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・本指数は、単年度の財政力指数の過去3か年の平均値を表している。・指数算定上の分子となる基準財政収入額は、令和2年度から令和3年度にかけて減少したものの、令和4年度は増加に転じている。一方、分母となる基準財政需要額は、令和2年度から令和3年度にかけて増加したものの、令和4年度は減少に転じている。・その結果、令和4年度の単年度の財政力指数は対前年度比で上昇したものの、令和元年度の単年度の指数より低い水準となったことから、3か年の平均においては下落した。
・比率算定上の分母にあたる歳入(経常一般財源等)は、平成30年度以降、令和2年度を除いて都税収入の増などにより概ね増加しており、比率の改善に寄与している。・令和4年度においては、補助費等など歳出(経常的経費充当一般財源等)の増加により、比率は前年度から1.7ポイント上昇し、79.5%となった。
・人件費については、平成30年度以降、令和2年度を除いて増加傾向にあり、令和4年度も共済組合負担金の増などにより増加している。・また、物件費についても、平成30年度以降、増加傾向にあり、令和4年度も新型コロナウイルス感染症対策経費の増などにより増加している。・その結果、人口1人当たり人件費・物件費等決算額も増加を続けている。
・国と都の職員構成変動により、ラスパイレス指数は0.2ポイント減少した。・都職員の給与は、毎年、人事委員会が民間企業の給与の実態を調査して行う勧告に基づき、都議会の審議を経て条例により決定されており、都内の民間企業の給与水準を適正に反映する仕組みとなっている。・なお、都内民間企業の賃金水準は、厚生労働省の令和3年賃金構造基本統計調査によれば、全国を100とした場合、117.7となっており、都道府県で最も高い水準になっている。・都においては引き続き、人事委員会勧告に基づき適正な給与水準を保っていく。
・平成26年度から令和3年度にかけて、執行体制の見直しを行う一方で、都政の重要課題の解決に向けて必要な体制・人員を措置するとともに、都政サービスに直結する学校職員の増員等により、全任命権者(都全体)で職員数は増加した。・令和4年度は職員数が減少したものの、東京2020オリンピック・パラリンピックの終了が大きな要因であることから、引き続き徹底した内部努力を行い、限られた人材を有効に活用しながら、新しい時代に対応した少数精鋭による効率的な執行体制の構築に努めていく。
・本比率は単年度の実質公債費比率の過去3か年の平均値を表している。・元利償還金等があたる比率算定上の分子は、年度によって増減しているものの、令和4年度は減少した。また、標準財政規模があたる分母は、令和2年度より減少していたものの、令和4年度は増加に転じている。・その結果、令和4年度における単年度の実質公債費比率は0.9ポイント改善し、3か年平均でも0.3ポイント改善した。
・比率算定上の分子は、将来負担額から充当可能財源等を控除して算定されるが、平成30年度以降は、令和2年度を除いて比率算定上の分子が増加しており、比率は上昇傾向にあった。・令和4年度は、将来負担額が減少するとともに、充当可能財源等が増加し、比率算定上の分子が減少した。また、比率算定上の分母である標準財政規模も増加したため、対前年度比で20.2ポイント改善した。
・比率算定上の分母にあたる歳入について、令和4年度は、都税収入の増などにより概ね増加しており、比率の改善に寄与している。・令和4年度においては、共済組合負担金の増などにより、歳出が増加したものの、歳入も増加したことにより、比率は0.1ポイント改善している。
・比率算定上の分母にあたる歳入について、令和4年度は、都税収入の増などにより概ね増加しており、比率の改善に寄与している。・令和4年度においては、委託料の増などにより、歳出が増加したことにより、比率は0.3ポイント上昇している。
・比率算定上の分母にあたる歳入について、令和4年度は、都税収入の増などにより概ね増加しており、比率の改善に寄与している。・令和4年度においては、公衆衛生費の増などにより、歳出は増加したものの、歳入が増加したことにより、比率は前年度と同水準となっている。
