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財政力指数の分析欄前年度決算から0.01ポイント増加し、0.69となった。これは、平成26年の地方消費税率の引き上げに伴う地方消費税交付金の増加により、平成25年度と平成28年度を比較して基準財政収入額が大きく増加したことが要因である。他団体との比較としては、大阪府平均、類似団体平均を下回っている状況である。法人市民税をはじめとする地方税収入がリーマンショック以前の水準まで回復しておらず、地方消費税交付金を除く税収は減少傾向にあることから、類似団体と比較して脆弱な税収構造にあることが要因である。今後も引き続き企業誘致等を進め、自主財源の確保と財政基盤の強化に努める。 | 経常収支比率の分析欄前年度決算から1.3ポイント悪化し、99.4%となった。臨時財政対策債が232百万円減少したこと、地方消費税交付金が167百万円減少したこと等により経常一般財源が減少したことが悪化の要因である。全国平均、大阪府平均、類似団体平均を上回る状況が続いている。これは、岸和田市貝塚市清掃施設組合クリーンセンター建設に係る公債費負担が高止まりしていること、扶助費や医療等の社会保障関連経費が年々増加していること等により経常経費充当一般財源が高水準で推移していることが要因である。今後も第二次貝塚新生プランを着実に推進し、業務の効率化等により経常的経費の削減に取り組むとともに、受益者負担の見直し等により特定財源を確保し、硬直化が進む財政構造の改善を図る。 | 人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄前年度決算から2,908円増加し、98,790円となった。中学校給食運営事業が12百万円、妊産婦全戸訪問事業が12百万円、保育所等支援事業が11百万円増加したことによる物件費の増加が主な要因である。他団体との比較としては、引き続き全国平均、大阪府平均、類似団体平均を下回っている。この要因は、ごみ収集業務や小学校給食調理業務等を直営実施していることから、人件費については類似団体平均を7.5%上回っているが、委託料を含めた物件費全体では類似団体平均を-20.7%下回っているためである。普通交付税でトップランナー方式が導入され、国レベルで民間委託が推進されており、将来的に委託料の増加も懸念される。今後も人件費と物件費のバランスを注視し、適切なコスト管理に努め、現在の水準を維持する。 | ラスパイレス指数の分析欄平成24年4月1日~平成28年3月31日の間、職務の級及び期間に応じて1.0~7.0%の給料減額を行い、数値抑制に努めた。平成28年度は給料減額を行わなかったが、定年退職者が多かったこと等から数値が1.0%減少した。平成29年度以降も継続して給料減額に取り組む。 | 人口1,000人当たり職員数の分析欄貝塚新生プラン、第二次貝塚新生プランを推進し、職員抑制に取り組んだ結果、普通会計職員数は平成29年4月1日時点で566名であり、5年前と比較して1名減少した。今後も、第二次貝塚新生プランを推進し、引き続き職員数抑制に取り組む。 | 実質公債費比率の分析欄前年度決算から1.8ポイント減少し、9.4%となった。平成25年度と28年度を比較すると、平成7~8年度に借り換えた減税補てん債の償還が平成26年度に終了したこと、学校や道路に係る地方債の償還が減少したこと等により、元利償還金が445百万円減少したことが要因である。また、岸和田市貝塚市清掃施設組合の地方債の償還に充当した負担金が115百万円、千石荘病院跡地購入等に係る債務負担行為額が81百万円減少したことも要因の一つである。標準財政規模では、地方消費税率の引き上げに伴い標準税収入額が832百万円増加し比率を引き下げた。清掃施設組合の負担金が高水準で推移することや、東山小学校建設に係る地方債の償還等により、今後も各平均を上回る状況が予測されるが、後年度負担の平準化や新規地方債発行の抑制に努め、実質公債費比率の改善を図る。 | 将来負担比率の分析欄前年度決算から2.2ポイント増加し、65.1%となった。これは、ふるさと寄附の増加によりふるさと応援基金が185百万円増加したものの、公共施設等整備基金が283百万円、財政調整基金が111百万円減少し、さらに市立貝塚病院で大型医療機器を購入したことにより市立貝塚病院医療機器・施設等整備基金が108百万円減少したこと等により、充当可能財源が312百万円減少したことが要因である。また、普通交付税等が増加したことで標準税収入額が147百万円増加したものの、臨時財政対策債発行可能額が232百万円減少したことで標準財政規模が31百万円減少したことも要因の一つである。今後も新規事業については計画段階において内容を十分精査し、事業規模を必要最小限に抑えるとともに、優先順位づけの徹底を図り長期的な視野に立って将来負担の抑制に努める。 |
