収益等の状況について
当駐車場は、浅草まで約1.4キロ、東京スカイツリーまで約2キロと観光地に近い場所に設置された観光バス優先の駐車場である。①単年度収支は黒字となっているが、②、③については、新型コロナ感染症の影響により一般会計からの繰入金等へ依存している。④、⑤のグラフにおいても、観光バス来訪台数が激減したことにより、数値が大幅なマイナスとなっている。
資産等の状況について
当駐車場は、昭和60年4月に21台分の観光バス駐車場として開設し、平成20年12月に10台分拡張したが、その後、平成25年11月に近隣に民間病院が移転した際に8台分縮小され、現在は23台分の駐車場として運営している。
利用の状況について
平成27年度までは、駐車台数は増加傾向にあったが、平成29年2月から導入した予約システムの導入により、来訪時間の分散化や他駐車場との連携が図られ、平成29年度には、稼働率が一時的に下がった。しかしながら、台東区への観光客数の増加もあいまって、平成30年度は再び稼働率が上昇に転じた。新型コロナウイルス感染症の影響により、令和2年2月から観光客数が大幅に減少しており、駐車台数も大幅に減少している。
全体総括
平成29年2月より「観光バス予約システム」を導入し、「観光バスと共生できる環境整備」により観光バスをコントロールし、円滑な交通環境の構築を目指している。今後も引き続き、健全な駐車場運営を行うとともに、観光バス予約システムの改善等、利用促進を図っていく。令和3年度以降は、新型コロナウイルス感染症の感染状況を踏まえ、駐車場の稼働休止も含め検討をする必要がある。