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地方財政ダッシュボード

三重県鳥羽市の財政状況(2010年度)

🏠鳥羽市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2010年度)

財政力指数の分析欄

平成22年度は0.50となり、昨年度と比較すると0.03ポイント減少しました。これは景気低迷による市税の減少、特に法人税割の減収などが大きな要因として挙げられます。今後も歳出の徹底的な見直しと行政改革プランに沿った施策の重点化の両立に努め、活力あるまちづくりを展開しつつ、行政の効率化に努めることにより、財政の健全化を図っていきます。

経常収支比率の分析欄

平成21年度は85.4%、平成22年度は84.0%となり、1.4%の減少となりました。経常収支比率そのものは類似団体よりも低い水準となっていますが、経常収支比率における人件費は32.1%と昨年度と比較すると3.6%減少してるものの依然として高くなっています。また繰出金については、昨年度比2.2%増の9.3%となっています。今後は、職員定数管理計画(平成22年度~26年度)を推進し、適正な職員配置を図るなど、行政改革プランの取り組みを通じて義務的経費の削減に努めていきます。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人口1人当たりの人件費、物件費等の合計額の金額が類似団体平均を上回っているのは、主に人件費が要因となっています。これは主に一般廃棄物業務や保育所、診療所、消防業務などの施設運営を直営で行っているためです。また物件費は、平成22年度は緊急雇用創出事業及びふるさと雇用再生事業の事業費増により昨年度と比較して増加しています。

ラスパイレス指数の分析欄

経験年数階層間における職員分布の変動によりラスパイレス指数は上昇しています。今後の取り組みとしては、引き続き人事院勧告及び公務員制度改革の動向に注視し、給与の適正化について市民の理解が得られるよう努め、総人件費の抑制を図っていきます。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

本市の特殊事情として有人離島を四島有していること及び、へき地があることから、他の自治体と比べ診療所や保育所に職員が必要となることから数値が高くなっています。このことから、集中改革プランに基づき、定年退職者数に占める新規採用者の割合を半数に抑制したことにより職員数は順調に減少しておりますが、今後も職員定数管理計画(平成22年度から26年度)に基づき、「平成27年4月1日において360人(全職員)」を達成できるよう取り組んでいきます。

実質公債費比率の分析欄

実質公債費比率は昨年度と同数値9.9%となっており、類似団体、全国平均、及び三重県平均を下回っていますが、単年度では10.7%となり昨年度と比べ1.7%増加しました。本市は平成22年度から過疎地域に指定され、今後過疎対策事業債を活用した事業が大きくなることが見込まれますが、起債に大きく依存することのない行財政運営を行います。

将来負担比率の分析欄

類似団体平均よりは低いものの、全国平均及び三重県平均より高い水準となっています。昨年度と比べ減少しているのは、将来負担額のうち特別会計の起債残高の減、給料月額の減少による退職手当の減によるものとなっています。本市においては平成19年度から減少しているものの、今後も公債費抑制のため事業内容を十分精査し、起債に大きく依存することのない行財政運営を行います。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2010年度)

人件費の分析欄

定年退職者数に占める新規採用者の割合を半数に抑制したことにより職員数は順調に減少していますが、一般廃棄物業務や保育所、診療所、消防業務などの施設運営を直営で行っているなどにより、歳出に占める人件費の割合は32.1%と前年度と比べ3.6%減少しているものの依然として高く、類似団体の中でもワースト2位となっています。職員定数管理計画(平成22年度~26年度)に基づき、目標数値である「平成27年4月1日において360人(全職員)」を達成できるよう今後も取り組んでいくとともに人件費も抑制していきます。

物件費の分析欄

行政改革プランを基に削減を図っていますが、人口1人当たり決算額で比較すると、類似団体との比較において総務費における委託料(+87.5%)や診療所の医薬材料費や清掃センターの各種消耗品等における衛生費の需用費(+424.4%)、消防団員の費用弁償における消防費の旅費(+152.4%)など、多くの経費を要しています。

