収益等の状況について
収益的収支比率(経常損益)が100%を割り込み、右肩下がりで減少を続けている。これは営業収益の減少と人件費の増加が主な要因であり、単純に収入減少・費用増加という悪循環によるものである。このため、収入増・人件費の抑制を柱とした経営改善策が必要であるが、費用面の削減はほぼ限界まで取組んでいる状況であり、これ以上第三セクターによる損失が続く経営の継続は困難であることから、平成29年4月1日より指定管理者を民間事業者へ変更したところである。また、周辺の類似温泉施設がリニューアルしている影響もあるため、平成31年度の星遊館リニューアルを魅力的かつ効果的に実施する必要がある。
資産等の状況について
築30年以上経過し老朽化が著しいことから、平成31年度までに機械設備、浴室、露天風呂を中心にリニューアルを行う。
利用の状況について
市内をはじめ近隣市町の人口減少や高齢化により利用回数や利用人数の減少に歯止めがかからず、第三セクターの従来からの経営方針を大きく転換する可能性も低いことから、平成29年4月1日より指定管理者を民間事業者へ変更したところである。また、周辺の類似温泉施設がリニューアルしている影響もあるため、平成31年度の星遊館リニューアルを魅力的かつ効果的に実施する必要がある。
全体総括
平成29年4月1日より芦別市健民センターの宿泊温泉施設(スターライトホテル、国民宿舎あしべつ、星遊館、芦別温泉)の指定管理者を第三セクターである株式会社芦別振興公社から民間事業者に変更し、民間のノウハウを活かした施設運営を行っている。今後、市は老朽化の著しい星遊館をリニューアルし、宿泊温泉施設全体の魅力度を向上させ、民間事業者と連携し、人口減少等による利用者減に歯止めをかけ、経営の安定化に取組む必要がある。経営戦略については、当面、新体制での経営状況の動向を見定め、完全民営化など施設のあり方について検討し策定を執り進める。