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地方財政ダッシュボード

大阪府貝塚市の財政状況(2012年度)

🏠貝塚市

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2012年度)

財政力指数の分析欄

平成23年度決算より0.01ポイント下がり、0.68となった。基準財政需要額に比べ基準財政収入額の減少のほうが大きかったため、平成24年度単年度での指数が0.67と若干低下した。近年の企業誘致や区画整理事業に伴う住宅地整備などで市税収入向上の効果があったが、依然個人市民税や土地に係る固定資産税収入が府下他市に比べて低く、税収の構造が脆弱な状況である。今後も自主財源の増収のために財政基盤の強化を図る。

経常収支比率の分析欄

平成23年度決算より0.1ポイント上昇し、99.6%となった。歳入において地方交付税、臨時財政対策債は増加したものの、税収が落ち込んだことや、歳出において一般財源ベースでの岸和田市貝塚市清掃施設組合負担金や保険給付費等の繰出金などが増加したため、大阪府平均、類似団体平均を上回っている。今後も貝塚新生プランを着実に推進し、業務の効率化等により経常経費の削減に引き続き取り組むとともに、受益者負担の見直し等により特定財源を確保し、硬直化が進む財政構造の改善を図る。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

平成23年度決算より4,079円下がり、88,911円となり、大阪府平均、類似団体平均を下回っている。その主な要因は人件費で、平成24年度から実施している貝塚新生プランに基づく職員数や職員給与カットの開始に伴う効果である。今後も給与水準、職員定数の適正化による人件費の削減や物件費の歳出削減を図り、コストを抑制していく。

ラスパイレス指数の分析欄

平成24年度は、給料減額措置実施中(平成24年4月1日~平成28年3月31日の間、職務の級及び期間に応じて7%~1%の減額)のため、類似団体の平均を下回っているが、国の特例減額実施により、国よりは上回る結果となっている。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

普通会計職員数は平成25年4月1日時点で557名であり、平成24年度より10名減となっている。今後も貝塚新生プランに掲げている「適切な人員配置」のため、職員数の抑制に取り組む。

実質公債費比率の分析欄

平成24年度は13.8%で、昨年度と同水準である。これは平成23年度契約の千石荘病院等跡地取得事業の債務負担行為に基づく支出が新たに発生したことにより、平成24年度単年度での比率が上昇したためであり、類似団体や全国平均を上回っている。今後も岸和田市貝塚市清掃施設組合の負担金は高水準で数年間推移し、また東山小学校建設に係る地方債の償還も始まるため、数年は上昇が続くと見込まれるが、後年度負担の平準化などにより、実質公債費比率の上昇を抑えるよう努める。

将来負担比率の分析欄

平成24年度は90.1%で、昨年度より14.5ポイント減少した。将来に一般会計の負担が見込まれる公営企業の公債費への繰出金や岸和田市貝塚市清掃施設組合への負担金が減少したためであるが、類似団体や全国平均と比較すると上回っている。今後についても新規事業等において計画段階で内容を精査し、事業規模の必要最小限度化や優先順位づけの徹底など、長期的な視野に立って将来負担を抑制できるよう努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2012年度)

人件費の分析欄

平成24年度は27.0%で、昨年度より1.6ポイント下がっている。これは、平成24年度から実施の貝塚新生プランに基づく職員数や職員給与カットの開始に伴う効果であるが、類似団体や全国平均を上回っている状態である。今後も職員給与や人員体制の適正化を進めていく。

物件費の分析欄

予防接種事業や各種検診事業にかかる委託料の増加などにより、昨年度より0.2ポイント上昇している。ここ数年の上昇は、主に業務の民間委託化の推進や教育施設の耐震化に係る設計、防災・減災対策事業、保健事業の拡大などの新たな行政課題に対応してきたことによるものであるが、これまでの財政健全化計画の実施等により、類似団体や全国の平均を下回ってきている。今後も歳出削減に取り組み、この水準を維持できるよう努める。