扶助費の分析欄

人口1人当たり決算額で比較すると、民生費や衛生費及び教育費の合計において類似団体と比較すると-26.7%となっています。主な要因は類似団体に比べ民生費の補助事業において生活保護費の支出が約1/2となっており、児童福祉費の支出では約2/3となっていることです。

その他の分析欄

その他は、9.7%で類似団体、全国平均及び三重県平均と比較すると低い水準となっていますが、昨年度と比較すると2.2%上昇しています。これは主に特別会計への繰出金によるもので、国民健康保険事業特別会計や定期航路事業特別会計などへの繰出しが増加しています。各特別会計とも料金や保険料などの収入確保に努め、一般会計からの繰出金負担の軽減に取り組んでいきます。

補助費等の分析欄

人口1人当たり決算額で比較すると、類似団体比較では、商工費関係の補助金が多いものの、一部事務組合に対するものの負担金は類似団体の4割程度となっています。これは、清掃業務や消防業務を直営で行っているためです。

公債費の分析欄

平成22年度は前年度と比較すると0.7%上昇しています。本市は平成22年度に過疎地域に指定され、過疎地域自立促進計画に基づく事業を実施しており、今後償還額の増が見込まれることからより健全な財政運営を行っていく必要があると考えます。

公債費以外の分析欄

本年度は65.4%と、昨年度と比較すると2.1%減少しており、類似団体、全国平均及び三重県平均と比較すると低い水準となっています。65.4%のうち32.1%は人件費となっており、職員定数管理計画に基づき、目標数値を達成できるよう今後も取り組んでいくとともに、物件費についても経費削減に取り組んでいきます。

実質収支比率等に係る経年分析(2010年度)

分析欄

実質収支比率については、年度によって変動はありますが、概ね望ましい範囲で推移しています。実質単年度収支については、平成20年度において赤字となるものの、その後は黒字を確保しています。特に平成22年度においては、単年度収支で赤字となるものの、財政調整基金積立金及び地方債繰上償還を行ったことにより黒字となりました。財政調整基金残高は、決算剰余金などを活用し積立を行ってきたことにより年々上昇しておりますが、標準財政規模比では県下でも低い水準となっていることから、今後も財政状況を勘案し、積立を行っていきます。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2010年度)

分析欄

平成20年度までは、定期航路事業において資金不足が生じておりますが、全会計を対象した連結実質赤字比率は算定されていません。また平成21年度以降は各会計とも赤字は発生しておらず、このことから各会計とも概ね健全な財政運営が保たれていると言えますが、各特別会計に対する一般会計繰出金が増加傾向にあることから、引き続き財政運営の健全化に努めます。黒字額の構成では、水道事業会計が1/2強を占め、一般会計が1/4強を占めています。

実質公債費比率(分子)の構造(2010年度)

分析欄

実質公債費比率は前年度と同じ9.9%となりましたが、単年度では10.7%と昨年度と比べ1.7%増加しました。これは分母において、普通交付税の増加により標準財政規模が増加したものの、分子において、元利償還金や一部事務組合の元利償還金などが増加したことにより、分母の増加率を上回ったため比率の増加となったものです。なお、「公営企業債の元利償還金に対する繰入金」は今後起債残高の減少により、繰入金も減少が見込まれますが、「組合等が起こした地方債の元利償還金に対する負担金等」は、鳥羽志勢広域連合が行っているごみ処理場の建設に伴う負担金の増加が予定されています。「算入公債費等」については、本市の起債は後年度交付税算入のあるものの借入を基本的に行っており、また平成22年度からは過疎地域に指定されたことに伴い、過疎対策事業債を活用できる事業を中心に進めていくことから今後は増加すると見込まれます。

将来負担比率(分子)の構造(2010年度)

分析欄

将来負担比率は88.0%となり、前年度と比較すると8.0%減少しました。主な要因は、比率算出の計算式のおいて、普通交付税の増加などによる標準財政規模の増加により分母が増額したこと。また、過疎対策事業債など一般会計等の起債残高の増加はあるものの、公営企業及び一部事務組合の元利償還による負担見込みの減少や退職金支出予定額の減少に加え、基準財政需要額に算入される見込み額の増加などにより分子が減少したことによるものです。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,