地域において担っている役割
太宰府病院は、地域の医療機関で処遇が困難な患者を受け入れるとともに、災害時には被災者の心のケアなどにも従事するなど、県の精神医療の公的機関として、また中核的医療機関としての役割を担っている。
経営の健全性・効率性について
太宰府病院は、より良い医療サービスの提供と経営の健全化を図るため、平成17年度から指定管理者制度を導入している。経常収支比率については、総務省の繰出し基準に基づく一般会計からの繰入を行い、100%を達成している。医業収支比率については、指定管理者制度導入後、人件費の見直しや業務の外部委託、診療材料の効率的な購入等による経費削減を行い、年々、改善している。累積欠損については、今後も管理経費の縮減を図るとともに安定した管理運営を行うことで引き続き収支の改善に努める。収益の効率性については、地域の医療機関との連携による患者確保や訪問看護の取組みにより、患者1人1日あたりの収益は入院、外来ともに増加傾向にあるため、今後も引続き安定した収益の確保に取組む。
老朽化の状況について
太宰府病院は、A棟、B棟、C棟、リハビリテーションセンター棟で構成されており、平成11年及び平成13年に各棟の全面改築が完了した。有形固定資産については、耐用年数経過に伴い順次更新を行っており、今後も引き続き計画的な更新を行っていく。
全体総括
平成28年度決算では、経常収支比率が100%を達成しており、累積欠損金比率が類似病院平均値と比較し低水準であることから、経営状況は順調である。今後も引き続き、経営の安定に努めていく。