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2010年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2020年度)
財政力
財政力指数の分析欄
基準財政収入額及び基準財政需要額が共に増加し、財政力指数は前年度と同じ0.58となった。今後も市税等の徴収体制を強化するとともに、行財政改革大綱に基づいて行財政全般の効率化を図ることで、財源確保及び歳出抑制に努める。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
地方債残高の減少により定時償還元金・利子が減少したため、公債費は減少したものの、会計年度任用職員制度開始に伴い旧嘱託・臨時職員の分析変更や、退職手当の増加により人件費が大きく増加した。また、地方交付税や地方税、地方特例交付金等が減少した。このことにより、経常経費充当一般財源(分子)が増加、経常一般財源等(分母)が減少したため、対前年度比4.0ポイント増の94.3となった。今後も事務事業の見直しや公債費の抑制を進め、経常経費の削減を図る。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
人件費については、会計年度任用職員制度の導入や退職手当の増により、前年度と比べて大きく増加した。物件費については、臨時・嘱託職員が会計年度任用職員へ制度移行したことなどにより減少した。また、公共施設適正化を進めているところであり、一層の効率的な管理運営に努める。今後も行財政改革により事務事業等の廃止、縮減等を進め、人件費及び物件費等を抑制していく。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
対前年度比0.5ポイント減の98.8となり、全国市平均の給与水準であるとともに、類似団体内平均もやや下回っている。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
前年度に比べてほぼ横ばいで推移していが、全国平均と比較しても高い状況にあることから、引き続き組織人員体制や事務事業の見直しを進め、職員数の適正管理を図る。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
地方債残高減少に伴う定時償還元金・利子の減などより、対前年度比1.3ポイント減の11.2となり順調に減少してきているが、全国平均と比較すると依然として高い状況にある。今後も普通建設事業の年度間の平準化、既存ストックの有効活用などによって普通建設事業費を適正な規模とするとともに、地方債の発行抑制及び繰上償還に取り組み、地方債残高の縮減に努める。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
発行抑制の継続的取組による地方債残高の減などにより、対前年度比6.8ポイント減の76.8となり順調に減少してきているが、全国平均と比較すると依然として高い状況にある。今後も普通建設事業の年度間の平準化、既存ストックの有効活用などによって普通建設事業費を適正な規模とするとともに、地方債の発行抑制及び繰上償還に取り組み、地方債残高の縮減に努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2020年度)
人件費
人件費の分析欄
会計年度任用職員制度の導入や退職手当の増により、対前年度比4.4ポイント増の27.7となった。今後も行財政改革により事務事業等の廃止、縮減等をを進め、人件費を抑制していく。
物件費
物件費の分析欄
臨時・嘱託職員が会計年度任用職員へ制度移行したことなどにより、対前年度比0.4ポイント減の12.6となった。
扶助費
扶助費の分析欄
会計年度任用職員へ制度移行したことにより臨時職員賃金・共済費などが減少し、対前年度比0.2ポイント減の13.1となった。
その他
その他の分析欄
道路維持管理に係る維持補修費や後期高齢者医療保険事業特別会計への繰出金の増などにより、対前年度比0.8ポイント増の12.5となった。
補助費等
補助費等の分析欄
下水道事業会計補給金などの減により、対前年度比0.1ポイント減の7.7となった。
公債費
公債費の分析欄
地方債残高減少に伴う定時償還元金・利子の減などより、対前年度比0.5ポント減の20.7となり順調に減少してきているが、全国平均と比較すると依然として高い状況にある。今後も地方債の発行抑制及び繰上償還に取り組み、地方債残高の縮減に努める。
公債費以外
公債費以外の分析欄
人件費、繰出金等の増加のより、対前年度比4.5ポント増の73.6となったものの、全国平均と比較すると低い水準にある。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)
目的別歳出の分析欄
・民生費は、住民一人当たり192,239円となっており、総額では前年度決算から5.2%増となっている。これは主に臨時特別給付金給付事業や新型コロナウイルス対策事業によるものである。・教育費は、住民一人当たり66,891円となっており、総額では前年度決算から4.6%増となっている。これは主に玉湯統合小学校等の学校施設関係の大規模整備事業やICT活用教育推進事業によるものである。・公債費は住民一人当たり58,893円となっており、類似団体と比較して一人当たりのコストが非常に高い状況となっている。公債費総額では前年度決算から7.0%減となっているが、引き続き地方債の発行抑制及び繰上償還に取り組んでいく。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)
