関川村：簡易水道事業（法適用）

経営の健全性・効率性について

経常収支比率は１００％を上回っており累計欠損比率も近年は０％で推移しているものの、料金回収率が類似団体と比較して低く、実際は基準外繰入に頼る赤字経営であり、給水に係る費用を料金収入で賄えていない状態である。流動比率は年々減少傾向にあるものの、類似団体平均値と比較し２０倍の数値となっている。一方、企業債残高対給水収益比率は５年間で減少傾向であるものの、依然全国平均、類似団体平均との差が大きい。施設利用率、有収率は類似団体平均値を上回る数値で推移しており、有収率は近年で最も高い数値となっている。

老朽化の状況について

有形固定資産減価償却率については全国平均、類似団体平均と近い値で推移しているが、近年増加傾向であり、類似団体平均に比べ管路更新率も低いことから今後急激な老朽化に備え、計画的な更新を行う必要がある。

全体総括

人口減少に伴い、給水収益は減少傾向であり、今後も料金の増収は見込めない。また、今後老朽化した施設・設備の更新投資の増加も考えられるため、現在の料金体系を維持したままでの運営は難しい。長期的な視点での事業収支計画に基づく料金水準への改善をおこない、経営の健全化を図る必要がある。