人件費の分析欄前年度決算から1.2%増加し、26.9%となった。分子である人件費に係る経常経費充当一般財源において、退職者の増加により退職金が68百万円増加したこと等が主な要因である。一方、分母では、普通交付税が54百万円、地方税が31百万円増加したものの、地方消費税交付金の167百万円の減少を含め経常一般財源が216百万円減少したことで比率を押し上げる結果となった。また、臨時財政対策債が232百万円減少したことも同様に比率上昇の要因となった。ごみ収集業務や小学校給食調理業務を直営実施していることから、全国平均、大阪府平均、類似団体平均を上回る状況が続いているが、引き続き職員給与や人員体制の適正化に努めていく。 | 物件費の分析欄前年度決算から0.3%増加し、14.2%となった。分子である物件費に係る経常経費充当一般財源は対前年度比でほぼ横ばいで推移しているが、分母においては、普通交付税が54百万円、地方税が31百万円増加したものの、地方消費税交付金の167百万円の減少を含め経常一般財源が216百万円減少したことで比率を押し上げる結果となった。また、臨時財政対策債が232百万円減少したことも同様に比率上昇の要因となった。中学校給食運営事業、妊産婦全戸訪問事業、共同浴場管理事業等の経費が増加していることから、大阪府平均を上回る結果となったが、全国平均、類似団体平均は下回っている。今後もコスト削減を図り、引き続き比率の低下に努める。 | 扶助費の分析欄前年度決算から0.2%増加し、14.3%となった。分子では、市内保育所の認定こども園化が進んだことで、国や府からの負担金が増加し、認定こども園等の扶助費に係る経常経費充当一般財源が減少したものの、分母において、地方消費税交付金の167百万円の減少を含め経常一般財源が216百万円減少したこと、臨時財政対策債が232百万円減少したこと等が比率を押し上げた要因である。大阪府平均は下回るものの、全国平均及び類似団体平均を上回る状況が続いている。今後も、国の少子高齢化対策や障害者自立支援対策の拡大により扶助費の増加が懸念されるが、適正な事務執行に努めることで、比率の上昇抑制を図る。 | その他の分析欄前年度決算から1.4%増加し、18.0%となった。下水道特別会計、国民健康保険事業特別会計、介護保険事業特別会計、後期高齢者事業特別会計への繰出金がそれぞれ増加し、その他経費に係る経常経費充当一般財源が175百万円増加したことに加え、地方消費税交付金の167百万円の減少を含め経常一般財源が216百万円減少し、臨時財政対策債も232百万円減少したことが、比率を押し上げた要因である。今後も、年々深刻化する高齢化により介護保事業特別会計や後期高齢者事業特別会計への繰出金が増加し、引き続き全国平均、大阪府平均、類似団体平均を上回ることが予測される。各会計における収支状況を十分精査し、一般会計負担の抑制に努め比率の低下を図る。 | 補助費等の分析欄前年度決算から1.4%減少し、13.2%となった。分母においては、地方消費税交付金の167百万円の減少を含め経常一般財源が216百万円減少し、臨時財政対策債も232百万円減少したものの、岸和田市貝塚市清掃施設組合のクリーンセンター建設に伴う公債費の負担金の一部に公共施設等整備基金を358百万円充当したことにより、分子である補助費等に係る経常経費充当一般財源が330百万円減少し、比率を引き下げる結果となった。清掃施設組合の負担金については減少傾向にあるものの、クリーンセンター建設に係る負担は依然として重く、全国平均、大阪府平均、類似団体平均を大きく上回る原因となっている。今後も補助金等の適正な執行に取組み、比率の引き下げに努める。 | 公債費の分析欄前年度決算から0.4%減少し、12.8%となった。臨時財政対策債の元金償還金が97百万円増加したものの、公共用地先行取得等事業債が81百万円、教育・福祉施設等整備事業債が45百万円減少したこと等により、分子である公債費に係る経常経費充当一般財源が134百万円減少した。一方で分母においては、地方消費税交付金の167百万円の減少を含め経常一般財源が216百万円減少し、臨時財政対策債も232百万円減少した。これにより、地方債の新規発行額の抑制や借入利率の低下を背景に平成26年度以降年1%前後で減少していた比率の低下が鈍化する結果となった。各平均を下回っている状況が続いており、今後も地方債の新規発行を最小限に留め、現在の水準を維持する。 | 公債費以外の分析欄前年度決算から1.7%増加し、86.6%となった。分子である経常経費充当一般財源は、人件費とその他経費で増加したものの、扶助費、補助費では減少しており、公債費を除くこれらの費目全体では105百万円、率にして0.65%減少した。しかし、その減少幅を上回る形で分母の経常一般財源等が486百万円、率にして2.6%減少し、分母の減少幅が分子の減少幅よりも大きくなったことで、比率が悪化した。全国平均、大阪府平均、類似団体平均を大幅に上回っており、特に類似団体内順位では下位から5位に位置しており、財政の硬直化は極めて深刻な状況にある。今後も、第2次貝塚新生プランを着実に推進し、業務の効率化等により経常経費の削減に取り組み、硬直化が進む財政構造の改善を図る。 |
