高槻市:交通事業

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収集されたデータの年度

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経営比較分析表(2015年度)

2011201220132014201520162017201820192020202184%86%88%90%92%94%96%98%100%102%104%106%108%110%経常収支比率
2011201220132014201520162017201820192020202172%74%76%78%80%82%84%86%88%90%92%94%96%98%100%営業収支比率
20112012201320142015201620172018201920202021800%1,000%1,200%1,400%1,600%1,800%2,000%2,200%流動比率
201120122013201420152016201720182019202020210%累積欠損金比率
201120122013201420152016201720182019202020211,000円1,200円1,400円1,600円1,800円2,000円2,200円2,400円2,600円2,800円3,000円利用者1回当たり他会計負担額
2011201220132014201520162017201820192020202117,000円18,000円19,000円20,000円21,000円22,000円23,000円24,000円利用者1回当たり運行経費
201120122013201420152016201720182019202020216%7%8%9%10%11%12%13%他会計負担比率
201120122013201420152016201720182019202020210%企業債残高対料金収入比率
2011201220132014201520162017201820192020202155%60%65%70%75%80%85%有形固定資産減価償却率

経営の健全性について

指標のほぼすべての項目において平均値に比べて良好な数値となっている。特に流動比率においては200%以上の数値が望ましいとされている中で高槻市は大きく上回っている。また、累積欠損金や企業債もなく、経営状況は非常に健全であるといえる。しかし営業収支比率においては、公営企業平均値を上回っているとはいえ、100%には達していない。その理由として、営業収入は利用者増加の取組みなどによって少子高齢化にもかかわらずほぼ現状を維持できているのに対し、人件費において、人事院勧告による増加や被用者年金制度の一元化による法定福利費の増加及び会計制度改正に係る退職給付引当金の引当義務化などが主な原因で増加しており、営業収支比率としては黒字化できていない。
20112012201320142015201620172018201920202021640円660円680円700円720円740円760円780円800円走行キロ当たりの収入
20112012201320142015201620172018201920202021690円700円710円720円730円740円750円760円770円780円790円800円810円走行キロ当たりの運送原価
20112012201320142015201620172018201920202021490円500円510円520円530円540円550円560円570円580円走行キロ当たりの人件費

経営の効率性について

走行キロ当たりの運送原価及び人件費が平均値に比べて高い原因については、高槻市は主に住宅地と鉄道駅間の輸送であるため、朝夕の通勤・通学時間帯は乗客数が一方向に偏る輸送となり、輸送効率を向上させるため、一方を回送としている。そのため、実車走行キロが少なくなり走行キロ当たりの運送原価や人件費が高くなっている。また、大都市の公営交通事業者や大手民間事業者においては、路線を他の事業者に委託した結果、高槻市においては人件費として計上されているものが経費として計上されている。そのことも走行キロ当たりの人件費が平均値と比較して高くなっている要因の一つと考えられる。

全体総括

現状においては累積欠損金はなく、経常収支においても黒字で推移しているため、良好な経営状態である。しかし、少子高齢化による生産年齢人口の減少、平成33年度から車両の大量更新が約10年間続くことによる減価償却費の増加及び同年度から退職者数の増加が予定されているため、その間においては経常収支についても厳しい予測をたてており、流動比率においても悪化することが懸念されている。今後、策定を予定している経営戦略のなかで、バス運行の効率化や総人件費の抑制などの取組みを継続する一方で、車両や保有施設を利用したさらなる広告収入等での増収に取り組み、安定した経営を目指していくものである。

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