収益等の状況について
施設の老朽化に伴い、修繕費用等が嵩むため、一般会計からの繰り入れが増えることが予想される。季節によって利用者数にばらつきがあるため、安定的な収益を見込むことが難しい中、夏休み期間のスポーツ合宿利用者が増えた関係で、平成28年度においては104.9%の収支比率となった。尚、平成27年度が例年に比べ収支比率が低いのは、基幹道路である国道169号が通行止め等により利用収入が見込めなかったことが要因である。また、平成28年度の1人当たりの他会計補助金額については、これまで一般会計から人件費分を繰り入れていたが28年度分より計上していないため大幅に下がっている。平成25年度の売上げ高人件費率については、平成25年7月に一般財団法人に移行したため、7月以降の人件費を計上した関係で低くなっている。
資産等の状況について
昭和56年度以降に順次整備した施設は、30年以上経過しているため、老朽化により資産価値は減少している。よって、順次施設の改修及び施設の新設等を積極的に行い、受け入れ態勢を整えていくことが重要である。
利用の状況について
宿泊施設は、スポーツ合宿利用者が80%を占めており、利用者数は1万人前後で推移している。キャンプ場は、昨年度に比べ14%増となっており今後も増加傾向にある。温泉施設利用者は、これまで右肩下がりの傾向が続いており開設当時の半数以下となっていたが、現在は下げ止まり状況にある。
全体総括
下北山スポーツ公園は、19ヘクタールの敷地内にグラウンド、テニスコート等のスポーツ施設や宿泊施設、キャンプ場、温泉施設等があり、昭和56年度以降順次整備された。施設によっては、30年以上経過しており再整備が必用となっている施設もある。今後は、これまでの夏季集中型利用形態から四季を通じて平均的な利用者数を見込むことができるよう利用者ニーズに対応した施設整備とスポーツ合宿のほか一般観光客の利用を効果的に受け入れることができれば安定的な運営が可能となると確信しています。