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・本指数は、3か年の平均値を表している。・単年度の各数値の推移としては、指数算定上の分子となる基準財政収入額は、都税収入の増収などに伴い増加を続けており、また、算定の分母となる基準財政需要額は、年度により増減があるものの近年は概ね横ばいで推移している。算定の結果、分子である基準財政収入額の増加の影響が大きく、単年度の財政力指数は上昇傾向にある。・よって、3か年の平均値についても、グラフのとおり上昇を続けている。
・算定上の分母にあたる歳入(経常一般財源等)は、24年度以降、都税収入の増収などにより増加しており、比率の改善に寄与している。・28年度においては、都税収入の増収などにより歳入が引続き増加したことに加え、公債費が減少したことなどにより、比率は前年度から1.9ポイント改善し、79.6%となった。
・本指標は、人件費の占める割合が高いため、主に人件費の推移の影響を受けるものである。人件費は、減額給与改定などにより、25年度まで減少しており、その結果、人口1人当たり人件費・物件費等決算額は減少している。・26年度から28年度にかけては、増額給与改定などにより人件費が増となったことなどから、同様に、人口1人当たり人件費・物件費等決算額も増加を続けている。なお、都においてはこれまで、大幅な定数削減を行う(19年度から21年度にかけて約4,000人)などの内部努力により、人件費の削減に努めてきた。
・国と都との給料表改定率の相違(国:0.2%、都:改定なし)等により低下した一方、国が給与制度の総合的見直しにおける現給保障の経過措置を設けていることの影響で上昇したことにより、前年度からラスパイレス指数の増減はない。・都職員の給与は、毎年、人事委員会が民間企業の給与の実態を調査して行う勧告に基づき、都議会の審議を経て条例により決定されており、都内の民間企業の給与水準を適正に反映する仕組みとなっている。・なお、都内民間企業の賃金水準は、厚生労働省の平成28年賃金構造基本統計調査によれば、全国を100とした場合、122.8となっており、都道府県で最も高い水準になっている。・都においては、引き続き、人事委員会勧告に基づき、適正な給与水準を保っていく。
・24年度から28年度にかけて、執行体制の抜本的な見直しを行う一方で、都政の重要課題の解決に向けて必要な体制・人員を措置するとともに、都民サービスに直結する学校職員の増員等により、全任命権者(都全体)で職員数は増加している。・この間、都の人口も増加し続けており、28年度においては、都の人口が対前年度比0.9%(114,704人)増加したことなどにより、人口10万人当たり職員数は対前年度比-0.1%(-0.84人)減少し、1,108.99人となった。・引き続き徹底した内部努力を行い、限られた人材を有効に活用しながら、新しい時代に対応した少数精鋭による効率的な執行体制の構築に努めていく。
・本指数は、3か年の平均値を表している。・24年度以降、都税収入の増収などに伴い算定上の分母となる標準財政規模が増加しており、24年度及び25年度の比率の改善に寄与した。・26年度以降においても、引き続き標準財政規模は増加している一方、分子に当たる元利償還金等から比率算定上控除される基準財政需要額算入公債費等が減少していることなどにより、26年度から27年まで比率は上昇した。・28年度においては、前述のとおり標準財政規模が増加したことに加え、元利償還金が減少したことなどにより、単年度の比率は改善したものの、3か年平均(平成26~28)では比率は上昇し、1.5%となった。・都にあっては、元利償還金等から算定上控除される都市計画税を都道府県で唯一特例で課税しているため、他道府県に比べて実質公債費比率が低くなる傾向がある。
・都債現在高や退職手当負担見込額の減少など、算定上の分子となる将来負担額は着実に減少している。また、24年度以降、分母となる標準財政規模が、都税収入の増収等を背景に増加していることから、比率は改善傾向にある。
・比率算定上の分母にあたる歳入は、24年度以降、都税収入の増収などにより増加しており、比率の改善に寄与している。・28年度においては、増額給与改定や年金一元化による事業主負担の増が通年化したことに伴う共済組合負担金の増加などにより、人件費は増となったものの、都税収入の増収などにより、歳入の増加率が大きいことから、比率は0.7ポイントの改善となっている。・なお、都では、19年度から21年度にかけて約4,000人の定数削減を行うなどの内部努力により、人件費の削減に努めてきた。
・算定上の分母にあたる歳入は、24年度以降、都税収入の増収などにより増加しており、比率の低下に寄与している。・26年度においては、需用費や委託料の増などにより物件費が増加したため、比率は0.1ポイント上昇し5.0%となった。・28年度においては、前述のとおり歳入は増加したものの、委託料などの増により物件費が増加したことに伴い、比率は0.2ポイント上昇している。
・算定上の分母にあたる歳入は、24年度以降、都税収入の増収などにより増加しており、比率の低下に寄与している。・28年度においては、社会保障関連の支出の増などにより扶助費は増加したものの、前述のとおり歳入が増加していることにより、比率は前年度と同水準となっている。
・その他(維持補修費及び貸付金)については、主に貸付金の増減額が比率に影響を与えている。・貸付金の減少や、都税収入の増収等に伴い算定上の分母である歳入が増加したことなどにより、26年度まで比率の改善が続いたものの、近年は、貸付金が一定の水準で推移していることなどにより、比率も同様の推移となっている。
・補助費等は、社会保障関連の支出の増などを背景に、近年、増加傾向にある。・一方、算定上の分母である歳入は、24年度以降、都税収入の増収などに伴い増加しており、比率の低下に寄与している。・28年度については、待機児童対策等の社会保障関連の支出の増加などに伴い、補助費等が増加したため、比率は0.2ポイント上昇した。
・公債費については、過去の都債発行額の影響が大きいため、全体経常収支比率の推移と異なる傾向がある。・算定上の分母にあたる歳入は、24年度以降、都税収入の増収などにより増加しており、比率の改善に寄与している。・26年度については、元金償還金の増などにより、公債費が増加したため、比率は0.6ポイント上昇し14.3%となった。・27年度以降、元金償還金及び利子償還金の減により公債費が減少するとともに、前述のとおり歳入が増加していることにより比率は改善傾向にある。・28年度においては、比率は1.7ポイント低下し10.5%となった。
・都では、道府県平均の有形固定資産減価償却率と比較して、大きく低くなっているのが特徴である。・都有施設は昭和40年代に多く整備され、近年は施設老朽化が進行していたため、平成21年2月に「主要施設10か年維持更新計画」の策定や、同年3月に「橋梁の管理に関する中長期計画」の策定等、個別施設ごとに計画的な維持・更新に取り組んできた。・こうした取組の効果に加え、資産規模の大きい道路は取替法を採用し、減価償却費が発生しないことも平均より低い要因となっている。
都債現在高や退職手当負担見込額の減少などによる将来負担額の減少や標準財政規模の増加に伴い、将来負担比率は近年減少傾向にあり、H27の将来負担比率は32.1%となっている。また、都有施設は昭和40年代に多く整備されたため近年施設老朽化が進行していたが、平成21年に「主要施設10か年維持更新計画」を策定するなどこれまで計画的な維持・更新に取り組んできたことから、H27の有形固定資産減価償却率は29.0%となっており、都道府県平均と比べ低くなっている。
都債現在高や退職手当負担見込額の減少など伴い将来負担額が着実に減少していることなどにより、グラフの縦軸である将来負担比率は減少している。また、横軸である実質公債費比率は、標準財政規模の増などにより25年度までは減少しているものの、26年度及び27年度は、元利償還金等から算定上控除される基準財政需要額算入公債費が減少したため比率は上昇している。