収益等の状況について
収益的収支比率(経常損益)が平成25年度に100%を割り込み、右肩下がりで減少を続けている。これは営業収益の減少と人件費の増加が主な要因であり、単純に収入減少・費用増加という悪循環によるものである。このため、収入増・人件費の抑制を柱とした経営改善策が必要であるが、費用面の削減はほぼ限界まで取組んでいる状況であり、これ以上第三セクターによる損失が続く経営の継続は困難であることから、平成29年4月1日より指定管理者を民間事業者へ変更したところである。
資産等の状況について
施設の耐用年数の半分を経過していることから、建屋・設備等の経年劣化に注視し、計画的な維持修繕に努め、適宜、適切な投資を図る必要がある。
利用の状況について
地域全体の宿泊需要が減少しており、第三セクターの従来からの経営方針を大きく転換する可能性も低いことから、平成29年4月1日より指定管理者を民間事業者へ変更したところである。
全体総括
平成29年4月1日より芦別市健民センターの宿泊温泉施設(スターライトホテル、国民宿舎あしべつ、星遊館、芦別温泉)の指定管理者を第三セクターである株式会社芦別振興公社から民間事業者に変更し、民間のノウハウを活かした施設運営を行っている。今後は、市と民間事業者が連携し、人口減少等による利用者減に歯止めをかけ、経営の安定化に取組む必要がある。経営戦略については、当面、新体制での経営状況の動向を見定め、完全民営化など施設のあり方について検討し策定を執り進める。