議会費労働費消防費諸支出金総務費農林水産業費教育費前年度繰上充用金民生費商工費災害復旧費衛生費土木費公債費 |
目的別歳出の分析欄・歳出決算総額は31,046,688千円で、住民一人当たり349,574円となっている。前年度と比較して3,586円、率にして1.0%増加した。・構成比で最も大きい民生費は、住民一人当たりのコストが164,452円と高く、全体の47.0%を占めており、増加傾向が続いている。平成28年度は前年度決算から3,363円、率にして2.1%増加しており、大阪府平均は下回ったものの、全国平均、類似団体平均を上回る状況が続いている。これは、臨時福祉給付金、民間保育所整備、障害児通所支援、介護訓練、国民健康保険事業特別会計への繰出、保育所支援等に係る経費が増加したことが要因である。また、子ども医療助成や保育所支援等の子育て関連経費の負担が大きく、類似団体平均を上回る要因となっている。・次に構成比が大きい衛生費は、住民一人当たりのコストが43,129円で、全体の12.3%を占める。平成25年度以降ほぼ横ばいで推移しているものの、全国平均、大阪府平均、類似団体平均を上回っている。これは、岸和田市貝塚市清掃施設組合負担金が1,000百万円を超えた水準で推移し、病院事業会計繰出金も900百万円を超えた水準で高止まりしていること等が主な要因である。平成28年度は、市立貝塚病院で大型医療機器(MRI)を購入するために病院経営補助金を110百万円増加したことで、前年度決算から1,774円、率にして4.3%の増加となった。・増加率が大きいのは消防費で、平成28年度の住民一人当たりのコストは前年度決算から3,056円、率にして30.7%増加した。これは、防災行政無線のデジタル化に係る経費が増加したこと、新たに高規格救急車を購入したこと等が要因である。減少率が大きいのは議会費で、平成28年度の住民一人当たりのコストは前年度決算から333円、率にして9.7%減少した。これは、議員の共済組合補給金が減少したことが要因である。また、教育費も減少率が大きく、平成28年度の住民一人当たりのコストは前年度決算から3,887円、率にして11.3%減少した。これは、小・中学校の耐震補強工事が平成27年度に完了したことが要因である。 |
人件費補助費等災害復旧事業費投資及び出資金物件費普通建設事業費失業対策事業費貸付金維持補修費普通建設事業費(うち新規整備)公債費繰出金普通建設事業費(うち更新整備)積立金前年度繰上充用金 |
性質別歳出の分析欄・歳出決算総額は31,046,688千円で、住民一人当たり349,574円となっている。前年度と比較して3,586円、率にして1.0%増加した。・構成比で最も大きい扶助費は、住民一人当たりのコストが111,230円と高く、全体の31.8%を占めており、増加傾向が続いている。平成28年度は前年度決算から3,182円、率にして2.9%増加しており、大阪府平均は下回ったものの、全国平均や類似団体平均を大きく上回る状況が続いている。これは、臨時福祉給付金、保育所支援、障害児通所支援、介護訓練等に係る経費が増加したことが要因である。また、本市が単独で実施している子ども医療助成や保育所支援等子育て関連経費の負担が大きく、類似団体平均を上回る要因となっている。・次に構成比が大きい人件費は、住民一人当たりのコストが62,029円で、全体の17.7%を占める。貝塚新生プランに基づき平成24年度から実施している給与水準の適正化及び各種手当の見直し並びに職員給のカットにより、平成24年度以降60,000円前後で推移してきたが、平成28年度は退職者が多かったことで退職手当が増加し、前年度決算から1,798円、率にして3.0%の増加となった。全国平均は下回ったものの、ごみ収集業務や小学校給食業務を直営実施していることから、大阪府平均、類似団体平均を引き続き上回っている。今後も第二次貝塚新生プランを推進し、人件費の抑制と最適化に努める。・増加率が大きいのは物件費で、平成28年度の住民一人当たりのコストは前年度決算から2,615円、率にして7.0%増加した。これは、マイナンバーに関連するシステムのセキュリティの強化、老朽化した橋梁の改良、せんごくの杜への教育機関の誘致、共同浴場の管理委託、妊産婦全戸訪問等に係る経費が増加したことが要因である。減少率が大きいのは普通建設事業費(うち更新整備)で、平成28年度の住民一人当たりのコストは前年度決算から4,727円、率にして32.6%減少した。これは、小・中学校の耐震補強工事が平成27年度に完了したことが要因である。 |
有形固定資産減価償却率の分析欄 | 債務償還可能年数の分析欄 |