扶助費の分析欄

平成24年度は12.3%で、昨年度より0.7ポイント減少している。これは、児童手当の国庫補助金の前年度清算分があったことや児童手当支給に係る所得制限の影響によるものである。ただ、類似団体や全国の平均を上回っており、今後も少子高齢化や障害者政策などにおいて増加が見込まれることから、適正な事務執行に努めることで比率の上昇抑制に努める。

その他の分析欄

下水道の拡張や介護保険給付費の増大により、下水道事業や介護保険事業などへの繰出金が増加したしたため、昨年度より1.2ポイント上がった。今後も他会計繰出金の精査に努め、比率の抑制を図っていく。

補助費等の分析欄

平成24年度は公共施設等整備基金を全く充当しなかったために、一般財源ベースでの岸和田市貝塚市清掃施設組合負担金が増加し、昨年度より1.3ポイント上昇した。岸和田市貝塚市清掃施設組合への負担金が高水準で推移しており、類似団体や全国の平均を上回っている。この負担金による要因が大きいため比率を下げることは困難であるが、補助金等の適正な執行に取り組み、この水準を維持できるよう努める。

公債費の分析欄

東山小学校の償還が始まったものの、数度の行財政改革で投資的事業を抑制したことによる新規地方債借入の減少や借入金利の低下により、昨年度より0.3ポイント減少している。今後も引き続き投資事業の抑制により、新規起債発行額を必要最低限にとどめ、この水準維持に努める。

公債費以外の分析欄

人件費などは下がったものの、補助費等の上昇により、昨年度より0.4ポイント上昇している。類似団体、全国の平均を大幅に上回っている状態である。今後も貝塚新生プランを着実に推進し、業務の効率化等により経常経費の削減に引き続き取り組むとともに、受益者負担の見直し等により特定財源を確保し、硬直化が進む財政構造の改善を図る。

実質収支比率等に係る経年分析(2012年度)

分析欄

財政調整基金については、文化振興事業団出資金返還金を積み立てた結果、基金残高は増加した。その影響で実質単年度収支も黒字になっている。実質収支額は、前年度に比べ黒字幅が増加したため、比率も上がった。今後、基金に頼らない財政運営と財政調整基金残高の維持に努める。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2012年度)

分析欄

水道事業会計においては、平成24年度黒字決算であったことが影響して流動資産が増加した結果、前年度に比較して約1.3%改善した。国民健康保険事業特別会計においては、平成24年度より医療分についての保険料率の引き下げを行った影響で0.3%悪化したが、実質収支は、引き続き黒字を確保した。病院事業会計においては、平成24年度に水道事業会計から一時借入金を借り入れたことで、前年度に比較して約1%悪化したが、資金不足については発生しなかった。今後については、病院経営改革プランを着実に推進していく。その他の会計についても含め、全会計で資金不足が発生しないように努める。

実質公債費比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

実質公債費比率の算定における分子については、平成20年度以降増加傾向で、平成23年度は減少したが平成24年度は再び増加している。これは平成23年度契約の千石荘病院等跡地取得事業の債務負担行為に基づく支出が新たに発生したことが主な要因である。今後は岸和田市貝塚市清掃施設組合の負担金が高水準で数年間推移するが、後年度負担の平準化などにより、比率を低く抑えていくよう努める。

将来負担比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

将来負担比率の算定における分子については、平成20年度以降減少傾向であり、平成23年度、平成24年度とも大きく減少している。これは、地方債現在高が平成23年度と比較してほとんど変動がなかったこと、公営企業の公債費にかかる繰入見込額、岸和田市貝塚市清掃施設組合の公債費にかかる負担見込額が減少したことによるものである。この間の投資的事業の抑制や償還の進展により地方債残高は減少に転じる見込みであり、今後については、新規事業等において計画段階で内容を精査し、事業規模の必要最小限度化や優先順位づけの徹底など、長期的な視野に立って将来負担を抑制できるよう努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,