経営の健全性・効率性について
【経営概要】令和2年度は新型コロナウイルス感染症の拡大が事業経営にも大きな影響を与えました。この感染拡大防止に向け旅館の一斉休業が行われた結果、有収水量で5.9%、給水収益で9.3%とそれぞれ対前年比で減少したことが各指標の悪化に繋がっています。なお給水収益の減少の一部はコロナ禍の経営支援対策として実施した料金減免が影響しており、減免額は全額一般会計補助金で補填されています。【料金改定】また経営改善の一環として令和2年度から料金改定を実施し、今後も年次的に改定を検討していくこととしています。【総括】事業全体を見ると、人口減少や節水設備の普及から使用水量(給水収益)は減少傾向にあるほか、大型施設更新が進んでおり今後は減価償却費等の大幅増も見込まれるなど、今後はより厳しい事業経営になることが予想されます。
老朽化の状況について
令和元年度から本格的な施設更新に着手し、令和2年度は取水ポンプ施設及び非常用電源設備の導入を行いました。また施設全体が耐用年数を迎えつつあり、計画的な更新が必要となっています。このため令和3年度には、施設の再配置(統廃合)を含めた総合的な更新計画(基本計画)の策定を進めており、町の実態に即した効率的で効果的な施設更新を進めていくこととしています。
全体総括
経営環境が厳しさを増す中で、長期的かつ安定した経営基盤を確立することが必要となっています。①人口が減少傾向にある中、安定した料金収入を確保するため、未納対策の強化に加え年次的な料金改定を進めていきます。なお料金改定は令和2年度を初年度とし、3年毎の改定を検討しています。②外部委託による維持管理費の抑制など、経費削減についても引き続き検討を行います。③安心で安定した水道水の供給を図るため、策定後の「基本計画」に基づき効率的で効果的な施設更新を進めます。