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析 |
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分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析類似団体と比較すると将来負担比率、実質公債費比率ともに高い水準にある。これは、下水道特別会計への繰入金や岸和田市貝塚市清掃施設組合への組合負担金が類似団体と比較して大きいことが要因である。将来負担比率、実質公債費比率とも低下傾向が続いていたが、将来負担比率については平成28年度に岸和田市貝塚市清掃施設組合の建設公債費に充当するため公共施設等整備基金を取崩した影響により上昇に転じた。しかし、岸和田市貝塚市清掃施設組合及び病院事業会計の公債費残高が着実に減少していること並びに下水道事業会計において資本費平準化債を発行したことにより、一般会計からの繰入金や負担金が減少していることから、今後も将来負担比率、実質公債費比率とも低下傾向が続くと予想される。一方で、公共施設の老朽化が進行し、庁舎の建替えを含めた施設の更新が今後予想されることから、両比率の上昇を抑制すべく地方債の新規発行の抑制に努める。 |
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道路橋りょう・トンネル公営住宅港湾・漁港認定こども園・幼稚園・保育所学校施設児童館公民館 |
施設情報の分析欄
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図書館体育館・プール福祉施設市民会館一般廃棄物処理施設保健センター・保健所消防施設庁舎 |
施設情報の分析欄
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資産合計負債合計 |
1.資産・負債の状況一般会計等では、資産総額は減価償却による資産の減少等により当該年度期首時点と比較し1,540百万円の減少(▲2.1%)となっており、負債総額は公共用地先行取得等事業債や補償金免除繰上償還借換債の償還が終了したこと等により当該年度期首時点と比較し1,667百万円の減少(△4.8%)となっている。負債の減少額が資産の減少額を上回っているものの、現在行政活動に必要な資金は基金の取り崩しと地方債の発行により確保している状態であることから、今後さらなる行財政改革の推進が必要である。全体では、一般会計等に比べ、資産総額は上水道管等をインフラ資産に計上したことにより24,255百万円多くなっており、負債総額は水道事業及び病院事業の未払金を計上したことにより12,597百万円多くなっている。連結では、岸和田市貝塚市清掃施設組合や大阪広域水道企業団、大阪府都市競艇企業団を加えたため、一般会計等に比べ、資産総額は38,667百万円多くなっており、負債総額は17,657百万円多くなっている。 |
純経常行政コスト純行政コスト |
2.行政コストの状況一般会計等では経常費用は27,892百万円となっている。そのうち、業務費用は11,796百万円、移転費用は16,096百万円となり、移転費用が業務費用を上回っている。移転費用で金額が大きいものは、社会保障給付の8,335百万円と補助金等の4,483百万円となっており、経常費用の46.0%を占めている。今後も高齢化の進展等により、社会保障給付や補助金等が増加すると見込まれるため、新たな財源の捻出や歳出抑制等を行い、社会保障経費に係る財源の確保に努める必要がある。全体では、一般会計等に比べ、水道料金や入院・外来収益を使用料及び手数料に計上したこと等により、経常収益が8,115百万円多くなっているものの、国民健康保険や介護保険、後期高齢者医療保険等の給付費や負担金を補助金等に計上したこと等により、移転費用が15,005百万円多くなっており、純行政コストは16,494百万円多くなっている。連結では、一般会計等に比べ、経常収益が11,825百万円が多くなっているものの、経常費用が36,065百万円多くなっており、純行政コストは24,373百万円多くなっている |
本年度差額本年度末純資産残高本年度純資産変動額 |
3.純資産変動の状況一般会計等では、財源は26,929百万円、純行政コストは26,837百万円となり、財源が純行政コストを上回ったことから、純資産残高は37,764百万円(前年度比+126百万円)となっているものの、公共施設等の老朽化に伴う維持管理経費の増加は喫緊の課題であり、公共施設等総合管理計画に基づき施設の統合・廃止や開館時間見直し等の検討を行い、対策に努める必要がある。全体では、一般会計等に比べ、国民健康保険や介護保険、後期高齢者医療保険等の保険料を税収等に計上したこと等により、税収等は11,175百万円多くなっており、純資産残高は11,659百万円多くなっている。連結では、一般会計等に比べ、後期高齢者医療広域連合への国や府からの補助金等を税収等に計上したこと等により、税収等は15,336百万円多くなっており、純資産残高は21,010百万円多くなっている |
