群馬県:精神医療センター

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収集されたデータの年度

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経営比較分析表(2016年度)

地域において担っている役割

県立病院の果たすべき役割は、地域において必要とされる医療のうち、採算性等の面から他の医療機関による提供が困難な医療を継続して提供することである。精神医療センターは、精神科三次救急の基幹病院として、民間病院では対応困難な精神症状の患者を受け入れるとともに、司法精神医療の基幹病院として、鑑定入院機関、指定入院医療機関及び指定通院医療機関の役割を担い、県民の精神的健康の保持及び増進に努めている。

経営の健全性・効率性について

経営の健全性については、医業収支比率が平均値を上回っており、累積欠損金比率も平均値を下回っている上、年々低下していることから、類似病院と比較して健全な状況であると言える。経常収支比率については、平均値を下回る年もあるが、これは類似病院と比較して少ない繰入金により病院運営を行っている結果である。経営の効率性については、入院患者1人1日当たり収益及び材料費対医業収益比率が平均値と比較して高い効率性を維持している一方、病床利用率及び外来患者1人1日当たり収益で平均値を下回っている。また、平成28年度には職員給与費対医業収益比率も平均を上回った。業務の見直しによる職員の業務の効率化と、新規入院患者の増加による病床利用率の改善が今後の課題となっている。

老朽化の状況について

有形固定資産減価償却率、機械備品減価償却率ともに平均値を上回っており、類似病院と比較すると老朽化が進んでいることが示されている。しかしながら、例年、有形固定資産減価償却率、機械備品減価償却率ともに60%前後で推移しており、保有資産は法定耐用年数の6割の年数での使用となっていることから、適正に保有資産の更新ができていると考えている。有形固定資産減価償却比率、機械備品減価償却比率ともに低いほど経常収支比率や医業収支比率の数値を下げる要因となることから、今後も適正な試算の下、計画的に保有資産の更新を行っていく。一床当たり有形固定資産については、平均値を上回っており、類似病院と比較すると投資が過大になっているが、本県精神科救急医療、司法精神医療の砦としての役割を果たすのに必要な医療設備の整備をした結果であると考えられる。

全体総括

平均値と比較して、材料費対医業収益比率が低く、職員給与費対医業収益比率及び1床当たり有形固定資産が高い状況にあり、類似病院と比較すると、変動比率が低く、固定比率が高い状況となっている。こうした状況下では、収益の増減が収支に与える影響が大きいため、病床利用率の向上と外来患者1人1日当たり収益の増加等、収益性の向上が今後の課題となっている。入院患者の受入れ体制の強化と、外来の時間外診療や訪問看護の強化等患者の多様なニーズに応えた診療を実施することで収益の確保を図り、「群馬モデル」といわれる本県の精神科救急医療における基幹病院としての役割や司法精神医療の要としての役割をしっかりと担い、かつ、他の医療機関では対応が困難な患者の治療や精神科先進医療に取り組むという県立病院ならではの役割を堅持していく。

類似団体【9】

緑ヶ丘病院 向陽ヶ丘病院 つくしが丘病院 南光病院 宮城県立精神医療センター 市立大曲病院 こころの医療センター 矢吹病院 こころの医療センター 岡本台病院 精神医療センター 中之条病院 精神医療センター 精神科医療センター 松沢病院 精神医療センター 精神医療センター 高松病院 すこやかシルバー病院 県立北病院 こころの医療センター駒ヶ根 静岡県立こころの医療センター 精神医療センター こころの医療センター 精神医療センター 洛南病院 大阪精神医療センター ひょうごこころの医療センター こころの医療センター 西伯病院 こころの医療センター 地方独立行政法人 岡山県精神科医療センター 府中市立湯が丘病院 県立こころの医療センター 丸亀病院 精神医療センター太宰府病院 精神医療センター こころの医療センター 姶良病院 精和病院