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地方財政ダッシュボード

埼玉県寄居町の財政状況(2011年度)

🏠寄居町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2011年度)

財政力指数の分析欄

18年度以降類似団体平均を上回っている。また、19年度までは6年連続で上昇し、それ以降は0.77で横ばい傾向が続いたが、22、23年度においては下降した。これは、町民税や固定資産税等、歳入の多くを占める町税全般の減収によるものと考えられる。平成25年には本田技研工業株式会社の操業が開始するが、引き続き優良企業やその関連企業の誘致を進め、地域経済の活性化と雇用の創出・確保に取り組むとともに、町税の徴収強化等を通じて自主財源の確保に努め、財源基盤の強化を図る

経常収支比率の分析欄

近年増加傾向にあったが、平成22年度は、分母となる経常一般財源のうち、町税が前年並みを確保し、普通交付税及び臨時財政対策債が大幅な伸びを見せたことなどにより下降したが、23年度においては85.5%と前年度比4.5ポイントと大きく上昇した。この要因としては、町税等の減収などによる経常一般財源の減少に対し、子ども手当給付費や障害者自立支援給付費等の扶助費の増加に加え、地方議会議員年金制度廃止に伴う町村議会議員共済費や、職員の新規採用による増員等の人件費が増加したことが大きく影響している。徴税確保対策など財政健全化の取組を継続して行い、経常収支比率の抑制に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体と比較して、決算額が低くなっている。この要因として、ごみ処理を一部事務組合へ、消防業務を他団体への委託で実施していることに加え人員の適正な定員管理や、各種職員手当の見直し、職員給与の独自カット(平成18年度~平成22年度の間、全職員3%カット)などにより抑制に努めたことがあげられる。23年度においては、地方議会議員年金制度廃止に伴う町村議会議員共済費や、職員の新規採用による増員等の人件費等の増加に加え、保育士をはじめろする補充分臨時職員の増や、業務の電子化や法改正に伴うシステム改修、予防接種等の委託料の増が大きく影響し上昇している。

ラスパイレス指数の分析欄

18年度から22年度の間職員給与の独自カット(全職員3%カット)を実施し、人件費の抑制に努めた。23年度の指数は105.7であるが、国家公務員の給与改定特例法による措置が多く影響しており、特例法措置がない場合は97.6である。新規採用職員の増等により僅かながら増加傾向にある。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

適正な定員管理や、民間委託等の推進により、類似団体平均を下回っている。また、ごみ処理は一部事務組合で、消防業務は他団体への委託で行っていることも要因としてあげられる。23年度は、新規採用職員の増員により、0.32ポイント上昇したが、今後も引き続き、事務の効率化・簡素化と新たな業務分野のアウトソーシング等により職員数を抑制するなど、適正な定員管理に努めるものとする。

実質公債費比率の分析欄

近年は、大規模工事等による起債の発行はないものの、臨時財政対策債の償還開始による影響により、元利償還金が増加傾向にある。また、繰出し基準の見直しによる影響により、公営企業債の元利償還金に対する繰入金についても増加にある。なお、23年度においては、上記分析内容に加え、標準財政規模の減少が比率の増加に大きく影響している。

将来負担比率の分析欄

前年度比2.2ポイントの上昇となり、類似団体平均値を大幅に上回ってしまっている。この要因としては、地方債の現在高は減少しているものの、公営企業債等繰入見込額の増加による将来負担額の増加と、財政調整基金の取り崩し等に伴う充当可能基金の減少に加え、標準財政規模の減少があげられる。新規事業の厳選、精査等により地方債発行額の規模を抑制するなど、より一層の財政健全化に努めるものとする。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2011年度)

人件費の分析欄

類似団体平均に比較して低い値を保っている。要因としては、適正な定員管理や管理職手当の削減、各種手当の見直し、職員給与の独自カット(18~22年度全職員3%カット)などを実施したことによる。また、ごみ処理業務(収集運搬を除く。)は一部事務組合で、消防業務は隣接する他団体へ、小中学校給食センター調理業務は民間への全面委託で行っていることも要因としてあげられる。

