経営の健全性・効率性について
(1)各指標の分析①経常収支比率については、H24年度より3年間連続で単年度赤字が続いているため、早急に経営改善に向けた取り組みが必要である。②累積欠損金比率については0である。③流動比率については、右肩下がりであるが、100を超えている。④企業債残高対給水収益比率についいては、類似団体と比較すると低くい数値で推移している。⑤料金回収率については、90%を超えており、高い数値で推移している。⑥給水原価については、類似団体と比較すると高い数値となっていて、維持管理費等の削減をふまえ経営改善に取り組む必要がある。⑦施設利用率については、H26年度で平均値を上回っている。⑧有収率については、33.77%と低く、漏水やメーター不感その対策を講じる必要がある。(2)現状、課題経常収支は、節水意識の高まりや人口減少傾向により料金収入の減少が考えられ、経費削減や料金改定の改善等が必要であり、有収率が低いため、漏水調査等を行い、改善に努める。
老朽化の状況について
(1)各指標の分析①有形固定資産減価償却率については、平均値を上回っているため施設の老朽化が進んでいて、経営改善や投資計画等の見直しが必要である。②管路経年比率については、平均値を下回っているが、施設の老朽化により、今後数値の上昇が考えられるため投資計画等の見直しが必要である。③管路更新率については、石綿管の更新を行ってきたが、大口径本管布設替に伴い、足踏み状態にあり、管路の老朽化により今後の投資計画等の見直しが必要である。(2)現状、課題施設の老朽化が進んでいるなか、耐用年数を超えた管路更新等の財源の確保は経営に与える影響が大きく、必要に応じて経営改善や投資計画等の見直しが必要である。
全体総括
(1)課題経常収支は、開発負担金、料金収入の減少傾向により赤字が続いていて、老朽した施設の更新の必要性が高まっている。(2)改善に向けた取組開発負担金等が収入が望めないなかで、料金改定の検討や経費削減を行い、経営改善を図りたい。施設の老朽化については、更新を計画的に実施し、漏水調査等を行い、有収率の向上に取り組んでいきたい。