収益等の状況について
平成28年度も収益的収支比率は100%以上となったが、浴場施設衛生保持のための改修工事のため、平成27年度同様に財政調整基金(23,267千円)を取崩すこととなった。このことは、浴場、食事提供、宿泊における売上収入の落ち込みが最も大きな要因である。今後の経営を安定的に運用するため、集客増の企画はもちろんのこと利用単価の見直し、また一方、仕入単価等の削減や削減できる支出はないかなど歳出抑制に努めていかなければならない。
資産等の状況について
本施設は、浴場棟が昭和38年、宿泊施設棟が昭和40年に建設され、それぞれ築53年、51年を経過している。平成20年大規模改修工事を行なったものの更新時期を迎える施設である。
利用の状況について
本施設の利用形態は3種類であり、主に地元住民に親しまれている温泉利用の日帰り入浴・休憩、同様に宴会、主に市外・県外の方に利用していただく宿泊である。28年度利用状況としては、浴場について施設衛生保持のための改修を行ったため、3部門とも大幅な減少となった27年度から、おおむね回復したものの、人口減少などの影響からすべての部門について減少傾向にある。
全体総括
平成27年度に続き、平成28年度も収益的収支比率は100%以上となっているが、運営を維持するため財政調整基金を取崩しており、基金残高はH2578,178千円からH288,428千円となる。また、施設の老朽化から更新時期も迫っている。このような状況を踏まえ、存続、廃止、また運営主体の見直しなど施設の今後の運用方法を検討していく必要がある。