性質別歳出の分析欄
・普通建設事業費は住民一人当たり63,613円となっており、類似団体と比較して一人当たりのコストはやや高い状況となっている。玉湯統合小学校等の学校施設関係の大規模整備事業などにより、普通建設事業総額では前年度決算から15.3%の増となっている。・扶助費は住民一人当たり123,706円となっており、類似団体と比較して一人当たりのコストは概ね同水準となっている。臨時特別給付金給付事業などにより増加した一方で臨時職員賃金・共済費などが減少し、扶助費総額では前年度決算から大きな増減はなかった。・公債費は住民一人当たり58,893円となっており、類似団体と比較して一人当たりのコストが非常に高い状況となっている。公債費総額では前年度決算から7.0%減となっているが、引き続き地方債の発行抑制及び繰上償還に取り組んでいく。
実質収支比率等に係る経年分析(2020年度)
分析欄令和2年度は、特別定額給付金給付事業や新型コロナウイルス感染症対策事業等により歳出・歳入ともに決算規模は拡大し、実質収支は黒字となっている。また、新型コロナウイルス感染症対策経費等に充てるため財政調整基金の取り崩し(15億円)を行ったことなどにより、実質単年度収支が前年度と比較して約8.4憶円減少した。これにより、実質単年収支比率は1.55ポイント減少し、0.58となった。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2020年度)
分析欄構成する各会計は、全会計において黒字となっている。また、特別会計の整理統合に取り組み、平成27年度には住宅新築資金等貸付事業特別会計を閉鎖、平成28年度に自動車運送事業会計・駐車場事業会計を交通事業会計へ統合し、平成29年度に簡易水道事業特別会計を水道事業会計へ統合した。
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実質公債費比率(分子)の構造(2020年度)
分析欄地方債の繰上償還及び発行抑制に継続的に取り組んでおり、減少傾向となっている。
分析欄:減債基金平成22年度まで市場公募債を発行していたが、その後は発行していない。また、平成22年度市場公募債の償還についても平成27年度に終了している。
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将来負担比率(分子)の構造(2020年度)
分析欄地方債の発行抑制や繰上償還などの継続的取組によって地方債現在高が減少し、また公営企業債等繰入見込額の減など、将来負担額が減少しており、将来負担比率(分子)が下がっている。
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基金残高に係る経年分析(2020年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)新型コロナウイルス感染症対策経費等に充てるため、財政調整基金15億円の取り崩しを行った一方で、財政調整基金、庁舎建設基金への積み立てを行ったことから、全体では、約11.3億円の減となった。(今後の方針)引き続き地方債残高の縮減を図り、財政の健全化を進めつつ、感染症対策をはじめ、今後の災害や突発的な財源不足に備えるため、財政調整基金・減債基金合計残高を一定規模(55億円程度)まで回復させる必要がある。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)新型コロナウイルス感染症対策経費等に充てるため取り崩しを行ったことにより、約8.2億円減少した。(今後の方針)財政調整基金と減債基金の合計残高の回復を図る。
減債基金
減債基金
(増減理由)取り崩しを行わなかったため、大きな増減はなし。(今後の方針)財政調整基金と減債基金の合計残高の回復を図る。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)・松江市庁舎建設基金:庁舎の建設・松江市地域振興基金:新市まちづくり計画に基づき実施する地域振興に資する事業の推進・鹿島地域振興基金:松江市鹿島地区の地域振興及び防災その他の安全安心に資する事業の推進・松江市ふれあい福祉基金:地域活動の促進とボランティア活動の活性化、もって社会福祉の向上に資する施策の推進・鹿島公共用施設維持修繕基金:松江市鹿島町に所在する公共施設の修繕その他維持補修(増減理由)・松江市庁舎建設基金:地域振興基金からの積み替えを行い、約3.9億円増加。・松江市地域振興基金:観光客受入事業等に充当するため取り崩しを行い、約5.0億円減少。・鹿島地域振興基金:古浦西長江線交差点視距改良事業等に充当するため取り崩しを行い、約1.6億円減少。・鹿島公共用施設維持修繕基金:体育施設改修事業等に充当するため取り崩しを行い、63百万円減少。(今後の方針)・松江市庁舎建設基金:庁舎建設事業のため、年次的に積み立てる。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2020年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
類似団体と比較すると、有形固定資産減価償却率はやや下回っている。当市では、平成28年に今後30年間の実施計画となる「松江市公共施設適正化計画」を策定し、公共施設の長寿命化、複合化、廃止等を着実に進めており、引き続き施設保有量の適正化に取り組む。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