物件費の分析欄

類似団体平均は下回っているものの、増加傾向にある。これは17年度までし尿処理業務を行っていた一部事務組合が解散し、事務を承継したことによる。また、職員数を抑制する反面、庁内のICT化や業務の民間委託を推進しており、そうした委託料、使用料等の増加もその一因と考えられる。なお前年度比0.8ポイント上昇した要因として、保育士をはじめとする補充分臨時職員の増や、業務の電子化や法改正に伴うシステム改修、予防接種等の委託料の増が影響している。

扶助費の分析欄

20年度以降増加傾向にある。また、昨年度に引き続き類似団体平均値を上回っている。23年度は子ども手当給付費や障害者自立支援給付費等の扶助費の増加などが要因としてあげられる。

その他の分析欄

18年度から類似団体平均を僅かながら下回っていたが、22年度から類似団体平均を上回り、23年度は前年比0.9ポイント上昇した。この要因の一つとして、国民健康保険特別会計の財政状態の悪化に伴い、赤字補填的な繰出し金が多額になっていることがあげられる。今後は、国民健康保険事業会計における国民健康保険料の適正化を図るなどにより、税収を主な財源とする普通会計の負担額を減らしていけるよう努める。

補助費等の分析欄

ごみ処理業務(収集運搬を除く。)を一部事務組合で、消防事務を他団体への委託で行っていることが類似団体平均を上回る要因と考えられる。23年度については、消防事務の委託金の増加が上昇の要因としてあげられる。

公債費の分析欄

前年から0.6ポイント上昇している。公債費の微増に加え、町税等の経常一般財源収入額の落ち込みが要因となっている。また、19年度以降の公債費の上昇は、解散した一部事務組合(し尿処理業務)の発行した地方債の償還を継承したことも要因の一つとなっている。

公債費以外の分析欄

18年度から引き続き類似団体平均を下回る数値を保っている。また、全国及び県内平均値も下回っている。今後とも、引き続き緊急度・住民ニーズを的確に把握した事業の選択により、財政運営に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2011年度)

分析欄

実質収支額は増加したものの、財政調整基金の取り崩し補填による影響により実質単年度収支はマイナス値となった。新規事業の厳選、精査等により、一層の財政健全化に努めるものとする。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2011年度)

分析欄

20年度から22年度にかけ国民健康保険特別会計において、赤字額が増加傾向にあった。被保険者の急速な高齢化や医療の高度化により医療費が増加する一方で、長引く景気低迷のため税収確保が困難であることなどが大きな要因となっている。23年度においては、「介護・医療・福祉連携プロジェクトチーム」を立ち上げ町民の健康づくり事業に取り組み、健康づくりに対する啓発活動等を実施し、伸び続ける医療費の適正化をはかった。事業との因果関係は特定できないものの、医療費の伸びが収まり前年度に比して国保財政が改善される一因となった。一般会計においては、18年度~22年度の間に実施した職員給与の独自カット(全職員3%カット)による抑制に努めたことが黒字額に大きな影響を及ぼしている。23年度については、学校耐震化工事や防災行政無線のデジタル化工事の完了、道路新設改良工事の減等により、普通建設事業費の減少が黒字額の増加の要因と考えられる。なお、23年度は標準財政規模が減少したことにより比率全体的に比率の増が見られる。

実質公債費比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

分子構造の大半を占める元利償還金について、19年度から増加傾向にある。大規模工事等による起債の発行はないものの、臨時財政対策債の償還による影響が大きい。また、公営企業債の元利償還金に対する繰入金についても増加にあるが、繰出し基準の見直しによる影響によるものと考えられる。

将来負担比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

将来負担額のうち、地方債現在高は、投資的経費の規模の適正化や地方債発行額の抑制に努めてるため減少傾向にある。また、充当可能財源については、充当可能基金の大半をしめる財政調整基金が景気悪化による税収の減などによる財源不足や、国民健康保険特別会計の財政状態の悪化に伴う、赤字補填的な取り崩しの傾向が続いている。引き続き新規事業の厳選・精査等により地方債の発行の規模を抑制するとともに、国民健康保険事業会計における国民健康保険料の適正化を図るなどにより、税収を主な財源とする普通会計の負担額を減らしていけるよう努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,