的に基づき管理運営されていることが高く評価できる。また、施設利用料の見直しや閑散期の休日設定など具体的な経営改善の取組に努められている。さらに、自主事業による経営状況の安定化へ向けた積極的な取組もみられ、今後の展開を期待する。