業務活動収支投資活動収支財務活動収支 |
4.資金収支の状況一般会計等では、投資活動収支は公共施設等整備基金や市立貝塚病院医療機器・施設等整備基金の取り崩しを行ったものの△448百万円、財務活動収支は地方債の発行を抑制したため△348百万円となり、業務活動収支は+776百万円となっているものの、本年度末資金残高は前年度から20百万円減少し104百万円となっている。現在、行政活動に必要な資金は基金の取り崩しと地方債の発行により確保している状態であることから、今後さらなる行財政改革の推進が必要である。全体では、一般会計等に比べ、業務活動収支は国民健康保険や介護保険等の保険料を税収等収入に、水道料金や入院・外来の収益を使用料及び手数料収入に計上したこと等により+1,865百万円となっているものの、投資活動収支は水道事業の拡張・整備事業を計上したこと等により△2,280百万円となっていることから、本年度末資金残高は前年度から697百万円減少し2,428百万円となっている。連結では、一般会計等に比べ、業務活動収支は後期高齢者医療広域連合への国や府からの補助金等を国県等補助金収入に計上したこと等により+3,293百万円となっているものの、投資活動収支は大阪広域水道事業団の拡張・整備事業を計上したこと等により△2,547百万円となっていることから、本年度末資金残高は前年度から282百万円減少し3,802百万円となっている。 |
①住民一人当たり資産額(万円)②歳入額対資産比率(年)③有形固定資産減価償却率(%) |
1.資産の状況住民一人当たりの資産額及び歳入額対資産比率について、これらは類似団体平均値を大きく下回っているが、道路や河川の敷地のうち取得価額が不明であることにより、備忘価額1円で評価しているものが大半を占めているためである。有形固定資産減価償却率について、類似団体平均値と同程度となっているものの、公共施設等の老朽化は喫緊の課題であり、公共施設等総合管理計画に基づき長寿命化等の対策に努める必要がある。 |
④純資産比率(%)⑤将来世代負担比率(%) |
2.資産と負債の比率純資産比率について、類似団体平均値を下回っているものの、先述①住民一人当たり資産額にある類似団体平均値との乖離に比べると高い水準だと思われる。これは地方交付税の不足を補うために臨時財政対策債の発行可能額の全額を発行したことによる負債の増加のためであり、現在、行政活動に必要な資金は基金の取り崩しと地方債の発行により確保している状態であることから、今後さらなる行財政改革の推進が必要である。将来世代負担比率について、類似団体平均値を少し上回っているが、これも道路や河川の敷地のうち取得価額が不明であることにより、備忘価額1円で評価しているものが大半を占めているためであり、むしろ同資産を取得価額で評価していた場合、類似団体平均値を大きく下回る結果になると考えられる。 |
⑥住民一人当たり行政コスト(万円) |
3.行政コストの状況住民一人当たり行政コストについて、類似団体平均値と同程度であるが、高齢化の進展等により社会保障経費が増加すると見込まれるため、新たな財源の捻出や歳出抑制等を行い、社会保障経費に係る財源の確保に努める必要がある。 |
⑦住民一人当たり負債額(万円)⑧基礎的財政収支(百万円) |
4.負債の状況住民一人当たり負債額について、類似団体平均値を下回っているものの、先述①住民一人当たり資産額にある類似団体平均値との乖離に比べると高い水準だと思われる。これは地方交付税の不足を補うために臨時財政対策債の発行可能額の全額を発行したためであり、過去から経常的に限度額全額を発行し続けている。基礎的財政収支について、類似団体平均値と同程度であるが、これは公共施設等整備基金や市立貝塚病院医療機器・施設等整備基金の取り崩しを行ったためである。現在、行政活動に必要な資金は基金の取り崩しと地方債の発行により確保している状態であることから、今後さらなる行財政改革の推進が必要である。 |
⑨受益者負担比率(%) |
5.受益者負担の状況受給者負担率について、類似団体平均値と同程度となっているものの、公共施設等の老朽化により維持補修費が増加する傾向にあるため、公共施設等総合管理計画に基づき長寿命化等の対策に努めると共に、公共施設等の使用料の見直しや利用回数を上げる取組みが必要である。 |
出典:
財政状況資料集
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統一的な基準による財務書類に関する情報
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