佐賀県武雄市の財政状況(2012年度)
収録データの年度
財政比較分析表(2012年度)
財政力
平成24年度の財政力指数は0.46となり、昨年度からは横ばいの数値となった。全国平均(0.49)、佐賀県平均(0.51)、類似団体平均(0.63)をいずれも下回っており、当市の財政力は依然として弱い状況にある。今後、北方工業団地への企業誘致や市税の徴収率向上に努め、自主財源を確保し、財政基盤の強化を図りたい。
財政構造の弾力性
平成24年度は87.1%と前年度(85.4%)より1.7%増加した。人件費や扶助費などの経常一般財源(歳出)が増加したことに加え、収入では臨時財政対策債が減少したことが経常収支比率を引き上げた。今後、行政改革プランの推計によると、平成27年度までは90%未満でほぼ横ばいで推移することが予想されているが、28年度以降は合併支援措置の縮減・廃止に伴う普通交付税等の減により、経常収支比率は90%を超えていくことが見込まれている。今後も、事務事業の見直しをさらに進め、経常経費の削減に努める。
人件費・物件費等の状況
平成24年度は105,407円となり、全国平均(116,454円)、佐賀県平均(113,443円)、類似団体平均(118,819円)をいずれも下回り、前年度からも4,241円減少した。人件費については、職員数の減や時間外勤務の原則禁止により引き続き職員給は減少している。
給与水準(国との比較)
平成25年4月1日のラスパイレス指数は、国の臨時特例法に伴い103.5と、100を上回ったが、全国市平均(106.6)を下回っている。国の減額前との比較(参考値)では95.6であった。本市の前年(103.2)と比較をすると0.3ポイントの増となっている。平成25年7月からは国の臨時特例法に応じ、平均して3.2%の減額を行った。今後も国の給与削減に応じ、給与削減の適正化に努める。
定員管理の状況
平成24年度は6.92人と、佐賀県平均(7.40人)、全国平均(7.00人)をいずれも下回っている。武雄市行政改革プランの定数管理として、嘱託職員の活用等による人員削減や、現場ヒアリングを強化し業務量に見合う適正な人員配置を行い、引き続き定員の適正化の推進を行う。
公債費負担の状況
平成24年度は10.5%となり、全国平均(9.2%)、類似団体平均(10.3%)を上回ったものの、佐賀県平均(11.7%)は下回り、武雄市としては平成18年度から着実に改善している。しかしながら、今後、小中学校の大規模改築や庁舎改築などの大型事業を予定しており、公債費の増加が見込まれる。事業の選択と適正な起債管理を行いながら、実質公債費比率の急激な上昇を抑える。
将来負担の状況
平成24年度は21.9%と、前年度(30.2%)から8.3%の減となり、全国平均(60.0%)、佐賀県平均(35.6%)、類似団体平均(58.2%)をいずれも下回っている。分母となる標準財政規模は減少しているものの、将来負担額を引き下げる充当可能基金(基金積立金等)が昨年度に引き続き増加したことが将来負担比率を引き下げた要因となった。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2012年度)
人件費
平成24年度の人件費に係る経常収支比率は23.0%となり、前年度を0.1%上回った。職員数の減や時間外勤務の原則禁止等により職員給与は減少しているものの、臨時職員や退職職員数の増に伴う退職手当の増加によって、前年度より7,255千円増加したこと等が上昇の要因となった。
物件費
物件費に係る経常収支比率は10.7%と、全国平均(13.3%)、佐賀県平均(11.5%)、類似団体平均(13.5%)をいずれも下回った。武雄市としては、21年度以降、経常収支比率は増加傾向にあったが、前年度を0.2%下回り、決算額としても前年度を下回っている。今後も、公共施設の適正管理を行い、維持管理費の削減に努める。
扶助費
扶助費に係る経常収支比率は9.3%となり、全国平均(11.2%)、類似団体平均(9.5%)、佐賀県平均(9.4%)をいずれも下回った。しかしながら、前年度と比較すると0.3%増加しており、決算額も年々増加傾向にある。これは、障害者自立支援給付事業や障害児支援給付費の増加が主な要因である。扶助費については、義務的経費のため抑制が非常に困難であるが、歳出の適正化により、上昇傾向に歯止めをかけるよう努めていく。
その他
