2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度 2010年度
平成18年度から平成21年度まで連続した伸びを見せていたが、平成22年度は下落に転じた。減少理由としては市町村民税所得割と法人税割が前年度よりも208,690千円減少したことによるものである。平成21年度からは類似団体平均よりも上回り、平成22年度は0.10当町が高い結果となった。基準財政需要額については今後も大きな増減をきたすような特段の要素は見当たらないことから基準財政収入額の動向によって財政力指数も左右されるものと思われる。経済不況により、圏央道川島インターチェンジ周辺の企業進出も遅延しているが、今後は工場等の非木造家屋や償却資産の新増分により、固定資産税が徐々に伸びることが期待されるため、財政力指数もこれに比例して上昇するものと考えられる。
対前年比で6.6ポイント減少し、過去5年間で初めて類似団体平均を下回る結果となり、財政構造の弾力化が図られた。減少要因としては大きく2つあり、人件費の抑制と公債費の減少が寄与している。今後は事業の「選択と集中」により徹底したコスト縮減と効率的な財源配分を行うことで財政構造のさらなる弾力化を図っていく。また、歳入確保策として従前より実施している差押や公売等による滞納処分の強化により、滞納繰越にまわる分を縮減させ歳入の根幹をなす町税の安定的な確保を推進していく。
人口1人あたりの人件費・物件費等決算額は過去5年間ほぼ横ばいで推移している。類似団体平均と比較すると5,273円ほど下回っているが、県内平均より依然として高い状況にある。職員の新規採用も抑制していることから人口1人当たりの人件費も6.6%少ない状況にあり、今後もこの傾向は続くものと思われる。物件費については需用費の削減を中心とした歳出削減に努めていく。
当町のラスパイレス指数は過去5年間でほぼ横ばいで推移しているが類似団体と比較して2.8ポイント高い状況にある。また、全国の町村平均と比べても2.3ポイント高い水準にあるため、地域の民間企業の平均給与状況を踏まえ、給与の適正化に努める。
人口1,000人あたりの職員数は類似団体平均と比較しても0.86人少ない状況にある。平成20年度に組織・機構の見直しを実施したことや職員の新規採用を抑制しているため定員管理計画上190人のところ現在は181名の体制で業務を行っている。今後は業務量の適正な把握に基づく採用と組織体制の見直し、さらにはアウトソーシングや臨時職員による補充等も行い、住民サービスの低下を招かないよう行政運営に努めていく。
実質公債費比率は年々減少傾向にあり、類似団体と比較しても2.0ポイント低い状況にある。当町の一般会計の償還のピークは平成20年度であり、平成の森公園整備事業債等の大口の償還も終了したことから今後も実質公債費比率は減少していくものと考えられる。また、圏央道インター周辺開発による固定資産税の増も期待できることから比率の減少に寄与するものと考えられる。
当町の将来負担比率は年々減少傾向にあり、前年度と比較して19.6ポイント下がった。類似団体平均や県平均と比較してもかなり低い状況下にある。大幅に減少している理由は平成の森公園整備事業債等の完済により、町債残高が58,245千円減少したことや普通交付税等の歳入の増加により余剰金を財政調整基金や公共施設整備基金へ積立てたことで充当可能基金が367,269千円増加したためである。新規借入についても後年度の公債費負担を考慮し、借入抑制方針を堅持することで将来負担額を軽減し、財政健全化を図っていく。
人件費の割合は過去5年間で減少しつつあるが依然として類似団体平均や全国平均を上回っている状況にある。類似団体と比較しても2.7ポイント、全国平均では0.8ポイントほど高い。平成22年度から地域手当の廃止や持ち家に係る住居手当の廃止を行ったほか職員の採用抑制を行うなど人件費削減に努めており、今後も組織体制の見直しや業務の委託化を進めていく。
物件費は過去5年間でほぼ同水準で推移している。類似団体平均や全国平均と比較すると4ポイント近く高い状況であり、経常経費の一層の削減が必要である。中でも需用費と委託料の占める割合が大きいことから節減に努めていく。財団法人川島町勤労文化協会が精算され、町民会館の施設管理、運営が直営となったことから、経常経費の見直しも図っていく。
扶助費は平成18年度と比較すると0.5ポイント上昇しているが類似団体平均や全国平均、県平均と比べると大幅に下回っている。しかしながら少子高齢化は当町でも例外ではなく、今後は社会保障費の増大は避けて通れないことから扶助費の増加が財政を圧迫する要因として懸念される。
その他の費用は増加傾向にある。下水道事業の繰出金も増加していることから比率は年々増加しており、平成18年度と比較して3.4ポイント上昇している。雨水幹線整備事業については平成14年度から着手しているが、事業期間が長期となり財源の確保は起債と一般会計からの繰出に頼らざるを得ない状況である。また国民健康保険特別会計への繰出も法定外繰出をいかに抑制するかが課題であり、特定健診のPR等を図り、医療費の抑制に努めていく。
補助費等は過去5年間で微減で、類似団体平均と比較しても1.3ポイント下回っている。平成22年度には補助金等の見直しを行った。運営費補助の削減と事業費補助への転換を図り透明性の確保と使途の明確化を進めた。具体的には98事業の検討を行い、廃止・一部減額の総額は7,705千円となった。今後も3年ごとを目途に検証を行い、公益性や住民や時代のニーズに即した補助の在り方を検討していく。
公債費は償還のピークである平成20年度を過ぎたことから年々減少傾向にある。公債費及び公債費に準じる費用も人口1人あたり決算額で類似団体と比較すると7,178円、30.1%も低い。新規の借入も抑制して公債費負担の軽減を図り、財政構造の弾力化を図っていく。
加美町 邑楽町 川島町 上里町 愛川町 入善町 越前町 揖斐川町 吉田町 大口町 東浦町 武豊町 幸田町 明和町 芦北町