類似団体と比較してやや高い水準となっているが、近年投資的経費の平準化や地方債の発行抑制・繰上償還に積極的に取り組んでおり、緩やかに減少している。引き続き、地方債残高の縮減に取り組む。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担比率は類似団体平均値と比較して高い水準となっており、有形固定資産減価償却率は類似団体平均値と比較して下回っている。将来負担比率についての要因は、過去の普通建設事業等に係る地方債の発行によるものと考えられるが、近年は投資的経費の平準化や地方債の発行抑制・繰上償還に積極的に取り組んでおり、令和6年度を目標に掲げていた将来負担比率100%を平成30年に達成したところである。今後は令和7年度において将来負担比率75%を達成を目標に掲げ、地方債残高の縮減に取り組み、比率改善に努める。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
将来負担比率及び実質公債比率は、類似団体平均値と比較して、かなり高い水準にある。要因は、過去の普通建設事業費等にかかる地方債の発行によるものと考えられるが、近年は地方債の発行抑制や繰上償還等に積極的に取り組んでおり、年々地方債残高が減少しているところである。今後、新庁舎整備等一時的な地方債発行の増加が見込まれるが、事業費の精査や公共施設の適正化等の行財政改革を一層進めるとともに、令和7年度において実質公債比率10%の達成を目標に掲げ、地方債残高の縮減に取り組み、比率の改善に努める。
施設類型別ストック情報分析表①(2020年度)
施設情報の分析欄
類似団体として有形固定資産減価償却率が高い水準となっているのは【公営住宅】、【児童館】、【学校施設】である。【公営住宅】については県営住宅、民間住宅との競合や採算性を見ながら、市営住宅の必要性を明確にし、【児童館】については地域の事情を踏まえ、公民館事業、児童クラブ等の類似事業と連携を念頭においたうえで、いずれも統廃合を行っていく。【学校施設】については、各施設ともに定期的な点検を実施することにより計画的に維持管理を行うとともに、長寿命化を推進し、効率的かつ効果的な施設の維持管理によるライフサイクルコストの削減を図る。【橋りょう・トンネル】【港湾・漁港】については、一人当たり有形固定資産(償却資産)額がやや大きくなっている。これについては当市は海や川または山間の土地が多く、関連する資産も類似団体より多いためと考えられる。【認定こども園・幼稚園・保育所】についてはの一人当たり面積が多いが、これについては、当市が待機児童解消策など、子育て環境の整備に力をいれているためと考えられる。
施設類型別ストック情報分析表②(2020年度)
施設情報の分析欄
類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が高い水準となっているのは、【福祉施設】、【庁舎】である。【福祉施設】については、民間譲渡を行うことを基本とし、躯体や設備に重要な棄損が生じた場合には更新しない。比較的状態の良好な施設については、類似団体を含め、複合化・多機能化も検討していく。【庁舎】については、令和8年度に完成予定である新庁舎の整備を進めることにより、有形固定資産減価償却率は減少するものと考えている。【体育館・プール】、【一般廃棄物処理施設】については、有形固定資産減価償却率が低くなっている。これは平成27年度に新しい総合体育館と、平成22年に新しいごみ処理施設が竣工されたことが要因になっている。
財務書類に関する情報①(2020年度)
1.資産・負債の状況
【一般会計等】一般会計等においては、資産総額が前年度末から2,040百万円の減少(▲0.59%)となった。これは固定資産の減価償却による価値の減少(▲9,776百万円)が大きな要因である。有形固定資産減価償却率も増加傾向にあることから、今後、公共施設の長寿命化、複合化、廃止等を着実に進め、引き続き施設保有量の適正化に取り組んでいく。また、負債総額は前年度末から2,698百万円の減少(▲2.16%)となった。これは地方債の減少(▲1,955百万円)が大きな要因である。今後も地方債の発行額圧縮や繰上償還等に積極的に取り組み残高の縮減を図っていく。【全体会計】全体会計においては、資産総額は前年度末から4,871百万円(▲0.91%)の減少、負債総額は5,809百万円(▲2.05%)の減少となった。資産の主なものは有形固定資産で、病院事業や交通事業の土地・建物や、水道事業の工作物や土地である。負債については地方債残高の減少(▲7,024百万円)が大きな要因である。【連結会計】連結会計においては、資産総額は前年度末から3,486百万円(▲0.64%)の減少、負債総額は6,055百万円(▲2.11%)の減少となった。資産の主なものは有形固定資産である。負債については地方債残高の減少(▲6,942百万円)が大きな要因である。
2.行政コストの状況
【一般会計等】一般会計等においては、経常費用は111,604百万円となり、前年度比26,430百万円の増加(+31.03%)となった。これは、特別定額給付金をはじめとした新型コロナウイルス感染症対策関連の支出が大きく増加したことが要因である。これらの事業は本年度で終了することから、来年度以降は純行政コストも減少する見込みである。【全体会計】全体会計においては、一般会計等と比較すると、水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため、経常収益が19,470百万円多くなっている一方で、国民健康保険事業や介護保険事業の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が30,511百万円多くなり、純行政コストは40,385百万円多くなっている【連結会計】連結会計においては、一般会計等と比較すると、連結対象団体等の事業収益を計上し、経常収益が21,650百万円多くなっている一方で、後期高齢者医療保険制度事業の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が53,566百万円多くなり、純行政コストは64,163百万円多くなっている。
