兵庫県:ひょうごこころの医療センター

団体

28:兵庫県 >>> 兵庫県:ひょうごこころの医療センター

地方公営企業の一覧

用水供給事業 流域下水道 塚口病院 尼崎総合医療センター 西宮病院 加古川医療センター 淡路医療センター ひょうごこころの医療センター 丹波医療センター こども病院 がんセンター はりま姫路総合医療センター 粒子線医療センター 災害医療センター リハビリテーション中央病院 リハビリテーション西播磨病院 電気事業 工業用水道事業


収録データの年度

2023年度 2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度

経営比較分析表(2019年度)

地域において担っている役割

昭和12年開設以来、兵庫県唯一の公的精神科病院として、その時代に求められた役割を担い、県民の負托に応えてきた。精神科医療は刻々と変化し、その対象は広がり、ストレスに関連した精神的不調、うつ病を中心とする気分障害、アルコールや薬物への依存症、発達障害や認知症なども対象となっているため、当院もこのような患者に対応すべく、診療体制を整備している。また、地域の医療機関や福祉サービス機関との連携で、障害をもつ方々の社会参加への支援を行っている。
201220132014201520162017201820192020202184%86%88%90%92%94%96%98%経常収支比率
201220132014201520162017201820192020202142%44%46%48%50%52%54%56%58%60%62%64%66%68%医業収支比率
2012201320142015201620172018201920202021450%500%550%600%650%700%750%累積欠損金比率
201220132014201520162017201820192020202122%24%26%28%30%32%34%36%38%40%42%44%46%病床利用率
20122013201420152016201720182019202020211,900円2,000円2,100円2,200円2,300円2,400円2,500円入院患者1人1日当たり収益
2012201320142015201620172018201920202021100円200円300円400円500円600円700円800円900円1,000円1,100円1,200円1,300円外来患者1人1日当たり収益
2012201320142015201620172018201920202021110%120%130%140%150%160%170%180%職員給与費対医業収益比率
20122013201420152016201720182019202020216%8%10%12%14%16%18%20%材料費対医業収益比率

経営の健全性・効率性について

「経常収支比率」、「医業収支比率」、「病床利用率」は改善傾向にあるものの平均値には達していない。多額の累積欠損を抱えており、「累積欠損金比率」は平均値を上回っている。今後は、救急患者の積極的受入、病棟の柔軟な患者受入により病床利用率をさらに上昇させ入院収益を増加させる。また、外来においては、光トポグラフィーや平成28年度導入したMRI、SPECT装置などの高度先進医療機器を活用し、うつ病や認知症に対する高度医療を充実させるとともに、外来収益の増加を図る。これらにより経営の健全化につなげる。
201220132014201520162017201820192020202140%42%44%46%48%50%52%54%56%58%有形固定資産減価償却率
201220132014201520162017201820192020202130%35%40%45%50%55%60%65%70%75%80%器械備品減価償却率
20122013201420152016201720182019202020211,900,000円1,950,000円2,000,000円2,050,000円2,100,000円2,150,000円2,200,000円2,250,000円2,300,000円1床当たり有形固定資産

老朽化の状況について

平成25年完成の東病棟を除けば、昭和58年完成の診療管理棟、平成7年完成の西、南、北病棟と古い建物が多く、「有形固定資産減価償却率」は平均値より高くなっている。このため、建物・設備の点検や改修をこまめに行うことで対応することとしている。機械備品についても古い機器が増えてきており、比較的低かった「機械備品減価償却率」は平成30年度からは平均値を上回った。機器のメンテナンスにも留意し対応していく。

全体総括

当院は、兵庫県唯一の公的精神科病院として、その時代に対応した精神科医療を担ってきたが、経営面では改善傾向にはあるものの赤字から脱出できておらず、多くの累積欠損金をかかえている。また、老朽化した建物や設備も多い状況である。今後は救急患者の積極的受入、アルコール依存症拠点病院としての専門医療の充実、病棟の柔軟な患者受入等により入院患者を増やし収益を増加させるとともに、老朽化してきた建物、設備、機器のこまめな点検、改修による対応で、病院経営の健全化につなげていく。また、令和2年3月から、精神疾患のあるコロナ疑い患者・陽性患者の受け入れた。