その他に係る経常収支比率は15.6%と、全国平均(12.5%)、佐賀県平均(14.1%)、類似団体平均(14.0%)をいずれも上回った。また、武雄市としても、平成19年度以降年々増加傾向にあり、前年度から0.4%増加している。これは、主に国民健康保険特別会計への繰出金が年々増加していることが大きな要因である。平成25年度より、下水道の使用料を統一(農排使用料を値上げ)し、繰出金の抑制を図る。今後も、各種料金の見直しを行い、一般会計からの負担額の削減に努める。
補助費等
補助費等に係る経常収支比率は10.1%となり、佐賀県平均(10.7%)、類似団体平均(10.4%)ともに下回ったが、前年度と比較すると0.2%増加している。これは24年度から、予防接種業務に係る経費の分析を物件費から補助費に移行したことなどが要因である。今後も、西部広域環境組合への繰出金の増加が見込まれる。
公債費
公債費に係る経常収支比率は18.4%と、類似団体平均(17.8%)を上回っているが、全国平均(18.8%)、佐賀県平均(18.8%)をいずれも下回っている。武雄市としては、繰上償還を行わなかったことにより前年度より0.9%の増加となった。今後も、老朽化した市営住宅や小中学校の建替え等の大型事業が控えていることから、公債費の大幅な増加が見込まれている。今後は、起債事業の選択が必要となってくるため、事務事業の整理を行い、公債費の急激な上昇を回避するよう努める。
公債費以外
公債費以外に係る経常収支比率は68.7%と、全国平均(71.9%)、佐賀県平均(70.5%)、類似団体平均(72.4%)をいずれも下回ったが、武雄市としては、前年度より0.8%増加した。主な要因は扶助費や国保会計への繰出金が増加していることによる。今後は、公債費についても増加が予測されるため、経費を削減し経常収支比率の抑制に努める。
実質収支比率等に係る経年分析(2012年度)
分析欄
平成23年度の実質収支は845,812千円となり、標準財政規模比は6.38%となっている。実質単年度収支は53,153千円となり、標準財政規模比で0.40%となった。また、財政調整基金へ109,829千円の積み増しを行ったことから、残高は2,992,948千円となり標準財政規模比は22.58%となった。資金余力のあるうちに財政調整基金等への積み立てを積極的に行い、合併支援措置が段階的に縮減される平成28年度以降に予測される資金不足に備える。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2012年度)
分析欄
前年度に引き続き、国民健康保険特別会計が赤字決算となった。赤字額は584,637千円であり、普通会計から402,076千円の繰出しを行った。その他の会計については全て黒字決算となり、一般会計においては23年度に引き続き、財政調整基金へ109,829千円の積み増しを行い、その他の公営企業会計においても資金剰余金を計上した。国民健康保険特別会計で計上した赤字額は、その他の会計の黒字額及び資金剰余金により解消され、武雄市全体としては黒字となったものの、その赤字額は一般会計を圧迫している。今後も、保険料の適正化や徴収対策の強化を図り、国民健康保険特別会計の赤字額解消に努めていく。
実質公債費比率(分子)の構造(2012年度)
分析欄
組合等の地方債元利償還金に対する負担金等が減少し、また分子から差し引く算入公債費等(災害復旧費等に係る基準財政需要額)が増加したことにより、実質公債費比率は減少している。今後、基準財政需要額に算入される地方債の元利償還金は合併特例債の償還により増加するが、合併支援措置が段階的に廃止される平成28年度以降、普通交付税が減少するため、実質公債費比率は大幅に上昇していくことが予測される。
将来負担比率(分子)の構造(2012年度)
分析欄
将来負担比率については、年々減少してきており、その要因としては、土地開発公社の負債額等負担見込額の減などが考えられる。平成24年度は、充当可能基金が1,016,204千円増加したことなどにより、将来負担額から控除する額が増え、将来負担比率が減少した。今後も、地方債残高や公営企業債等繰入見込額等の負債の削減を図り、健全な財政運営に努めたい。
よくある質問
このページで何が分かりますか?
佐賀県武雄市の2012年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
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