地域において担っている役割
保健・医療・福祉機関・地域との連携に努めながら、県内の精神科医療の先進的かつ中核的病院として、精神科救急医療や児童青年期への対応を強化するとともに、高度な精神科専門医療を提供していく。
経営の健全性・効率性について
⑤⑥入院(外来)患者1人1日当たり収益は増加傾向にあり、⑧材料費対医業収益比率は減少傾向にあるため、材料費の費用効率は改善してきている。また、④病床利用率及び⑦職員給与費対医業収益比率については、平成27年度において全面改築に伴う病棟閉鎖の影響により入院患者数や入院収益の減少により数値が悪化したものの、平成28年2月に前期工事で完成した新病棟がオープンし、入院患者数や入院収益が増加したため、平成28年度以降は、平成27年度と比較すると、いずれの比率も改善している。なお、④病床利用率は、平均在院日数の短縮により、令和元年度は減少している。その結果、①経常収支比率、②医業収支比率及び③累積欠損金比率は、平成28年度以降は、平成27年度と比較すると、いずれの比率も改善している。
老朽化の状況について
①【有形固定資産減価償却率】②【器械備品減価償却率】減価償却率は、全面改築工事を行った中で、平成27年度末に前期工事分の新病棟が完成し、平成29年度には後期工事分の新病棟が完成、平成30年度に後期工事分の外構工事が完了したため、①有形固定資産減価償却率は、平成30年度までは減少し、②器械備品減価償却率は平成28年度以降は増加している。③【1床当たり有形固定資産】1床あたりの有形固定資産の保有状況は、全面改築工事を行った中で、平成27年度末に前期工事分の新病棟が完成し、平成29年度末に後期工事分の新病棟が完成したたため、平成27年度から平成29年度まで増加し、平成30年度に全面改築工事が完了し、旧建物等を除却したため、平成30年度からは減少している。
全体総括
平成26年度から施設の全面改築工事に着工し、改築に伴い患者数が一時的に減少している状況があったが、平成28年2月の前期工事で完成した外来棟、西棟のオープンにより患者数は回復傾向にある。平成28年9月に南棟がオープン、平成30年2月には後期工事による東棟、北棟が完成し全面オープンした。今後は、整備した施設を十分に活用し、経営改善を図っていく。