・その他は、歳出において維持補修費、貸付金及び繰出金が対象となっている。・令和4年度においては、歳入が増加したものの、貸付金が増加したことなどにより、比率は0.4ポイント上昇している。
・比率算定上の分母にあたる歳入について、令和4年度は、都税収入の増などにより概ね増加しており、比率の改善に寄与している。・令和4年度においては、後期高齢者医療都負担金の増などにより、歳出が増加したことにより、比率は0.9ポイント上昇している。
・比率算定上の分母にあたる歳入について、令和4年度は、都税収入の増などにより概ね増加しており、比率の改善に寄与している。・令和4年度においては、元金償還金の増により、歳出が増加したことにより、比率は0.2ポイント上昇したが、引き続き都道府県平均に比して低い水準を維持している。
(増減理由)・年度間の財源調整機能を有する「財政調整基金」が減少した一方、3つのシティ実現に向けた基金などを含む「その他特定目的基金」については増加した。※3つのシティ実現に向けた基金…セーフシティ、ダイバーシティ、スマートシティの実現に向けた基金及び東京2020大会レガシー基金の総称(今後の方針)・景気変動の影響を受けやすい歳入構造にあり、地方交付税の不交付団体でもある東京都が、持続可能な財政運営を行っていくためには、財源となる基金を戦略的かつ計画的に活用することが必要である。・都の財政環境の先行きを見通すことが困難な中にあっても、都政の重要課題に対し、安定的かつ機動的に施策を展開していくため、引き続き中長期的な視点に立ち、基金の着実な積立と戦略的な活用を図っていく。
(増減理由)・税収増に伴う義務積立を行う一方、原油・原材料価格・物価?騰等対策に活?したことなどにより、残高は減少した。(今後の方針)・年度間の財源調整を図り、財政の健全な運営に資することを目的とする財政調整基金は、景気変動の影響を受けやすい歳入構造にあり、地方交付税の不交付団体でもある東京都の財政運営にとって大きな役割を果たしている。・今後も、基金の残高確保に努めるなど、継続的な施策展開を支える財政基盤の堅持に努めていく。
(増減理由)(今後の方針)
(基金の使途)・3つのシティを実現するための施策に必要な財源などとして、基金を活用していく。(増減理由)・都市の強靱化など、?都東京が新たな価値を?み出す都市へと進化し続けるための財政基盤の強化に向け、新たな基?の創設や既存基?への積?を?った結果、残高は増加した。(今後の方針)・3つのシティ実現に向けた財源などとして、中長期的な視点に立ち、一定の残高を確保しつつも、積極的に活用していく。
・都の有形固定資産減価償却率は、都道府県平均と比較して、低い水準である。・都有施設は昭和40年代に多く整備され、老朽化が進行しているため、令和3年3月の「橋梁予防保全計画」や、令和4年3月の「第三次主要施設10か年維持更新計画」などを策定し、施設ごとに計画的な維持更新に取り組んでいるところである。・平成29年度の30.2%から平成30年度の47.9%に指標が上昇しているが、これは30年度から有形固定資産の残価率を廃止し、残存簿価1円まで償却する方式に変更したことなどによるものである。
・企業収益の持ち直しによる法人二税の増等により都税収入が増加したことや、税収増を活用し、都債の発行額を抑制したことなどにより、令和2年度と比べ、指標が改善しており、引き続き都道府県平均を下回っている。
・将来負担比率は、充当可能財源等(基準財政需要額算入見込額等)の減少などに伴い、将来負担額が増加したことにより、前年度の24.2%から37.5%に上昇している。・また、有形固定資産減価償却率は平成30年度の47.9%から令和3年度の49.9%と概ね横ばいで推移している。なお、平成29年度の30.2%から平成30年度の47.9%に上昇しているのは、平成30年度より有形固定資産の残価率を廃止し、残存簿価1円まで償却する方式に変更したことなどによるものである。
・将来負担比率は、充当可能財源等(基準財政需要額算入見込額等)の減少などに伴い、将来負担額が増加したことにより、前年度の24.2%から37.5%に上昇している。・実質公債費比率は、標準財政規模の減少などにより、前年度の1.4%から1.5%に上昇している。・都にあっては、元利償還金等から算定上控除される都市計画税を都道府県で唯一特例で課税しているため、他道府県に比べて実質公債費率が低くなる傾向がある。