3.純資産変動の状況
【一般会計等】一般会計等においては、税収等の財源(108,221百万円)が純行政コスト(107,531百万円)を上回ったことから、本年度差額は690百万円(前年度比+208百万円)となり、純資産額残高は657百万円の増加となった。これは、国や県からの補助金である国県等補助金が新型コロナウイルス関連で26,888百万円増加したことが大きな要因と考えられる。【全体会計】全体会計においては、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等の国民健康保険料や介護保険料などが税収等に含まれることから、一般会計等と比べて税収等が16,653百万円多くなっており、本年度差額は1,219百万円となり、純資産残高は938百万円の増加となった。【連結会計】連結会計においては、島根県後期高齢者広域連合への国県等補助金等が財源に含まれることから、一般会計等と比べて財源が66,325百万円多くなっており、本年度差額は2,853百万円となり、純資産残高は2,568百万円増加となった。
4.資金収支の状況
【一般会計等】一般会計等においては、業務活動収支は6,592百万円であったが、投資活動収支については、固定資産形成に係る支出である公共施設等整備費支出が8,055百万円となったこと、基金積立金支出が1,349百万円となったことなどから、▲3,126百万円となった。また、財務活動収支については、地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから、▲2,143百万円となっており、本年度末資金残高は3,026百万円となった。【全体会計】全体会計においては、国民健康保険料や介護保険料が税収等収入に含まれること、水道料金等の使用料手数料収入があることなどから、業務活動収支は12,367百万円となっている。投資活動収支は、水道事業や下水道事業の公共施設等整備支出により4,075百万円となり、財務活動収支は、地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから▲7,496百万円となり、本年度末資金残高は10,616百万円となった。【連結会計】連結会計においては、島根県後期高齢者医療広域連合の負担金収入が含まれていることから業務活動収支は14,586百万円、投資活動収支は、島根県後期高齢者医療広域連合の基金積立金支出や斐川宍道水道企業団の公共施設等整備支出により4,265百万円、財務活動収支は、地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから▲7,753百万円となり、本年度末資金残高は13,957百万円となった。
財務書類に関する情報②(2020年度)
1.資産の状況
住民一人当たり資産額は、合併前に旧市町村ごとに整備した公共施設があるため、保有する施設数が非合併団体よりも多く、類似団体平均を上回っている。しかし、老朽化した施設が多く、減価償却が進み、歳入額対資産比率の減少、有形固定資産減価償却率の増加につながっている。今後、将来の公共施設等の修繕や更新等にかかる財政負担を軽減するため、引き続き松江市公共施設適正化計画に基づき、公共施設等の長寿命化、複合化、統合や廃止等を着実に進め、公共施設の適正化に努めていく。
2.資産と負債の比率
純資産比率は類似団体平均をやや下回っているが年々上昇傾向にある。これは負債の一つである地方債の発行額圧縮や繰上償還等を積極的に行い、地方債残高の縮減を図ってきた結果によるものと考えられる。将来世代負担比率についても類似団体平均をやや上回っていあるが、発行額圧縮や繰上償還等の地方債残高の縮減の取組により減少傾向にある。引き続き取組を実施し、将来世代の負担の減少に努める。
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストについては、類似団体平均よりやや高い水準になっている。令和2年度に大幅に増加しているのは、特別定額給付金など一時的なものである。今後も事業の精査等を行い、住民サービスを低下させずコストをどのように抑えていくかを検討していく。
4.負債の状況
住民一人当たり負債額は類似団体平均を上回っているが、これは過去の普通建設事業等に係る地方債の発行によるものと考えられる。一方で、普通建設事業の年度間の平準化、既存ストックの有効活用などによって普通建設事業費を適正な規模とするとともに、地方債の繰上償還及び発行抑制に取り組んでいるところであり、推移をみると減少傾向にある。引き続き、これらの取組を進め、地方債残高の縮減に努める。また、基礎的財政収支は、これらの取組が一因となり、投資活動収支の赤字が業務活動収支の黒字を下回ったことから、+2,956百万円となった。
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は類似団体平均とほぼ同程度であるが、昨年度と比較すると減少した。要因としては、分母である経常費用が特別定額給付金等の影響で26,430百万円増加し、分子である経常収益が495百万円減少し、受益者の負担が減少したためである。引き続き社会情勢の変化に対応し、施設毎の負担割合を分析し、適切な受益者負担割合となるように見直しを進めていK。
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