経営の健全性・効率性について
収益的収支比率は、管理運営費に係る収支を表しています。平成26年度に使用料を改定させていただいたことから、この比率は改善傾向を示しています。しかし、使用料収入で運営費を賄える水準にはいたっていない状況です。また、経費回収率も使用料の改定により、改善傾向ですが、100%を下回っているのが現状です。企業債残高については、計画的に残高を減らすことが出来ています。経費回収率は、概ね横ばいを示しておりましたが、料金改定を行った結果、類似団体とほぼ同水準まで改善されました。維持管理費においては、機器の耐用年数にとらわれず更新やメンテナンスを行うことで、経費の削減が出来ています。水洗化率については、未接続者に対する戸別訪問を行い、下水道PRを行っています。数字に大きな変化はありませんが、継続的に行う中で少しずつ成果が出始めています。
老朽化の状況について
みなかみ町の下水道事業は、供用開始後30年が経過し、下水道施設の老朽化が進んでいます。老朽化に伴い、管路の腐食による管路陥没や雨水の浸入、また、木の根による管路の閉塞等が発生擦る恐れがあります。汚水を安定的に処理するためには、長寿命化計画等に基づく施設の老朽化対策が必要です。みなかみ町では、優先順位を勘案し計画的に施設の更新を実施しています。
全体総括
みなかみ町は人口減少が続き、使用料収入の確保も厳しい状況ですが、利根川源流域の水質保全や生活環境の向上・維持のため、下水道の整備や施設の維持管理を図っていきます。供用開始後30年を経て、施設の老朽化が進む中、長寿命化計画に基づく計画的な老朽化対策を進め、支障なく汚水処理ができるように努めています。経営面では、水洗化率の向上による使用料収入の確保に努めるとともに、事業費の見直しや維持管理費の縮減等の経費節減に取り組み経営の健全化を進めます。