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経常的に支出される社会保障費、公債費等に充当した一般財源が増加する一方で、経常的に収入される一般財源の総額がやや減少したことから、98.4%と前年度に比べ1.8ポイント高くなっています。なお、平成29年2月に、持続可能で安定した財政運営の実現を目指し、歳入・歳出全般にわたる改革の方針や取組を具体的に定めた「福岡県財政改革プラン2017(平成29~33年度)」を策定し、人件費の抑制、事務事業の見直しや収入の確保に努めるなどの、財政の健全化に取り組んでいきます。
本県では平成24~28年度までは「福岡県財政改革推進プラン(平成26~28年度)」に基づき、5年間で職員数を県全体で439人の削減を行いました。また、現在、平成29年2月に策定した「福岡県財政改革プラン2017(平成29~33年度)」に基づき、より簡素で効率的な財政運営を行うため、平成29年度から33年度までの5年間で職員数を約120人削減するなどの取組を進めています。物件費についても、過去から事務事業の見直しによる節減などを実施してきており、人口1人当たりの人件費・物件費は都道府県平均より少なくなっています。
ラスパイレス指数は都道府県平均より高いものの、職員数削減や出先事務所の統廃合、アウトソーシングの推進を行うことにより、人件費の縮減に努めています。その結果、職員数(人口10万人当たり)及び人件費(人口1人当たり)は、都道府県平均より少なくなっています。
教職員の政令市への移譲により人口10万人当たりの職員数は前年度比で大きく減少しています。加えて、職員定数削減や出先事務所の統廃合、アウトソーシングの推進等の過去からの取り組みにより、人口10万人当たりの職員数は都道府県平均より少なくなっています。平成26年2月に策定した「福岡県財政改革推進プラン(平成26~28年度)」に基づき、平成24~28年度までの5年間に県全体で439人の削減を行いました。また、現在、平成29年2月に策定した「福岡県財政改革プラン2017(平成29~33年度)」に基づき、より簡素で効率的な財政運営を行うため、平成29~33年度までの5年間で職員数を約120人削減するなどの取組を進めています。
標準税収入額等の増により標準財政規模が増加したことから、前年度に比べ1.0ポイント減の12.1%となりました。これは、「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」に基づく早期健全化基準(25%)を大幅に下回っています。なお、平成29年2月に策定した「福岡県財政改革プラン2017(平成29年度~33年度)」に基づき、平成29~33年度において県単独公共事業費を2%程度抑制することなどにより、平成33年度末の通常債残高を平成28年末に比べ780億円程度圧縮するなど、公債費縮減の取組みを進めていきます。
県債残高の増加により、分子が増加する一方、臨時財政対策債の償還増などによる元利償還金等に係る基準財政需要額算入額の増加により分母が減少しています。平成28年度においては、県債残高が増加したこと等により、243.8%と前年度に比べ、3.8ポイント高くなっていますが、早期健全化基準である400.0%を大幅に下回っています。なお、平成29年2月に、持続可能で安定した財政運営の実現を目指し、歳入・歳出全般にわたる改革の方針や取組を具体的に定めた「福岡県財政改革プラン2017(平成29~33年度)」を策定し、人件費の抑制、事務事業の見直しや収入の確保に努めるなどの、財政の健全化に取り組んでいきます。
本県では平成24~28年度までは「福岡県財政改革推進プラン(平成26~28年度)」に基づき、5年間で職員数を県全体で439人の削減を行いました。また、現在、平成29年2月に策定した「福岡県財政改革プラン2017(平成29~33年度)」に基づき、より簡素で効率的な財政運営を行うため、平成29年度から33年度までの5年間で職員数を約120人削減するなどの取組を進めています。
予算編成過程において既存の事務事業の見直し作業を実施することなどにより、物件費に係る経常収支比率はグループ内平均よりも低水準を維持しています。なお、平成29年2月に策定した「福岡県財政改革プラン2017(平成29~33年度)」に基づき、事務事業の見直しを実施していきます。
扶助費に係る経常収支比率がグループ内平均を上回っているのは、本県の扶助費のうち高い割合を占める生活保護費がグループ内平均と比較して高いことが要因(人口1人あたり:本県はグループ平均の約6倍)となっています。なお、本県において、生活保護費は、扶助費全体の約51%を占めており、平成28年度決算額は約323億円(前年度比約8.5億円、2.6%減)となっています。
「その他」の主なものは道路や学校等の維持補修費ですが、グループ内平均よりも低水準で推移しています。平成29年3月に「福岡県公共施設等総合管理計画」を策定し、公共施設等の更新・集約化・長寿命化等を計画的に行うことにより、財政負担の軽減・平準化を図っていきます。
事務事業の見直しに取り組む中で補助金等の見直しについても実施してきたところですが、補助費等に係る経常収支比率が高水準となっているのは、子ども・子育て支援新制度関連事業費(約245億円、対前年度比で約37億円、約17.7%の増)、後期高齢者医療負担金(約707億円、対前年度比で約26億円、約3.8%の増)などの社会保障関係費の増(約3,220億円、対前年度比で約100億円・約3.2%の増)などが要因となっています。
公債費に係る経常収支比率は、グループ内平均よりも低水準で推移しています。平成28年度は、借入利率の低下により利子償還額が減少した一方、臨時財政対策債の元金償還金などが増加したため公債費は引き続き増加しています。なお、平成29年2月に策定した「福岡県財政改革プラン2017(平成29~33年度)」に基づき、平成29~33年度において県単独公共事業費を2%程度抑制することなどにより、平成33年度末の通常債残高を平成28年度末に比べ780億円程度圧縮するなど、公債費縮減の取組みを進めていきます。
公債費に係る経常収支比率がグループ内平均よりも低い一方、扶助費や補助費等に係る経常収支比率が高いため、公債費以外の経常収支比率はグループ内平均と比較して高くなっています。
将来負担比率及び実質公債費比率ともに、経年で減少しています。その主な要因は、標準税収入額の増に伴う標準財政規模の増加により、分母が増加していることです。なお、現在(平成28年度まで)、平成26年2月に策定した『福岡県財政改革推進プラン(平成26年度~平成28年度)』に基づき、平成27年度及び平成28年度に県単独公共事業費を5%程度抑制することなどにより、平成28年度末の通常債残高を平成24年度に比べ550億円程度圧縮するなど、公債費縮減の取組みを進めています。
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